ビジネス職でもわかるMCPと利用例
始めに
この記事の目的
この記事は「MCPってよく聞くけど」、「MCPって何やらすごそう」、「ん?MCP聞いたことないぞ」、くらいの人に向けています。(テック界隈でそのような人は少ないと思いますが)
そういった方々がMCPをイメージしやすくなるよう、難しい技術の原理や詳細よりも、最前線の現場で実際に使われているユースケースを中心に、その利便性や価値にフォーカスを当ててお伝えします。
読んだ方の知識の導入になる、または、上司や同僚にMCPを紹介する際にも役立つことを願って...
実施しないこと
- MCPの技術的・厳密な解説
- 可能・不可能の厳密な線引き
あくまでMCPをイメージするための簡易な紹介記事です。細かな誤りや厳密な表現については、温かい目で見守っていただければ幸いです🙇🏻♂️
正しい理解を得たい方は文末につけている正しい記事などをみていただく。
正しい知識を持つ方が誤りを見つけた際はコメントなどで指摘をいただければ幸いです。
1.超簡単にMCP(Model Context Protcol)とはなんぞや?
MCP(Model Context Protocol)は、AIチャットボットなどが外部ツールやデータとやり取りを行うための標準的な規格やルールです。
それを私がビジネス職向けの方に説明するとなれば下記のように伝えると思います。
「MCPは、人とシステムとの間に立って、人間語の指示を解釈→システムに適切な指示を行なうことで、アウトプットを引き出すことを可能にするの仲介者のようなもの」
抽象的な伝え方のように思えるので下記のような段階を経た説明を付け加えます。
どんな課題を解決するの?
普段我々が使っているサービスの裏側はシステム的な処理がたくさん準備されています。それが簡単に使えるようにそれぞれのツールが画面(入力欄やボタン)を提供してくれています。とても扱いやすい反面、サービス提供者が事前に想定した操作や手順以外ができないのが難点ですよね?この画面から〇〇だけ絞り込んで見ることができれば....なんてことも。
普通ならどう解決する?
この場合の解決方法は大きく2パターン。
- エンジニアにお願いしてSQLでデータ抽出するなど、そのシステムと対話可能な知識・知見をもつ人にお願いする
- 自分でとりあえずローカルにデータをDLして、ピボットテーブルで処理して...など、自身が持つスキルと時間を使って迂回手順を実行する
実際に自分も100万行を超えるcsv形式のデータをいくつものタブに分けて、エッサほいさと加工したこともあります。
MCPを用いてどう改善できる?
ここでMCPの登場。このとき相対するのはClaudeやCursolなどのMCPホストです。彼らは基本的に自然言語の入力欄を持っているので、そこに「〇〇から△△の形でデータを抽出して」とお願いしてみます。
そうすると、その指示が機械語に翻訳され、自身の手元に期待する結果が出てくるのです。
え、それはすごいけど、それって結局具体的に何ができるの...?
ビジネス職の方はそんなことはいいから実際に何ができるのか?どんな利益に繋がるのか?を重視されることがあります。(それ自体は全然良いこと)
そうなるのであれば....これから紹介する実際の利用例をお伝えしてみてください!
2.実際の利用例
できれば、MCPを活用した事例を抽象化して分類してみたかったのですが、私には難しく。事例集ということでご勘弁願います。
大量の問い合わせ?もう返信終わってるけど何か?
メールや問い合わせが大量に来ていて、午前中はそれを裁くのに精一杯。もしくはそれだけの担当になっている人もいるはず。そんな人には下記の例を教えてあげてください。
Gmailなどのメールクライアントと連携することで問い合わせ対応の自動化などが叶うことも。
過去の問い合わせと類似のものは自動で返信を入れてほしい、なんていうことができれば問い合わせ対応工数の激減が期待できると思います。
これくらいはやっておく!皆は皆がやるべきことに集中してくれ!
イメージはあるけどうちのデザインチームが使っているツール自体の使い方がわからない!でもこんなレベルのことを頼まないといけないのか、と困っている人には下記。
少しづつ慣れては来ましたが、PhotoshopやFigmaなどのデザインツールはその使い方自体難しいです。ほんの小さな修正でも依頼をしているのであれば、そのコミュニケーションコストが削減できるだけでも嬉しいはず。
ユーザーにそんな手間を与えるな!簡単さは競合優位の要素だぞ!
この場合のユーザーストーリーは、ペインポイントは、と仕様策定に頭を悩ませる瞬間もあるはず。それ自体はサービスの根幹で大事。けれども圧倒的な利便性を提供できる可能性もあります。ぜひ下記を参考にしてみて。
今は検索に特化していますが、例えば職務経歴書をフォーマット変換してダウンロードなどもできるはず。採用を経験したこともありますが、自社が重視するポイントをさまざまなフォーマットから見つけるのは意外に面倒だったりするので重宝するかも。
議事録?タスク管理?あとは頼んだ。
これはもう元投稿と動画を見てほしい(少し面倒になってきました)
こうした地味な業務をAIに任せれば、本来の仕事に集中できます。3.最後に(よくある誤解と正しい理解)
ここまでどんなことができるのか?を書いてきましたが、自分自身への戒めのためにも下記を記します
MCPとは?
MCPを何でもできるもの、ないしはサービス、のような説明をしていましたが、正しい説明のために下記の定義を引用させてもらいます。
MCP は、AI アシスタント(チャットボットや自動化エージェントなど)が、さまざまな外部データやツールにアクセスするための 共通のルール(プロトコル) です。
MCPは何でもできる「魔法のツール」ではありません。あくまでもAIと外部システムの連携プロトコルです。つまり何が言いたいかというと、実現できることは、連携先のAPIやデータ、指示を解釈するAIの設計精度によって制約されます。それを前提にしたうえで、MCPの可能性を前向きに探っていただければ幸いです。
P.S今回引用させていただいた事例の投稿者、並びに作成者様へ。
素敵な事例ということで紹介させていただきました。ありがとうございます。不適切な形式での紹介など引用を削除してほしい旨がありましたらご連絡いただけますと幸いです。
4.とりあえずリンク・関連情報をつけておく
正しい理解のためのドキュメント
他の利用例を知るためのサイト
MCP図解
https://notion.notion.site/Notion-MCP-1d0efdeead058054a339ffe6b38649e1 から引用
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