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Devinを「人間のジュニアエンジニア」と捉えるべきでない理由

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Devinを人間のジュニアエンジニアやインターンのように扱う、という考え方は、これまでさまざまな記事で紹介されてきました。
実際、公式ドキュメント にも、そのような趣旨の記述があります。

しかし、「人間のジュニアエンジニアやインターンのように扱う」という発想は、Devinの限界を決める要因になり得ます。
実際のところ、Devinは人間のジュニアエンジニアやインターンではありません

もちろん、人間のジュニアエンジニアやインターンには人道的・倫理的に対応する必要があります。しかしDevinはAIソフトウェアエンジニアであり、究極的には「ツールの一つ」に過ぎません
そのため、人間に対しては許されない(あるいは一般的には推奨されない)指示を出すことで、より効率的・効果的に作業を進められることも考えられます。
ところが、Devinを人間のジュニアエンジニアやインターンのように扱うことは、こうした柔軟な発想が無意識のうちに制限される可能性があります。

たとえば、あるタスクを実装する際に、複数の方針が考えられるとします。
もしDevinを人間のジュニアエンジニアやインターンとして扱う場合、まずそのタスクを依頼し、セッション内で試行錯誤を繰り返しながら方針を決めるという、いわば「人間と同じプロセス」を踏むことになります。これは人間に作業を依頼する際には自然な考え方です。
しかし一方で、時間的効率・セッションのコンテキストの複雑化・ACUの消費などを考慮すると、最初から複数のパターンをDevinに指示し、そのアウトプットを比較しながら「筋の良いセッション」だけを残したり、最終的な成果物を見比べてひとつを選び取ったりしたほうが、効率的・効果的である場合もあり得るはずです。
人間のジュニアエンジニアやインターンと同じように扱うと、どうしてもセッションが長引き、ACUの消費も増えることになります。
もちろん、タスクによっては複数のパターンを試す必要がないこともあります。しかし、人間の時間は非常に貴重です。試行錯誤の時間を「ACUという形でお金で買える」のであれば、そうするほうが効率的・効果的な場面は少なくないでしょう。

このように、Devinを人間のジュニアエンジニアやインターンと同様に扱うことは、私たちの発想を無意識のレベルで制限してしまう恐れがあります。導入初期には、こういった捉え方がむしろ上手く機能することもありますが、Devinを最大限に活用するためには、そうした発想の枠を超えて扱う必要があります。人間のジュニアエンジニアやインターンと同じように扱えば、どんなに頑張っても人間レベルのアウトプットしか得られません。

一方で、私たちは既に、状況次第ではAIが人間の能力を超える可能性を実感しつつあります。であれば、Devinを「人間のジュニアエンジニア」と見なさないほうが望ましい場合もあるでしょう。むしろ新しい発想や方法論を取り入れることで、Devinの力を最大限に引き出すことが期待できます。

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