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reduceを使って日付一覧から日毎の情報を作成する

2024/11/06に公開2

こんにちは!
スペースマーケットでフロントエンドエンジニアをしているwharaguchiです。

これまで個人的に使用機会が少なかったreduceを使う機会があったため、自分の備忘録を兼ねて記事にしました。

やりたかったこと

携わっていた施策で以下のキャプチャのような、日付毎にアコーディオンが開閉するUIを作成する必要がありました。

APIから返ってくるデータは、以下のような各日付の情報が一覧で格納された配列でした。

// 元となるデータ
const baseData = [
  {
    startedAt: "2024-10-30T10:00:00+09:00",
    rooms: {
      id: "1",
    },
  },
  {
    startedAt: "2024-10-30T11:00:00+09:00",
    rooms: {
      id: "2",
    },
  },
  {
    startedAt: "2024-10-31T10:00:00+09:00",
    rooms: {
      id: "3",
    },
  },
  {
    startedAt: "2024-11-01T10:00:00+09:00",
    rooms: {
      id: "4",
    },
  },
  {
    startedAt: "2024-11-01T11:00:00+09:00",
    rooms: {
      id: "5",
    },
  },
];

UIを実装するためには、APIから返ってくるデータ構造のままでは実装が難しいと判断し、日付毎に配列を作ることにしました。

// 今回のゴール
const expectData = [
  [
    { startedAt: "2024-10-30T10:00:00+09:00", rooms: { id: "1" } },
    { startedAt: "2024-10-30T11:00:00+09:00", rooms: { id: "2" } },
  ],
  [{ startedAt: "2024-10-31T10:00:00+09:00", rooms: { id: "3" } }],
  [
    { startedAt: "2024-11-01T10:00:00+09:00", rooms: { id: "4" } },
    { startedAt: "2024-11-01T11:00:00+09:00", rooms: { id: "5" } },
  ],
];

できたコードと解説

というわけで早速最終的なコードです。

const weeklyShifts = Object.values(
  (baseData || []).reduce((acc, record) => {
    const date = record?.startedAt.split("T")[0];
    return {
      ...acc,
      [date]: [...(acc?.[date] ?? []), record],
    };
  }, {})
);

以下各コードの解説です。

1. reduceで配列を回す

https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Array/reduce

reduceは配列に対して、指定した処理を繰り返し行うことができます。
同じ配列操作を行うmapやfilterと比較すると、数値の合計値を計算したり、データ構造作成など、出力の形式を柔軟に変更できることが特徴です。

基本構文は以下のとおりです。

array.reduce((accumulator, currentValue, index, array) => {
  // ここに処理を書く
}, initialValue);
  • accumulator: 前回の処理結果が渡される変数。初回はinitialValueが返されます。省略した場合は、配列の1番目の要素が初期値となります。
  • currentValue: 現在処理を行っている要素。
  • index: 現在処理を行っている要素のindex。(※省略可能)
  • array: 元の配列。(※省略可能)

reduceを使ってbaseDataの配列を回します。
わかりやすくするために、console.logで各要素を出力します。

const weeklyShifts = (baseData || []).reduce((acc, record) => {
  console.log("acc", acc);
  console.log("record", record);
}, {});
// 出力結果
{} // acc
{ startedAt: '2024-10-30T10:00:00+09:00', rooms: { id: '1' } } // record

初期値に空オブジェクトを指定しているので、accには空オブジェクトが、recordには配列の0番目のオブジェクトが渡ってきます。

2. 日付の情報を作成して、分岐を追加する

const weeklyShifts = (baseData || []).reduce((acc, record) => {
  const date = record?.startedAt.split("T")[0];
  return {
    ...acc,
    [date]: [...(acc?.[date] ?? []), record],
  };
}, {});

今回は、日付毎の配列を作りたいため、まずはrecord.startedAtから日付のデータを作成し、それをオブジェクトのkeyとし、valueにはbaseDataの0番目のデータが格納されます。

// 1周目の結果
{
  '2024-10-30': [ { startedAt: '2024-10-30T10:00:00+09:00', rooms: { id: '1' } } ]
}

これを繰り返し、同じkeyがあればそのkeyのvalueに情報をスプレッドしていきます。

// 2周目の結果
{
  '2024-10-30': [
    { startedAt: '2024-10-30T10:00:00+09:00', rooms: { id: '1' } },
    { startedAt: '2024-10-30T11:00:00+09:00', rooms: { id: '2' } }
  ]
}

baseDataの2番目の情報は、日付が異なるため新たなkeyとvalueが生成されます。

{
  '2024-10-30': [
    { startedAt: '2024-10-30T10:00:00+09:00', rooms: { id: '1' } },
    { startedAt: '2024-10-30T11:00:00+09:00', rooms: { id: '2' } }
  ],
  '2024-10-31': [ { startedAt: '2024-10-31T10:00:00+09:00', rooms: { id: '3' } } ],
  '2024-11-01': [
    { startedAt: '2024-11-01T10:00:00+09:00', rooms: { id: '4' } },
    { startedAt: '2024-11-01T11:00:00+09:00', rooms: { id: '5' } }
  ]
}

3. Object.values

https://developer.mozilla.org/ja/docs/Web/JavaScript/Reference/Global_Objects/Object/values

最後に今回は日毎の配列を作りたいので、Object.valuesを使用して日毎の配列を作成します。

const weeklyShifts = Object.values(
  (shiftData || []).reduce((acc, record) => {
    const date = record?.startedAt.split("T")[0];
    return {
      ...acc,
      [date]: [...(acc?.[date] ?? []), record],
    };
  }, {})
);
[
  [
    { startedAt: "2024-10-30T10:00:00+09:00", rooms: { id: "1" } },
    { startedAt: "2024-10-30T11:00:00+09:00", rooms: { id: "2" } },
  ],
  [{ startedAt: "2024-10-31T10:00:00+09:00", rooms: { id: "3" } }],
  [
    { startedAt: "2024-11-01T10:00:00+09:00", rooms: { id: "4" } },
    { startedAt: "2024-11-01T11:00:00+09:00", rooms: { id: "5" } },
  ],
];

完成です!
こちらで期待どおりのデータを作成することができました🥳

さいごに

いかがだったでしょうか?
自分は今までreduceを使う機会が少なかったので、よい機会を得られることができました!🥳
この記事が誰かの助けになれば幸いです。

最後に宣伝です!
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Discussion

YuneKichiYuneKichi

環境が許せば、Object.groupByが使えそうですね。

wharaguchiwharaguchi

コメントいただきありがとうございます!
またレスが遅くなりまして失礼しました。

Object.groupBy初めて知ったのですが、確かにObject.groupByでもできそうですね...!👀
試してみたいと思います!