Windows 11でゲストアカウントを使用する
サマリー
Windows 11にて、Windows 7/Windows 8.1と同様のゲストアカウント*機能を使用する方法をご紹介します。
*ログイン毎にホームディレクトリが初期化されるアカウント
本記事の主な対象
・企業や家庭でゲスト用の端末管理を行っている方
・ソフトウェアの動作検証環境の準備を効率化したい方
前提条件
・Windows 11 Professional 以上のライセンス
・ローカルの管理者ユーザー
設定方法
設定 / システム / バージョン情報 を開き、関連リンクの「システムの詳細設定」を開きます。
「システムのプロパティ」が表示されますので、詳細設定タブ内の ユーザープロファイル / 設定 を開きます。
「ユーザープロファイル」が表示されますので、既定のプロファイル を選択した状態で「コピー先」を開きます。
「コピー先」が表示されますので、プロファイルのコピー先 に以下のパスを入力します。
C:¥Users¥Mandatory.v6
使用を許可するユーザー/グループ / 変更を開き、「選択するオブジェクト名を入力してください」にEveryone
と入力します。
エクスプローラーを開き、PC / ローカルディスク(C:) / Users / Mandatory.v6 (上記でプロファイルのコピー先のパスを変更した場合はそのパス)を開きます。
ntuser.dat
を選択し、ntuser.man
に名前を変更します。
警告が表示された場合、「はい」を選択します。
設定 / アカウント / 家族とのその他のユーザー を開き、他のユーザー / アカウントの追加 からローカルユーザーを追加します。Microsoftアカウントには紐付けないでください。
ユーザー名とパスワードを入力します。混乱を避けるため、ゲスト用であることが分かりやすいユーザー名を設定することをおすすめします。パスワードは空でも構いません。
追加したユーザーが表示されていることを確認します。
タスクバーのWindowsアイコンを右クリックし、「ファイル名を入力して実行」を選択します。
netplwiz
と入力し、Enterキーを押します。
「ユーザーアカウント」が表示されますので、詳細設定タブ内の ユーザー管理の詳細設定 / 詳細設定 を開きます。
「ローカルユーザーとグループ」が表示されますので、ユーザー を開きます。
先程追加したユーザーを選択し、右クリックして「プロパティ」を選択します。
「<追加したユーザー名> のプロパティ」が開きますので、プロファイルタブ内の ユーザープロファイル / プロファイル パスを選択します。
前のステップで作成したプロファイルのパスを入力し、「適用」で設定を保存します。
確認のため、一度現在のユーザーからサインアウトします。
タスクバーのWindowsアイコンを開き、ユーザー名をクリックして「サインアウト」を選択します。
サインイン画面で追加したゲストユーザーを選択し、(登録した場合)パスワードを入力します。
以下の画面はパスワードを登録していない場合です。
通常のユーザーと比較して、少しサインインに時間がかかります。
検証環境では、通常のサインインが3秒程度、ゲストユーザーのサインインは15秒程度でした。
Microsoftアカウント 及び Microsoft ストア のエラーが表示される場合があります。後述しますが、このエラーは無視して構いません。
デスクトップが表示されたら、ゲストユーザーでのサインイン完了です。
適当にファイルを追加したり、ソフトウェアをインストールしてみてください。
注意:管理権限でインストールされたソフトウェアなど、永続領域に保存されるファイルやソフトウェアはサインアウト後も残ります。
確認のため、サインアウトします。
タスクバーのWindowsアイコンを開き、ユーザー名をクリックして「サインアウト」を選択します。
再度、同じユーザーでサインインします。
追加したファイルやソフトウェアが削除されていることを確認します。
注意
この方法で作成したゲストユーザーでは、Microsoftストア からインストールされるアプリを使用できません。インストーラーからインストールできるソフトウェアを使用してください。また、この問題のためサインイン時にエラーが表示されます。
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