新卒1年目かつデザイナーという立場でスクラムチームに対して何ができるのか
こんにちは、2024年4月に新卒としてサイボウズ株式会社に入社したyuki(@snowyk25)です。
新卒メンバーとしての研修を終え、7月からGaroon開発チームへ配属になりました👏
その中でも直近はGaroonのモバイルアプリの開発チームにジョインさせていただいており、修行の日々を送っています💪
正式にチームにジョインしてからこの記事の公開まで約1ヶ月が経過し、少しずつですが「チームに対して自分はどんな貢献ができるんだろう」という視点を持てるようになってきました。
今回は自分が 新卒1年目 かつ プロダクトデザイナー職能 という立場を2つの軸とし、チームに対してどのようなことができるのか、現時点で感じていることをまとめてみようと思います!
Garoonモバイルチームの構成
Garoonモバイルの開発チームはスクラムを採用しており、メンバーは以下の図のような構成になっています。
私はチームの中でAndroid版のUIデザインをメインに取り組んでいます!
デザイナーはメインで担当するOSがiOSとAndroidで分かれていますが、デザイナー同士で導線の確認や細部の相談をしつつ、必要に応じてPG / QA / TCともコミュニケーションを取るような流れになっています。
スクラムチームの詳細については、スクラムマスターの東條さんが執筆された スクラムマスターの世界に飛び込んだリアルな心境 という記事でより詳しく紹介されているので、そちらもぜひ読んでいただけると嬉しいです☺️
👶 新卒1年目として
チームの暗黙知をトライ&エラーで把握する
スクラムでの開発を行っているチームに限った話ではないですが、もともとあったチームに後から参加する場合、「チームの中で当たり前になっていること」「ドキュメントに残されてはいないがルール化されているもの」などが存在すると思います。
毎日初めてのことだらけの日常ですが、新しくチームについて知ったことや気づいたことがあれば、ドキュメントや分報に残し、自分の知識としても蓄えられるように工夫しています。
日々のMTGの運用やメンバー同士の役割分担、シチュエーションに応じたツールの使い分けなど、自分の中でふわっとしているかもと感じることは、そもそも 決まっている or 決まっていない という部分から先輩方に確認するようにしています。
わからないことは本当にガツガツ質問する
Garoonのデザイナーの先輩方とは毎朝30分の朝会を実施しており、色々と自分の疑問を解消する時間も設けていただいています。
自分にとっては日々のMTGでわからなかったことをクリアにできる時間となっていて、とてもありがたいです!
その上で質問する際は、どこまでが事実として存在しており、自分は何を感じて、どのような部分を疑問に思ったのかを整理した上で質問するように心がけています。
自分でもあらかじめわからないことを整理しておくことで、より深くディスカッションができることが多いなと感じています。
余談ですが、サイボウズではよく「質問責任」という言葉が出てきます。
「思ったり、感じたりしたことがあれば、その人はわからないままにせずに質問する責任がある」という考え方を言語化したものです。
一見当たり前ともとれるような内容かもしれないですが、自分はこの当たり前をしっかりと実行できるように日々心がけています。
オープンなコミュニケーションを心がける
Garoonモバイルチームのメンバーは在宅で業務をされている方が多く、自分としては一度も直接お会いしたことがない方々とチームメンバーとして業務を行っていくことが少し心配でした。
ただ自分にとって何かあったときに相談がしやすかったり、居心地よく業務できる関係構築は、先輩からの働きかけを待つのではなく自分からもアクションをとる必要があると思っています。
すぐにできることとしては、具体的に以下のようなことを心がけています。
- MTGでデザインに関連する話題が取り上げられているときは、ビデオもONにしきちんと話題に入るようにする
- 他職種の朝会/夕会に参加させていただき、ざつだんなどを通じて皆さんとコミュケーションをとれる機会を設ける
- 考えていることや取り組んでいることを備忘録的に自分の分報に残し、他の方からも見えるようにする
他のメンバーの方もビデオONにしてくださったり、分報で参考になりそうな文献を共有していただいたりと、これらの取り組みによって先輩方とのコミュニケーションがより取りやすくなっていると思います。
先輩方のことを知るというだけでなく、自分のことも先輩方に知ってもらえるような機会をこれからも模索していきたいです😌
🧑🎨 プロダクトデザイナーとして
スキルを磨くことを怠らない
デザイナーという職能で自分の担当する領域に責任を持つ以上、そもそもデザインに関しての知識やスキルのレベルを高く持つというは本当に大切だと思っています。
チームにジョイン後、Androidを触ったこともなかった自分がAndroidのデザインを作ることになり、Androidの基本的な操作方法やインタラクションの特性も何もわからない状態でした。
そんな状態でも、まずは自信を持ってデザインを作れるように、基本的な知識のインプットは早い段階で時間とエネルギーを投下し、今ではちょっとずつ実務を任せていただけるようになっています💪
(そもそもAndroidとは何か?というレベル感からスタートしてしまったので、ここでは参考にさせていただいた記事をぶら下げつつ、詳細はいつか別記事にしようと思います。)
パパッと作って早めに見せる、でもクオリティは下げない
配属後から少しずつバックログ化されているタスクに取り組ませていただいてますが、その中にはまだ具体的な開発の優先順位やそもそも やる or やらない が決まっていない要件もあります。
そこに対していわゆる「叩き台を作る」という作業をするわけですが、ここで自分はスピード感とクオリティのどちらも大切にするよう意識しています。
デザインの作業や共有が遅くなり、デザイン待ちの状態は発生してしまうというのはできるだけ避けたいところですが、あまりにもラフなものを準備してしまい議論の最中に「これはまだ叩き台なんで…」「ここは考えられていなくて」という状態では話し合いがうまく進まなくなってしまいます。
手戻りを防ぐために早めに他職種に共有するというのはデザイナーの中でもよく言われることだと思いますが、スピード感だけでなく、短い時間で一定のクオリティは担保し、より深く具体的な議論ができるように準備を心がけようと思っています。
2案用意 & メリット/デメリットを整理した状態でPGに共有
今後自分で作ったデザインを提案するという経験をたくさん積み、より良い議論の場を作れるような立場になっていきたいです!
空いている時間で製品のヘルプページや導入事例を読む
自社サービスを開発する企業のデザイナーとして働く以上、デザインスキルと同じくらい大事になってくるのが製品に関するドメイン知識だと思います。
最初はユーザー用に公開されているヘルプページや機能解説の動画などを確認し、機能についての理解を深めていきました。
既存機能についておおよそ把握した後は、製品ページで公開されている導入事例を1記事ずつ読み込んでいます。
ここではGaroonという製品をどのような企業がどのようなモチベーションで導入し、どのような効果が得られたのかなどが詳しく書いています。
ユーザーがGaroonを使うシーンを想像しやすくなるよう、今後もユーザー情報に関するインプットはしっかりと継続していきたいです💪
デザインレビュー機会の構築を提案
Garoonモバイルチームのデザイナーはスクラムのサイクルに乗せながらデザインタスクをこなすことも多いため、考慮事項が多いUIの検討も限られた時間の中でこなさなくてはいけないことも多いのが現状です。
その限られた時間の中でもアウトプットとなるデザインのクオリティを担保するため、デザイナーの先輩方に朝会とは別でデザインレビューを行う時間を設けるのはどうかという提案をさせていただきました!
- UI検討の考慮漏れを防止する
- より良いUIにするための意見交換を行う
- 技術的な部分を補完しあう
上記のような目的で短い時間でも頻度高く意見交換を行い、Garoonのユーザー体験を向上させられるように試行錯誤しています。
デザインレビューの機会を定期予定として設けていただいたことで、私自身も先輩の検討プロセスやユーザー目線での考え方を知る機会になり、とても勉強になっています!
チームでは最近AIを使ったアイデア出しを積極的に試すのがブームになっているので、MTG名もAIに質問を投げかけながらワイワイ決めました。
採用されたのは「デザインジャム」でした🎶
(これから)PGと共有できるコンテキストを増やす
もう少しモバイルのデザインやAndroidのデザインについての知識をつけていけたら、開発サイドの勉強をしたいなと思ってます。(これから!)
どのように自分の作ったデザインが実装されていくのか、中身を何もわからないままだと、どうしてもPGとの議論も薄くなってしまいます。
最低限の知識を身につけ、PGと共有できる内容を増やしつつ、チームのメンバーの一員として自分の視野も広げていきたいです!
おわりに
1年目かつスクラムでの開発にメインで関わるわけではないデザイナーという立場で、チームにどう貢献できるのか、明確な答えのない問いに向き合う日々がとっても楽しいです!
- どうしたら効率良く開発が進み、素早くリリースサイクルを回せるのか
- どうしたらGaroonモバイルのユーザー体験はより良いものになるのか
- どうしたら上記2つをどちらも満たすより良いチームになっていけるのか
こんなことを考えながら日々業務に取り組んでいます!
もっともっとGaroonを素敵なプロダクトに進化させていけるよう、今日も明日もこれからも頑張っていこうと思います💪
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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