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初学者向けの技術本を出したら収益が出た話

2021/12/04に公開

はじめに

iOSエンジニアで駆け出させていただいているそっしーです。
プログラミングばかりしてたら眼精疲労で死んでおり、現在は業務外でパソコンをほとんどいじらないようにしています。
本日はサイバーエージェント22卒の同期が有志で募ったアドベントカレンダーに参加し、書かせていただくことになりました。
ポエム強めですがお許しください。

この記事では、ジュニアクラスのiOSエンジニアがKingleで技術本を出版した件について、
どうして出版しようと思ったのか、どうしてKindleなのか、何が大変だったのか等書いていこうと思います。


経緯

なぜ技術本を出版しようと思ったのか

「初学者がプログラミングを始めようと思い、本を手に取った時
果たしてその人がプログラミングに夢中になれるだろうか」
という問いかけがきっかけでした。
ほとんどの技術本が構文の網羅とちょっとしたサンプルアプリの実装で終わり、
数冊買うだけで内容がかぶります。
それがもし、プラモデルのように作りながら学べる本であれば
夢中になるきっかけを作れるのではないかと思い本を書くことにしました。

本の内容

本の内容は最初に軽く構文を学び、1冊を通してアプリを作りきるものになっています。
構文に関しても、デバッグエリアやシミュレータで出力して実際に目で結果をみながら進めるようにしています。
作るアプリは以下の本の表紙の画像からわかります。

この本で学べることは以下の通りです。

  • この本で作成するのに必要な基礎構文
  • 非同期処理
  • API通信
  • デザイン
  • 画像素材の集めどころ
  • アニメーション
  • Firestore
  • Cocoapods
  • ライブラリ(MessageKit, FSCalendar, Chartsなど)

どうしてKindleなのか

この技術本のターゲットは初学者です。
Qiitaも、Zennも、Progateも、Udemyも知りません。
Noteで有料で公開しても、Noteすらわかりません。

そんなターゲットがどこを見るか考えた時に
一番に浮かび上がったのがAmazonでの書籍検索でした。

工夫したこと

全て結果論ではありますが、工夫したことは以下の通りです。

  • ターゲットがどこに集まりやすいか選定したこと
    • 市場規模のリサーチ?
  • 作成するアプリの画面を表紙にしたこと
    • プラモデル感を演出
  • ぱっと見でタイトルから内容が伝わるようにしたこと
    • キーワードはタグでも設定
  • 出力やシミュレータ実行など、目視できるアウトプットにしたこと
    • 成果が目で見えることはモチベーション維持に大切

マーケティング

これまでに書いた市場選定やキーワード、コンテンツ以外で
これといったマーケティング戦略はありません。

Twitterでは特定の話題に関して広まりやすい傾向があり、
フォロワーも一定数いたためTwitterで拡散しました。


苦戦したこと・トラブル

苦戦したのはコンテンツのレイアウトです。
マークアップを自動変換に任せた分、レイアウトの調節が難しく、本の低評価にも繋がっています。

また、出版にあたり購入後に本を開くと全ページが白紙になるトラブルがありました。
Kindle Previewerでは表示されていたので、公開後確認せずに拡散してしまった自分の責任です。
公開にあたり、マークアップを自動でやってくれる変換が漏れていたための事故でした。

お金が発生しているにも関わらずコンテンツが見れないトラブルだったので、
著者として焦りましたが、原因がわからない間は購入者に原稿?を渡すことで対応しました。

ここで驚いたのが、購入していただいたユーザーは怒るのではなくて
お礼と励ましの言葉をくださったことでした。

目先の利益ではなく、ユーザーファーストであることの大切さが身に染みた経験でした。


収益

2021/1月末出版で3月の収益が4.6万円、そこから2万円あたりで推移しています。
プログラミングに夢中になるきっかけとして数人に影響があればと思っていたので予想外の反響でした。


おわりに

コンテンツの技術レベルは高くないのでマサカリはご遠慮ください。
自分でマサカリ投げてます。

どなたかAndroid版の「作って学ぼうAndroidアプリ開発」を書いてください。
(本当に書くならメッセージください笑)

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