Wineを利用して、BVE5.8をmacOSとArch Linuxで動作させる
はじめに
Soy乳です! BVE Trainsim 5.8をwineで動かすことに成功したので、環境構築のためのメモとして共有します。おそらくUbuntuなどでもwineとwinetricksの導入方法を変えればインストール出来るはずです。
動作確認環境
Archlinux Gnome43.1 ―Fujitsu SH76/E
macOS Bigsur
wine ver.7.20
前提条件のインストール
今回インストールするもの
- wine
- winetricks
- .NET3.5
- d3drm D3DX9、D3DX10、D3DX11、XAudio 2.7、XInput 1.3、XACT
- Homebrew ―macOSのみ
Homebrewの導入―macOSのみLinux勢は飛ばす
wineの導入を簡単にするためにパッケージマネージャのHomebrewを導入します。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
Wineを導入する
公式サイトからインストールしないとバージョンが...とか言っている方々もいらっしゃいますがめんどくさいので普通にpacmanからぶっこみます。
このコマンドでwineをインスコできます。
brew install wine-crossover
sudo pacman -S wine
普段であればWine-monoなどをインストールしますが、インストールすると.net3.5のインストールではバグが発生しがちになるのでwine-monoは絶対にインストールしないでください
wineの設定ファイルを作るために設定を起動させます。
winecfg
設定ファイルが作成され、設定画面が開かれたら閉じてもらって大丈夫です。
Winetricksを導入する
.net3.5などの依存ファイルをインストールしやすくするためにwinetricksをインスコします。
brew install winetricks
sudo pacman -S winetricks
これで準備が整いました!あとはBVEの依存ソフトウェアを入れていきます。
Wineに依存ソフトウェアをインストール
フォント
このままだとBVEに必要なフォントがインストールされていないため文字化けしてしまいます。そこでWinetricksを利用してフォントをインストールすることで文字化けを解消することができます。
winetricks allfonts
MS .NET3.5をインストール
BVEの動作依存ファイルである.NET3.5をインストールします。
winetricks dotnet35
DirectX エンド ユーザー ランタイムをインストール
最後にBVEの依存ファイルであるDirectX エンド ユーザー ランタイムをインストールします。
winetricks d3drm d3dx9 d3dx10 dinput dinput8 faudio xact mdx
最後に
これでいつものようにBVEのインストーラーを落としてきてインストーラーを実行してインストールすれば動作します!
良いBVEライフを!
質問、間違い等あればコメント欄まで...
Discussion
できない
bveのインストーラー(msi)が開けなくてできない
OSは何を使っていますか?
OSによりますがGnomeなどのGUI環境があるのであれば右クリックしてWineインストーラを選択すれば起動出来るはずです。
macであればwine上のエクスプローラを起動させれば出来ますが、OSバージョン、OSの種類によって方法が変わってくるため、実行環境を教えていただけるとありがたいです。
M1 macです
インストーラーのmsiをダブルクリックすると、Wineが立ち上がるのですが、そのまま何も起きずにスッと閉じてしまいます。
ぼきもしたいでつ
起動しない問題は(なぜか)解決しましたが、路線と車両を読み込めません。シナリオがあるディレクトリを開いても何も表示されません。解決