初めてのGoogle Cloudで課金が発生した
Google Cloud は手軽に利用できる一方、意図せず課金が発生してしまうケースも少なくありません。本記事では、実際に発生した課金の事例です。
経緯
筆者は、Google Cloud でフロントエンドとバックエンド環境を構築するハンズオンを実施しました。しかし、作業中に問題が発生し、環境を削除せずに数日間放置してしまいました。その結果、一部サービスで課金が発生していたことが判明しました。
- 主に使用していたサービス
- Cloud Build
- Cloud Deploy
- Cloud Run
- Artifact Registry
- Cloud Load Balancing
①Cloud Load Balancing
主な課金原因は、ロードバランサの転送ルール設定でした。
転送ルールは時間単位で課金されるため、環境を利用していなくても料金が発生してしまいます。
ただし、今回は外部からアクセスできない環境だったため、リージョンごとのデータ処理料金は発生していませんでした。
②Static Ip Charge
転送ルールに割り当てられた静的外部 IP アドレスについては課金されません。
ロードバランサに設定した静的外部IPアドレス自体は課金対象ではありません。 しかし、転送ルールを削除しても、未割当の静的IPアドレスは課金対象となりますロードバランサが存在していると静的外部IPアドレスの課金は発生しないため見逃してしまうかもしれません。
請求予定金額を見て Static Ip Charge の項目がでていることに気づいた
Google Cloud で課金が発生したときの詳細な確認方法
GoogleCloud で課金が発生した場合、Networks の何で発生しているのかがわからず、課金を止めることができないという事態になりました。
サービスの詳細(SKU)で詳細な内容が確認可能です。
(2024/6/16 時点)
- Cloud Console にアクセス。 (https://console.cloud.google.com/)
- ナビゲーションメニュー から 「課金」 > 「レポート」 を選択
- フィルタのグループ条件から「SKU」を選択
上記の手順で、課金の発生源となる詳細なサービス名を確認できます。
まとめ
Google Cloud は便利なサービスですが、課金の仕組みを正しく理解しておくことが重要だと感じました。本記事で紹介した事例や確認方法を参考に、意図しない課金を防ぎましょう。
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