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資格取得の学習に使いたいブラウザだけでLinuxが使えるクラウド環境

2020/12/17に公開

Linux技術者資格取得の学習には環境構築が必須だが、旧型のWindowsマシンなどにOSをインストールして利用する実機環境、またはvirtualBoxやVagrantなどを活用する仮想環境の構築が一般的だ。

クラウド型の開発環境を提供するサービスを利用すれば、ブラウザだけで操作可能なLinux環境を使えるため、環境を用意する時間や手間を省き、純粋に業務や学習に集中できる。

クラウド型開発環境にはどんなものがあるのか

クラウド型の開発環境を提供するサービスにはKatacodaやPaizaCloudなどがある。

いずれも、Webブラウザだけで様々な環境構築が完了する仕組みを採用しており、WindowsやMacなど、OSの種類関係なく、誰もが同じ環境をすばやく用意できるのが特徴で、基本的に無料で利用できる。

Katacoda

https://www.katacoda.com/

Katakodaは、多彩な学習環境をコンテナ技術で提供しているクラウド型学習プラットフォーム。

ティム・オライリー氏が創設したコンピュータ技術書籍の企画出版を行う出版社、米O’Reilly Media社が運営しています。Katakodaは日本向けにはローカライズされておらず、全てのサービスが英語で提供されている。

Linux OSでは、主要なディストリビューションの実行環境が揃っているのはもちろん、DockerやKubernetesなどのコンテナ技術について学べるコンテンツが充実。

PaizaCloud

https://paiza.cloud/ja/

PaizaCloudは、ブラウザを開くだけでエディタ、Webサーバ、DB等の開発環境が整うクラウド開発環境。

Ruby on Rails, Node.js, Django, MySQL, WordPress, Java(Tomcat), PHP(LAMP), Laravel, Goなど、主要な開発環境に対応。

スキルアップ/転職サービスを提供しているpaizaを運営しているpaizaが運営。
日本国内向けのサービスなので、当然のことながら日本語でサービスが利用可能。

有料プランも用意されており、利用期限がなくなったり、利用可能なサーバの数が増えたり、サーバの保存が可能。最上位のプランでは常時起動が可能でサービスの公開まで可能。

KatacodaとPaizaCloud、どちらがオススメ

PaizaCloudは、サービス全体がUbuntuで動作しており、RedHat系OSの独自のコマンドが利用できない。
また、作成できるサーバ(インスタンス)に制約があるようで本格的な学習には少々使いにくい。

Katacodaは、CentOSとUbuntu両方ともに自由度の高いインスタンスが利用可能。
DockerやKubernetesといったコンテナ技術の学習コンテンツが豊富に用意されている。

デメリットは、いずれも無料で使える範囲を前提とした場合、インスタンスを継続して利用することができない点。

永続的に使える時間は限られるが、Linuxの基本的なコマンドは実行できるし、ちょっとしたアプリケーションサーバの構築もできるので、学習のための環境と考えれば実機や仮想環境構築にかかる時間の節約が可能。

いずれも、上手く活用すべし。

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