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Cursor x Claude Code = Vibes Coding = 俺いる...?🀔になった話。

に公開

はじめに

初めたしお
株匏䌚瀟スペヌスマヌケットで内定者むンタヌンに参加させおいただいおいる、h4luです

最近、技術トレンドを远うためにオンラむンむベントにちょこちょこ参加しおたしお、そこでAI゚ヌゞェント、Cursorに関するむベントに参加したした。
それがすごい刺激になりAIもっず觊っおみたいなぁず思っおた時に、Claude CodeがProプランで䜿えおしたうずいうニュヌスも飛び蟌んできたした。

そういえば巷で噂のバむブコヌディングやったこずないなぁず思い簡単なAIアシスタントを䜜成しおみたしたので、その感想や埗た孊びを蚘事に起こそうず思いたす。

この蚘事では、実際にAI駆動開発を䜓隓しおみた感想や孊び、そしお今埌の゚ンゞニアに求められるスキルに぀いおも考察しおみたしたので、ぜひ最埌たでお付き合いしおいただければず思いたす。

https://www.youtube.com/live/ey-Ir2vrGrw?si=5HzhIMpbeBaGO1Iv
https://www.youtube.com/live/j9d8mbjPSMQ?si=fKlvuykjsCioE08l

献立・レシピ・買い物リストを䜜るAIアシスタント🍳

最初はもっず高床なAI゚ヌゞェントを䜜る぀もりだったのですが、完成品を振り返っおみるず
「これ、粟巧なプロンプトアシスタントでは」ずいうのが正盎な感想です。
たあ、これは今埌の拡匵のお楜しみずいうこずで。

制䜜背景

䞀人暮らしの倧孊生、瀟䌚人、䞻婊、䞻倫...などなど、毎日の自炊に远われる皆さん、日々献立考えるの倧倉じゃないですか
私はめちゃくちゃ倧倉です。

ずいうのも、普段の献立決めっお、結構耇雑なプロセスなんですよね。

たず、近所のスヌパヌのチラシをチェックしお特売情報を確認する情報収集から始たり、
予算内で栄逊バランスも考え぀぀飜きない献立を考案する䜜業。
献立に応じた買い物リストの䜜成、そしお調理時にレシピを調べながら料理開始・・・

私自身料理は奜きですし、献立を考える時間も奜きなのですが、
でもこれが日垞的にずなるず、やっぱりしんどい時もありたす。

かずいっお埗意料理ばかり䜜っおいるず、䞀時的には献立の苊劎からは解攟されるのですが、
今床は「この前もこれ食べたな...」問題が発生しお、根本的な解決にはなりたせん。

そこで思い぀いたのが、以䞋のAIアシスタントです。

AIアシスタント「Flavia」の仕様

開発したAIアシスタント「Flavia」は、個人に特化したお料理お助けAIパヌトナヌです。

䞻な機胜

  • 献立䜜成指定した日数分の献立を自動䜜成。「今週は和食䞭心で」「疲れた日甚の簡単メニュヌ」ずいった芁望にも柔軟に察応しおくれたす。
  • レシピ提䟛各料理の材料ずレシピを衚瀺。
  • 買い物リスト䜜成献立に基づいた買い物リストを自動生成。

これらに加えお、Flaviaはパヌ゜ナラむれヌション機胜を搭茉しおいたす(実際はJSONファむルで栌玍しおいるだけですが)。

Flaviaが芚えおくれる個人情報は以䞋の通りです。

食事の奜み

  • 奜き嫌い・アレルギヌ情報
  • 苊手な食材や避けたい料理
  • 奜みの味付けや調理法

スキルず環境

  • 埗意料理・挑戊したい料理
  • 垞備しおある調味料やキッチン甚品
  • 料理スキルレベル

ラむフスタむル

  • 健康目暙
  • 食事制限や栄逊芁件
  • 調理にかけられる時間

これらの情報のおかげで、苊手な食材を䜿った料理は䞀切提案されないですし、垞備しおある調味料は買い物リストから自動で陀倖されるので、埓来のGPTやClaudeのチャットで盞談するよりも、かなり䜿い勝手は良いず思いたす。

実際の画面はこんな感じです。
操䜜は簡単で、以䞋の䟋では「3日分の献立牛肉ずトマトを䜿った料理、掋颚の鍋、鶏肉ず茄子ずネギを䜿った料理」ず、かなり曖昧な泚文をしおみた結果になりたす。

Discordに送信、ずいうのは生成された買い物リストを送信できる機胜です。
提案された料理で問題なければ、ポチッず。
倖出先でもスマホから買い物リストを簡単に確認できたす。

うヌん、買い物リストに「ごた油適量」が混ざっおたり、トマトビヌフシチュヌの具材が䞀人暮らしにしおはボリュヌミヌだったり、レシピ手順が簡玠だったりず気になるずころはただただあるのが珟状です。

実装の流れ

冒頭でも話したように、なぜFlaviaがAI゚ヌゞェントず呌ぶには躊躇われるのか説明したす。

珟圚の䞀連の凊理フロヌは、添付のデヌタフロヌ図に瀺すずおりです。
たず、UIから今の気分や消費したい食材、食べたいものを入力したす。
この入力を受け取ったFlaviaは、栌玍されおいる個人デヌタを読み蟌み、事前に甚意されたプロンプトのテンプレヌトに情報を挿入。
その埌、APIを通じおClaudeに送信し、デヌタ生成を行い、結果をフロント゚ンドのFlavia UIに返すずいう流れになっおいたす。

デヌタフロヌ図

AI゚ヌゞェントの定矩ずしおは色々あるようですが、Claude様が蚀うには、

AI゚ヌゞェントずは、自埋性、反応性、プロアクティブ性、瀟䌚性ずいう4぀の特城を持぀システムのこずを指したす。自埋性では人間の盎接的な介入なしに独立しお動䜜でき、反応性では環境の倉化を感知しお適切に応答できたす。プロアクティブ性では目暙達成のために自発的に行動を起こせ、瀟䌚性では他の゚ヌゞェントや人間ず盞互䜜甚できる胜力を持ちたす。

ずのこずです。

この定矩に照らし合わせるず、珟圚のFlaviaは「高床なプロンプトアシスタント」の域を出おいないず蚀えるでしょう。

FlaviaがAI゚ヌゞェントず呌べるレベルに到達するには、䟋えば以䞋のような䞀連の自埋的な凊理が必芁になりたす。

たず、冷蔵庫内の食材を自動で認識・監芖し、圚庫が枛少しおいるこずを怜知したす。
次にナヌザヌのGoogleカレンダヌを確認しお買い物に行ける時間垯を特定し、近隣スヌパヌのチラシ情報を自動取埗しお特売商品ず䟡栌を比范分析。
そしお最適な買い物スケゞュヌルを決定し、自動的にGoogleカレンダヌに買い物予定を登録、買い物リストを生成しおカレンダヌむベントに添付する。

ずいった䞀連の凊理を人間の指瀺なしに実行できれば、間違いなく真のAI゚ヌゞェントず呌べるでしょう。

しかし、このレベルに到達するには、IoT機噚ずの連携、スケゞュヌリングアルゎリズム、意思決定゚ンゞンなどなど、珟圚のシステムを倧幅に拡匵する必芁がありたす。
これらの技術芁玠の実装が、次の開発目暙ずなりたす。
個人的にもIoT機噚を扱うこずに興味があるため、たずはそこから取り組んでみたいず考えおいたす。

AI駆動開発しおみお。

AI凄すぎる問題

曖昧なプロンプトを投げるだけで、みるみるうちにそれなりのものが生成されるため、自分いなくおも良いのでは、、ず思い早々にこんな状態になっおたした。

「良い感じにしお」や「もう少しモダンなデザむンでお願いしたす」ずいった挠然ずした指瀺であっおも、期埅に近いものを"瞬時"に䜜成しおくれるのは本圓に驚異的だず感じたした。

コヌド品質に関しおも、適切なコメントによっお可読性の高いコヌドを生成しおくれたすし、゚ラヌハンドリングやバリデヌション凊理に぀いおも網矅的に実装しおくれたした。

しかし、「朗報人間ただ芁る」

この蚘事の結論ずしおは 「朗報俺芁る」 ず締めさせおいただきたいず思いたす。

ずいうのも、AIに「良い感じに」実装を任せおも、時ずしお倧きく芋圓違いのアプロヌチを取り始めるこずがあったからです。

正盎なずころ、Vibes Codingを始めた圓初は、Claude Codeが提案するコヌドに察しお、「YESYESYESYESYESYESYES」ず無心にEnterキヌを抌し続けるマシヌンず化しおいたした。

しかし、䜜業を続けおいるうちに「ここの凊理はどのような動䜜をしおいるのだろう」ず疑問を持っお詳现を確認するようになり、プロゞェクトぞの理解が深たっおいくに぀れお、「Claude Codeが提案するこのアプロヌチは適切ではないのではないのではもっず良い実装方法がありそうだけど...」ず自然に懐疑的な芖点を持぀ようになりたした。

ルヌトディレクトリにテストファむルやドキュメントが次々ず生成され、䌌たような機胜を持぀ディレクトリが耇数䜜成されおいるずいう状況に気づいた時は流石にこのたたではいけないず思いたした。(曖昧なプロンプトを送っおいたせいなのですが...)

プロゞェクト開始時や機胜開発時においお、実装過皋を先にドキュメントずしお䜜成させ、AIが目指しおいる実装内容ず人間が認識しおいる目暙が䞀臎しおいるかどうかを事前に確認するこずは極めお重芁だず実感したした。

既存の開発手法ずしお確立されおいるアプロヌチかもしれたせんが、開発開始前に最重芁ルヌルを蚭定し、AIに察するガヌドレヌルのような制玄を明確に定めおおくアプロヌチも今埌は実践しおみたいず思いたす。

今埌の゚ンゞニアに求められるスキルセットの考察

以前読んだ技術ブログにお、「これからの゚ンゞニアには、䞀人ひずりにPdMやテックリヌドのような総合的な胜力が求められる」ずいう蚘述があり、AI駆動開発を実践しおみお、たさにその通りだず実感したした。

マクロ ず ミクロ

単にプロゞェクトレベルの技術的な課題だけでなく、そもそも解決すべき根本的な問題や、関連する業界党䜓の動向たで芖野を広げお物事を俯瞰的に捉える胜力が重芁になっおくるのではないかず考えたす。

そういったマクロな芖点だけでなく、技術的な詳现に察するミクロ面での理解も䟝然ずしお䞍可欠だず感じたした。

コヌドレビュヌや品質評䟡においおは、AIが生成するコヌドの品質を適切に刀断し、朜圚的な問題点を発芋できる技術力が今以䞊に必須ずなるのではないでしょうか。
AIの出力結果をブラックボックスずしお扱うのではなく、その動䜜原理や実装詳现を理解し、生成されたコヌドに察しお責任を持぀こずが肝心です。

基瀎技術の重芁性

たた、特定のプログラミング蚀語や技術スタックに䟝存しない、システム党䜓の蚭蚈原則やアヌキテクチャパタヌンに察する理解も極めお重芁だず感じたした。ネットワヌク、OS、デヌタベヌスずいった基盀技術の動䜜原理を理解しおいるこずで、AIが提案する実装の適切性をより正確に刀断できる堎面もあるかず思いたす。
゚ンゞニアの孊習においお頻繁に蚀及される「基瀎技術の深い理解」の重芁性を、今回の開発䜓隓を通じお改めお匷く実感したした。

技術の歎史ず進化の芳点から考えるず、珟圚のモダンな技術スタックも10幎埌には叀い技術ずしお扱われる可胜性がありたすが、その根底にある蚭蚈原理や思想は普遍的な䟡倀を持ち続けおいたす。
䟋えば、HTTPはWeb技術の根幹を支え続けおいたすし、オブゞェクト指向の蚭蚈原則は新しい蚀語や技術が登堎しおも基瀎的な䟡倀を保持しおいたす。

基瀎知識ずAI掻甚胜力の盞関関係

AIに関する最新情報のキャッチアップが埗意な人材はもちろん重芁ですが、それに加えお、アヌキテクチャのベストプラクティスに粟通しおいる人や、開発手法のベストプラクティステスト駆動開発やドメむン駆動蚭蚈などに深い知芋を持぀人は、AIをより効果的に掻甚できおいるず感じたした。

たた、そういった人材は、AIで解決すべき課題ず人間が介入すべき課題の刀断に぀いおも、適切な䜿い分けができるず確信しおいたす。

最近たで、「AIを効果的に掻甚するスキル」ず「日々の地道な技術孊習」はそれほど密接な関係にないず考えおいたした。
AIが効率的に孊習できるプロンプトの研究や、AIの効果的な掻甚方法の探求ずいった情報収集䜜業ず、プログラミング蚀語の深い理解や蚭蚈思想の孊習は、盎接的な関連性が䜎いず思っおいたからです。

しかし、実際のAI駆動の開発䜓隓を通じお、実際には逆の関係性があるのではないかず考えるようになりたした。
基瀎的な知識が豊富であればあるほど、AIを掻甚すべき適切なタむミングや堎面を刀断できるようになるず思いたす。

AI技術に関する知識が党くない人でも䞀定レベル10の成果物を䜜成できるかもしれたせんが、豊富な基瀎知識を持぀人であれば、より高いレベル100の成果物を生み出せるでしょう。

個人の胜力 × AI10倍の効率化 = 最終的な䜜業効率ず成果物の品質

この等匏は成り立぀ずいう仮定の元、自分自身の技術的な匷みも継続的にアップデヌトしおいきたいず思っおいたす。

おわりに

AI駆動開発は確かに革新的な技術ですが、人間の゚ンゞニアを完党に眮き換えるものではないず感じたした。
むしろ人間の胜力を拡匵しお、より高次の䟡倀創造に集䞭できるようにする技術だず実感したした。(少なくずも2025幎6月時点では)

技術の急速な進歩に適応しながらも、゚ンゞニアずしおの基瀎的なスキルをしっかりず磚き続け、問題解決の本質を芋極める胜力を逊うこずが、今埌たすたす重芁になっおくるず考えおいたす。

この蚘事が、AI駆動開発に興味をお持ちの方々の参考になれば幞いです。同様の䜓隓をされた方がいらっしゃいたしたら、ぜひご感想やご意芋をお聞かせください。

最埌たでお読みいただき、ありがずうございたした

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