iOS15 プライベートリレーのIPアドレス位置情報について調べてみた
プライベートリレーとは?
iOS15で追加される機能です。
Private RelayはiCloudに組み込まれている新しいインターネットプライバシーサービスで、ユーザーはより安全でプライバシーが保護された方法でウェブに接続してブラウズできるようになります。Safariでのブラウズ時、Private Relayはユーザーのデバイスから発信されるすべてのトラフィックを確実に暗号化し、Appleやユーザーのネットワークプロバイダを含む何者もユーザーと訪問先のウェブサイトの間でのトラフィックにアクセスしたり読み取ったりできないようにします。その後、ユーザーのリクエストはすべて2つの別々のインターネットリレーを通じて送信されます。1つ目はユーザーの実際の位置情報ではなく地域に割り当てられた匿名のIPアドレスをユーザーに割り当てます。2つ目はユーザーが訪問しようとしているウェブアドレスを復号し、目的の場所にユーザーを転送します。この情報の分割によって、ユーザーと訪問先のサイトの両方が、Appleを含むどのような組織にも特定できなくなるため、ユーザーのプライバシーが保護されます。
https://www.apple.com/jp/newsroom/2021/06/apple-advances-its-privacy-leadership-with-ios-15-ipados-15-macos-monterey-and-watchos-8/
匿名のIPアドレスの場合に位置情報はどうなるのか
プライベートリレーでアクセスされた場合のIPアドレスの位置情報がどうなるのか、iOS15パブリックベータを利用して調べてみました。
プライベートリレーの設定
iCloud > プライベートリレー> IPアドレス位置情報、から以下のような設定ができます
デフォルト値は「おおよその位置情報を保持」となっています。
実際にIPアドレスの位置情報を調べてみた
2つの設定を試して以下のIPアドレスを確認しました
- 「おおよその位置情報を保持」: 104.28.4.74
- 「国と時間帯を使用」: 104.28.4.192
maxmindを利用して位置情報を調べた結果が以下になります。
「おおよその位置情報を保持」の場合はTokyoまで出ていますが、「国と時間帯を使用」の場合はJapanまでとなっています。※ アクセス元は神奈川県です。
まとめ
- プライベートリレーでもおおよその位置情報はわかる
- 精度についても設定で変更可能
- デフォルトは「おおよその位置情報を保持」
- 国レベルで違う、ということはなさそう
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