Developers Summit 2025 参加レポート(day2)(#devsumi)

2025/02/14に公開

📝はじめに

2025年2月13日、14日の2日間で開催している Developers Summit 2025(#devsumi
昨日に引き続き、2日目も参加中です!

https://event.shoeisha.jp/devsumi/20250213

今日も今日とて、印象に残ったセッションを紹介します☀️

1日目の参加レポートはこちら

https://zenn.dev/skmocha/articles/8cf6043df298d0?utm_source=devsumi_day1

14-C-1 チームトポロジーで紐解くプロダクト開発組織の進化とスケーリング

スピーカー: 吉羽 龍太郎(アトラクタ)

https://event.shoeisha.jp/devsumi/20250213/session/5570

ちーとぽ本、Tidy First?、最近よく言葉を聞くダイナミックリチーミングなど、数多くの有名書籍を翻訳してきた吉羽さんの発表を聞くことができました。一つの本に依存しない幅広い知識と引用、わかりやすい説明で、なぜ組織はダイナミックに形を変える必要があるのか、そのときに気を付ける観点は?といった疑問にズバズバとヒントを与えてくれる素晴らしい時間でした。

会社やプロダクトのフェーズに応じて、開発組織は形を変えていく必要があります。また、変革を推し進めるためには、そこに所属するメンバーの理解や感情をないがしろにすることは絶対に避けなければいけません。ちーとぽの4つのチームタイプと3つのインタラクションモード、そしてダイナミックリチーミング本で紹介されている組織再編成の5パターンを駆使しながら、チーム全員で山を登り続けるための組織づくりに取り組んでいきたいですね。

📚関連書籍のご紹介

チームトポロジー 価値あるソフトウェアをすばやく届ける適応型組織設計
マシュー・スケルトン (著), マニュエル・パイス (著), 原田 騎郎 (翻訳)

ダイナミックリチーミング 第2版 ―5つのパターンによる効果的なチーム編成
Heidi Helfand (著), 永瀬 美穂 (翻訳), 吉羽 龍太郎 (翻訳)

14-C-3 開発現場を盛り上げたらいつの間にかトラブルがめっちゃ減ったんだが ~エンジニアリングの力を引き出すプロジェクトマネージャーの秘訣~

スピーカー: 小林 稔央(アジャイルウェア)

https://event.shoeisha.jp/devsumi/20250213/session/5572

Excelとタスク管理ツールの二重管理、ツールに使っても「どう?」と口頭で話を聞きに来るマネージャー、正しいこと(障害の内容やリスク想定)を正しく書いたらなぜか怒られる、これどう思いますか?に誰も反応しない開発チーム。思い当たる節があったりなかったりします。

なぜこのツールを使うのか?なぜこの活動が重要なのか?チームメンバーの納得感と自主的な行動を引き出すためにはどのような活動が必要なのか、多くのヒントをいただきました。メンバーのアクションにはとにかく早くフィードバック(返事、リアクション)を返すことや、「○○して!△△しろ!」ではなく「代わりにやっておいたよ」のマインドを持つなど、今日から試してみたいと思います🙂

14-E-4 ハッキングの世界に迫る~攻撃者の思考で考えるセキュリティ~

スピーカー: 野溝 のみぞう(T3 Realize)

https://event.shoeisha.jp/devsumi/20250213/session/5591

2024年に新たに公開された脆弱性の数は4万件以上、そのうち実際に攻撃に使われたのは189件。年々、システムの影響範囲やリスク算出が増えてきている中で、今まで以上に「そもそも脆弱性を埋め込まない」「定期的にライブラリバージョンなどのレビューを行う」ことの重要性が高まっています。

発表では、実際に発生していた事例をもとにデモンストレーションを実施いただきました。デモという前提で見ているうちはとても面白かったですが、実際に自分の会社やサイトが狙われたらと考えると肝が冷えますね。「自分がハッキングするわけじゃないし」ではなく「ハッキングする人の思考やツールを知ることが、自分のサービスやサイトを守ることにつながる」という意識でいる重要性を再確認しました。

発表内で紹介のあったサイト・ツールはこちら
(書籍では、その他、多くのツールも併せて紹介されています!)

https://www.shodan.io/

https://wpscan.com/

📚関連書籍のご紹介

7日間でハッキングをはじめる本 TryHackMeを使って身体で覚える攻撃手法と脆弱性
野溝 のみぞう (著)

14-A-7 目の前の仕事と向き合うことで成長できる - 仕事とスキルを広げる

スピーカー: 曽根 壮大(HaveFunTech/リンケージ)

https://event.shoeisha.jp/devsumi/20250213/session/5558

噂のそーだいさんの登壇を初めて拝見できました🙌 疾走感と熱量をビシビシ感じる発表で、まだまだ理解したと言える状態には遠いですが、何度も資料を見ながらお話を思い出して自分のものにしていきたいと思います。

サービス開発の「こういう機能を作りたい」や、ポジション面での「こういう仕事をこれからは担ってほしい」という要望をもらった時、早く解決しなきゃと思って手段をすぐに考えてしまうクセがついてしまっているんですよね。これからは、未知・既知・条件に分けた理解と、5W1Hでの整理・言語化を一度挟むことを意識してみたいと思います。

発表の中で紹介があった資料なども参考に、さらに理解を深めていきます!
そして、締めの言葉にあった通り、今日聞いた話はまだ「情報」です。他のメンバーやエンジニアとの対話を通して、自身の「知恵」にできるよう研鑽する!

📚🎥 関連資料

私たちはどう学んでいるのか: 創発から見る認知の変化
鈴木 宏昭 (著)

https://www.docswell.com/s/EGG/ZYDV8N-KazuhisaMinato

https://speakerdeck.com/yoshiori/go-down-rockin

家づくりで理解する要求明確化の勘どころ

まとめ

いやぁ、今日も学びが多い1日でした。2日間を通して色々な発表を聞きましたが、いかにAIが発展しても、サービスを取り巻く品質レベルや技術が引きあがったとしても、いつもそこには人間があり、チームがあり、感情があるものだなと改めて思いました。その不安定で不確定な要素をいかに分析し、理解し、次に生かしていくかが大事だなと思います。

そーだいさんの発表にて紹介されていたt_wadaさんの言葉を引用します。
https://x.com/t_wada/status/1859756507115684348

メンバーの能力を引き出し、AIと人間の知識と経験を交ぜ合わせながら、サービスを通してユーザと社会に価値を届けるため、これからも人と技術をエンジニアリングしていきたいです(エモい)。

おわり👋

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