振り返りの習慣を作る
はじめに
こんにちは。WebエンジニアのShotaです!
最近、「毎日の振り返りを習慣にしたいのに、なかなか続かないな」と悩むことがありました。
フォーマットを決めても書き忘れてしまったり、何を書けばいいか迷って手が止まってしまったり。
そんな中で、効果的な振り返りのやり方や、無理なく続けるためのテクニックをいくつか学びました。
この記事では、実践しやすく効果的な振り返り方法と、習慣化するためのコツをご紹介します。
「振り返りを続けたいけどうまくいかない」と感じている方のヒントになれば嬉しいです。
なぜ振り返りが続かなかったのか
弊社ではスクラム開発を採用しており、チーム内で週に一度「レトロスペクティブ(振り返り)」の時間があります。
しかし、日々さまざまなタスクに取り組む中で、週1回の振り返りだけでは拾いきれない出来事も多く、抜け漏れが発生しがちでした。
その課題を解決するために、個人で毎日の振り返りをスプレッドシートに記入するようにしました。
欠かさずに記録を積み上げることを決意したものの、いざ始めてみると記入項目が多く、徐々に負担を感じてしまい、継続できなくなりました。
| 項目 |
|---|
| 本日のゴール |
| やること |
| 結果 |
| メモ |
最初から頑張りすぎてしまうと、続けるのが難しくなります。
これは後で紹介する「習慣化するためのコツ」に反するやり方です。
このような体験から、「どうすれば振り返りを無理なく続けられるのか?」を見直し、たどり着いた方法をご紹介していきます。
効果的な振り返りのやり方
週ごとの振り返り
週に一度、その週の振り返りと次週の計画を立てる時間を取るのがおすすめです。
以下のフォーマットに沿って書くと、自然と「気づき」や「次への行動」に繋げやすくなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ゴール | 今週達成したい目標は何か? |
| やると決めたこと | 計画した具体的な行動 |
| 結果 | 実際にできたこと・できなかったこと |
| 振り返り | 良かった点・改善点・気づき |
| Next Action | 次回に取り組む具体的な行動 |
- ゴール
解決したいことや成し遂げたいことなど、軸となる目標を書きます。
目標を明確にしておくことで、計画を立てやすくなります。 - やると決めたこと
「ゴールを達成するために、今週どんな行動をするのか?」を誰が見てもわかるように書くようにします。 - 結果
計画に対して出た結果や客観的な事実を記載します。 - 振り返り
結果に対しての気づきや学びを書きます。
「なぜそうなったのか?」を考えることで、自分の思考や行動のパターンに気付けます。
日ごとの振り返り
週ごとの振り返りを金曜日に実施する場合、月曜日にあった出来事をすらすら話せるでしょうか。
細かい気付きや感情は、数日たつと忘れてしまうものです。
日ごとの振り返りを取り入れることで、週ごとの振り返りの質を高められます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 結果 | できたこと・できなかったこと |
| メモ | 気づき |
- 結果
ゴール・やることに対する結果や事実を書きます。 - メモ
今日の気づきや学びを書きます。
習慣化するためのコツ
先ほど振り返りのやり方を紹介しましたが、最初から「日ごとの振り返り」を習慣化するのは、正直ハードルが高いです。
振り返りの効果は継続してこそ意味があります。
では確実に継続するにはどうすれば良いでしょうか。
そこで役立ったのが、書籍『継続する技術』にあった3つの原則です。
- 原則1:目標をすごく下げる
- 原則2:動ける時に思い出す
- 原則3:例外を設けない
この3つの原則に沿って、振り返りの習慣化について考えてみましょう。 - 目標をすごく下げる
いきなり「1日2回、全項目の振り返りを記入する」のではなく「毎日20:00に1項目、1行だけ書く」から始めます。負担を減らすことでハードルが下がり、継続しやすくなります。 - 動ける時に思い出す
「これは新しい気付きだ」と感じるようなことがあったら、小さなことでもその場で記録するようにします。
事実や経験をもとに振り返り、Next Actionを決めるので、もとになる記録は多いほど振り返りやすくなります。 - 例外を設けない
「今日はこの項目は埋めなくていいか」「休日は空欄にしていいか」などが典型的な例外です。毎日続けられないほど負担になるようであれば、ハードルを下げて、続けることを最優先にしましょう。
おわりに
振り返りは自分が成長し続けるために必要な習慣です。
たった1行でも、1項目だけでも「書いてみる」ことが、振り返りを習慣にする第一歩になります。
参考にしたもの
振り返りの本質がとてもわかりやすく解説されています。
今回の記事の考え方のベースにもなっています。
『継続する技術』著者の戸田大介さんが継続するための3原則に関して解説されています。
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