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RSS Hackathon 2024 Beyondに参加してきました!

2024/06/26に公開

先日行われたレイスシステムソリューションズさん主催のハッカソンRSS Hackathon 2024 Beyondに出場してきましたので、その感想などを記録したいと思います。

参加理由

きっかけははゼミの同期に誘われたからでした。ハッカソンへの出場経験はありませんでしたが、技術力向上のためにも前々から興味があったのでこの機会にぜひと思い、参加してみることにしました。

ちなみに誘ってくれた友人はタイに旅行に行くことになってしまったため(!?)、エントリーは結局1人で行い、初対面の人同士で運営側が組んでくれたチームで出場しました。

制作物「TeamTuner」

開発にあたっての問題意識・モチベーション

発表スライド↓
https://www.canva.com/design/DAGI4jyp298/X81s_6ZBPs4uNsIN2BBFEA/view?utm_content=DAGI4jyp298&utm_campaign=designshare&utm_medium=link&utm_source=editor

私のチームはTeamTunerというVSCodeの拡張機能を開発しました。特に社員数が多い規模の大きい会社において、「誰がどの分野に詳しいのか把握するのが難しい」「誰がどこで困っているのか把握するのが難しい」という問題に注目し、エンジニアが何か問題にぶつかった際、エラーの内容に応じて知識のある他の社内のエンジニアに困っていることを簡単に通知できれば、質問→相談→解決の一連の流れにかかる時間が短縮されて生産性の向上に繋げられるというのが開発のモチベーションでした。

結果は3位入賞で「審査員特別賞」を受賞することができました!

具体的な仕様

動作の流れはシンプルで、以下の通りです。(一部挙動が怪しいですがそこはご愛嬌ですw)

TeamTuner動作の様子

VSCodeがエラーを検知する
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「助けを求める」ボタンが表示される
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ボタンをクリックするとDiscordの専用チャンネルにて解決できそうな人を自動でメンション・困っている人の名前・エラー文を含むメッセージが自動で作成、送信される
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助けられる人がそのメッセージにリアクションをすることで、「私が助ける」という意思表示を行う。リアクションをした人の名前がVSCode側で通知される(例「Somがお助けします」)
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エラーが解決した際はVSCode側で「解決した!」ボタンを押すことでDiscordのチャンネルで問題が解決したことを通知、一連の流れが終了

「Discordの専用チャンネルにて解決できそうな人を自動でメンション」という部分はチャンネル内にいるメンバーが得意な言語をロールとして持っていて、それを利用することで誰をメンションするかを決定しています。また、VSCodeとDiscord Bot間の通信はWebSocketを使って行っています。(ここは担当外だから正直あまり詳しくない、、)

私は主にVSCodeの拡張機能側の開発と全体へ向けたプレゼンを担当しました。

全体的な感想

RSS Hackathonでは「ビジネス的視点」がかなり重視されているということを感じました。初日に行われたアイディア発表や最終プレゼンでは、審査員を務める社員の方から鋭い質問・フィードバックが飛んできます。「どういった層をターゲットにしているのか?」「実際にどこで使われることを想定しているのか?」「導入にあたってのハードルは高くはないか?」などなど質問は多岐にわたりますが、一貫しているのは「誰かからお金をもらって運用できるほどのものなのか?」ということです。

全体への講評では「サービスは安定して価値を提供できなければならない。お金を出してでもそのサービスを使いたいと思えるものである必要があり、一回作って終わり・誰かが犠牲にならなければならないようなサービスは好ましくない。『誰からどれくらいお金をいただけるほどの価値があるのか?』という観点も大事にしてほしい」といった旨のアドバイスもありました。

実際に最優秀賞を受賞していたチームは技術力だけではなく、開発したプロダクトを用いた収益化のモデルまで具体的に説明していました。エンジニアとしては「こんな技術使いたい!」とか「こんなのがあったら面白そう!」といった思考が前に出てしまいがちですが、「使う人にとってどれほどの価値を生み出せるのか」という視点はRSS Hackathonのみならず、エンジニアとしてお金を稼いでいく上で忘れてはいけない考えだということを再認識させられました。

他のハッカソンについて詳しくないのですが、技術大好きなザ・エンジニアという人だけで無く、「ビジネス的な観点でのフィードバックがもらいたい」人や、「エンジニアではないがビジネスに興味がある」という人にも勧められる内容だったと思います。

苦労・失敗したこと

環境構築に時間がかかり、実際に開発を始める頃には日が沈みかけていたのは痛かったですw
4人チームでしたが、必ずしも全員がGit/GitHubや使う技術の知識を持っていたわけではなかったので、人によってはGitHubに接続するためのSSHキーの生成やNode.jsのインストールから始めました。環境構築が終わってからも、VSCodeの拡張機能とDiscord Botを作るのに誰も経験がなかったので、調べながらやりました。

また、最終プレゼンで実演デモにチャレンジしたものの、失敗してしまいました。ただしこれに関してはメンバーも失敗を承知の上でチャレンジしたのでむしろ挑戦してよかったと思っています。怖気付かずデモに挑戦してくれたIくんの勇気を讃えたいと思います!

必ずしも全て順調とは言えませんでしたが、初対面同士で組んだチームにしてはすぐに打ち解けて良いチームでした。仲の良さでいったら一番ではないかという自信があります!また4人中2人が日本歴よりアメリカ歴の方が長かったり、ディスコードの名前が「ゴッドイキリト」の人がいたりとメンバー全員個性があり面白いチームでした。

改善してほしいところ

全体的にRSS Hackathonの満足度は高かったですが、強いて言えば以下の点が少し微妙でした。

開発時間が短いかも?

RSS Hackathon2024は金土日で行われ、初日がアイディアソン、2日目の10:30から開発開始、3日目の12時にはプレゼン資料を提出して発表という流れでした。つまり、実質一日しか開発に使えません。環境構築でほぼ一日を使った私のチームはネカフェに行き、徹夜で作業してなんとか間に合わせました。

徹夜してからは常に体調が悪く、結局私はハッカソンの直後に熱を出し寝込んでしまいました,,orz(私以外の人は大丈夫そうなので私が弱すぎるのもあると思いますがw)

交通費・宿泊費の支給が少ないかも?

交通費・宿泊費に関しては一都三県に住んでいる人へは支給なし、それ以外の人はかかった費用の半額まで支給という形でした。私の場合は神奈川県に住んでいたので支給は無く、会場の最寄りまで往復2,000円ほどだったので、3日間で6,000円弱ほどかかりました。(実際には2日目に帰らず滞在費3,500円ほどのネカフェで徹夜したのでかかった費用は7,500円+食費でした)なんとか賞金をもらえたので、若干プラスくらいに抑えられましたが、お金があまりない学生としてはもう少し援助があると参加しやすいのかなと思いました。

と、文句を言ってきましたが、これはメリットと表裏一体でもあります。「開発時間が短い」のは「短期決戦で滞在費を抑えながら出場できる」「週末だけで終わらせられる」ということでもありますし、交通費・宿泊費の支給が少ない分賞金は大きく、入賞できればかなりのプラスになります。来年のRSS Hackathonがどうなるのか(そもそも開催するのか)はわかりませんが、少なくとも2024に関しては「短期決戦で一攫千金のチャンスがある」スタイルのハッカソンでした。

まとめ

初の企業開催のハッカソンへの参加でしたが、とても楽しかったです!VSCodeの拡張機能の開発について知ることができたし、同世代の人たちの優秀さを感じることができ、自分ももっと頑張らなきゃいけないなと刺激されました。また、ハッカソンではメンターさんへの質問の機会や懇親会があり、実際の業務の様子から採用の裏話まで面白い話が直接聞けます。ホテルかと思うほどおしゃれなオフィスも必見です。RSSに興味がある人は参加して後悔することは無いと思います。

最後にこのような素敵な機会を提供してくれたレイスシステムソリューションズさんと一緒に頑張ってくれたチームラッコ王国のメンバー・その他参加者様への感謝と共にこの記事を締めくくりたいと思います。ありがとうございました!

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