話題のFigma Sitesについて備忘録
Figma Sitesとは?
Figma Sitesは、2024年4月にFigmaが発表した新しい機能。Figma上で作成したデザインをそのままWebサイトとして公開できるノーコードツール。
2025年5月現在はベータ版で、一部機能は有料アカウントでのみ利用可能。ページ構成やリンク設定をFigma上で行い、そのまま「Publish」でURLが発行され、コーディング不要で即座にWeb公開できるのが特徴。
Figma Sitesでできること
- デザインからの公開(1つのSite)
- ベーシックなレイアウト構成
- 自動生成されたURLでの公開
Figma Sitesで実現が難しいこと
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複数サイトの公開
複数のWebサイトを同時に管理・公開することはできません。 -
カスタムドメイン設定
独自のドメインを使用することはできず、Figma Sitesの自動生成されたURLでの公開に限られます。 -
SEO設定やOGPの詳細編集
SEOの微調整やOGP設定の細かなカスタマイズができません。 -
ページ構成の階層化
複雑なページ構成やナビゲーション設定の調整は難しいため、大規模なサイトには向きません。 -
アクセス解析の統合
Google Analyticsなどのアクセス解析ツールとの統合ができません。 -
チームでの共同編集・権限管理
複数のメンバーでの編集作業や権限管理が難しいため、チームでの共同作業には制限があります。
向いているケース
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LP・キャンペーンページ
一時的な施策用ページで、スピード重視の場合に最適。 -
社内向けの簡易サイト
社内プロジェクト紹介、イベントまとめページなど。 -
クライアントへのモックアップ共有
静的なデザインをURLで見せたいときに手軽。 -
採用ページなど静的コンテンツの少数構成サイト
向いていないケース
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CMSが必要なサイト
更新性の高いコンテンツ(ニュース、ブログなど)には不向き。 -
機能が多いコーポレートサイトやWebサービス系
問い合わせフォームや検索、絞り込み、ログインなどの要素は基本使えない。 -
アクセス解析・SEO調整が必要な長期運用サイト
無料だとGoogle Analyticsなども入れられず、SEO的な微調整も難しい。 -
細かなUI動作・アクセシビリティが求められる案件
まとめ
Figma Sitesは「Figmaで完結したい人向けのノーコード公開ツール」として利用できるが、現時点では、本格的なWeb制作の代替として使うには、機能面でも費用面でも制限がある。
デザインから即座に見せたい場面や、静的な一時的なページなど限定的な使い方であれば便利。
今後もっとアップデートされていけば、Studioなどのノーコードツールのように実務案件でも見る機会が増えそう。
参考記事
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