未来のモデリング Text-To-CAD使ってみた
利用したサービス
基本概要
Text-to-CADは、テキストプロンプトを使ってCADファイルを生成するオープンソースのプロンプトインターフェースです。今後、自身のCADデータを利用してモデルのファインチューニングも可能になるそうです。
特徴
既存の3Dモデルを生成するツールは、多くの場合、点群を使用しますがこのツールではB-Rep表面を生成します。点群を使ったモデルは、触ることができない霧のようなものでB-Repを使ったモデルは、実際に触れることができる木のブロックのようなものです。B-Repの方がより具体的で、詳細な設計が可能になります。またCADプログラムに簡単にインポートして、編集や改良がしやすくなります。
実際に使用してみた
今回は簡単に寸法を指定して平板を作成してもらいます。
プロンプトは以下
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Create a flat plate with dimensions 30mm in width and 50mm in height. Place a hole with a diameter of 5mm at each corner of the plate, ensuring that each hole is positioned 5mm away from both the side and top edges of the plate.
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訳
幅30mm、高さ50mmの平板を作る。プレートの各角に直径5mmの穴を開け、各穴がプレートの側縁と上縁の両方から5mm離れさせる
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生成されたモデル
平板にはなっていますが、穴の位置がおかしいですね。
寸法は守られているのかfusion360で取り組んで検証したいと思います。
◎横幅
◎高さ
◎直径
結果
指定した寸法はしっかりと守られていました。数字は明確なので再現できるが、言葉の理解精度が低いためこの結果になったのだと思います。(見当違いな穴をあけた理由)
プロンプトと検証結果から、大まかな形の生成は得意だが、細かな部分の生成は得意ではないことが分かりました。
また公式サイトのTipsには'Our ML models are better at describing single objects than assemblies for now'(我々のMLモデルは今のところ、アセンブリよりも単一オブジェクトの生成に優れている。)と表記されています。
今後の進化に期待したいですね。
2024/01/17作成
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