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DNSサーバーの種類を徹底解説:インターネットの裏側を支える仕組み

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はじめに

  • こんにちは、だいすーです!
    今回は、インターネットの基盤技術のひとつである「DNS(Domain Name System)」について、基本的な仕組みから、実際に使われているDNSサーバーの種類まで、解説していきます。

なぜこの記事を書こうと思ったか

  • 最近、自分でDNSサーバーを構築する機会がありました。その際、「DNSサーバーってどんな種類があるの?」という疑問が湧き、調べてみたところ、思った以上に奥が深かったので、学んだことをまとめて共有しようと思いました。

DNSとは?

  • DNS(Domain Name System)は、ドメイン名(例:example.com)をIPアドレス(例:93.184.216.34)に変換する仕組みです。
    人間にとって覚えやすいドメイン名を、コンピュータが理解できるIPアドレスに変換することで、インターネット上の通信がスムーズに行えるようになります。

DNSサーバーの主な種類

  • DNSは階層構造で設計されており、複数の種類のDNSサーバーが連携して動作しています。それぞれの役割を以下にまとめます。

    1. ルートDNSサーバー(Root DNS Server)

    DNS階層の最上位に位置するサーバー
    TLD(Top-Level Domain)サーバーの場所を教える
    世界に13のルートサーバー群(A〜M)が存在し、それぞれが複数のミラーを持つ
    例:a.root-servers.net

    2. TLD DNSサーバー(Top-Level Domain DNS Server)

    .com、.jp、.orgなどのトップレベルドメインを管理
    該当するドメインの権威DNSサーバーの場所を返す
    例:.jpはJPRS(日本レジストリサービス)が管理

    3. 権威DNSサーバー(Authoritative DNS Server)

    実際のドメイン名とIPアドレスの対応情報(DNSレコード)を保持
    ウェブサイトの運営者やホスティング会社が管理
    例:AWS Route 53、Google Cloud DNS、さくらのDNSなど

    4. リカーシブDNSサーバー(Recursive DNS Server)

    ユーザーのリクエストを受け取り、必要に応じて他のDNSサーバーに問い合わせを行う
    最終的なIPアドレスを取得してユーザーに返す
    例:Google Public DNS(8.8.8.8)、Cloudflare(1.1.1.1)、ISPのDNS

    5. キャッシュDNSサーバー(Caching DNS Server)

    過去の問い合わせ結果を一時保存し、再利用することで応答を高速化
    多くのリカーシブDNSサーバーがこの機能を持つ
    キャッシュの有効期限(TTL)に基づいて情報を保持

補足:DNSのセキュリティ技術

DNSは便利な反面、セキュリティリスクもあります。以下のような技術で保護されています。

  • DNSSEC:DNSレコードの改ざんを防ぐための署名技術
  • DNS over HTTPS(DoH)/DNS over TLS(DoT):DNS通信を暗号化し、盗聴や改ざんを防止

まとめ

  • DNSは、インターネットの「住所録」とも言える重要な仕組みです。
    今回、DNSサーバーの種類を調べてみて、それぞれの役割や連携の仕組みを理解することができました。
    この記事が、DNSについて学びたい方の参考になれば嬉しいです!

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