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2h で構築する Azure Virtual Desktop

2023/12/26に公開

TL;DR

  • 社内勉強会で 2h で構築する Azure Virtual Desktop (AVD) をやったのでそれの解説記事的なやつです
  • AD DS 構築から全部やる手順は docs にも意外とない気がするので書いておきました
  • ハマりポイントを目立たせておいた (★) ので参考になれば幸いです

はじめに

社内勉強会で「2h で構築する Azure Virtual Desktop (AVD)」というのをやったんですよね。
で、まー、3 分くらい足が出たような気もするのですがほぼ間に合いました!
の、ログというか、あとから説明を付けてもいいよね、というモチベーションの記事です。

簡単な手順

ばーっと書ききって思ったが簡単とは・・・???

あまりに長くなってしまったので、Zenn の本として別の場所に移しました。。。
無料公開にしているので、見ていただければと。
https://zenn.dev/skmkzyk/books/setup-avd-quickly-2-hours

補足情報

  • docs に手順書ありますか

  • コストはどんな感じですか

    • Azure Virtual Desktop の価格 にあるんですが、Windows 10/11 Enterprise もしくはそれが含まれているライセンスがある場合には 実質無料() でお使いいただけます
    • 別途インフラのコストはかかりますが、ライセンス的なコストはかかりません、という意味です
    • FSLogix の前提条件 にあるとおり、fslogix のライセンスは AVD と同等にしてあるので AVD が使えるなら fslogix も使えます
  • CPU とかメモリの参考はありますか

  • 幅優先とか深さ優先ってなんですか

    • Azure Virtual Desktop でのホスト プール負荷分散アルゴリズム に一応書いてあります
    • 幅優先 (Breadth-first) の場合には、ユーザーがなるべく別の session host にログインするように動作するため、全体的が平均的な負荷となり、ユーザー目線での使い勝手はいい感じになります
      • ただし、ユーザーがちらばってしまうので、16 コアのマシン 3 台にユーザが 1 人ずつログインしている、みたいな状況が発生しコスト最適化の観点からはやや不利です
    • 深さ優先 (Depth-first) の場合には、ユーザーがなるべく同じ session host にログインするように動作するため、1 台あたりの負荷は高くなり、ユーザー目線ではなんか重い、という感じになります
      • ただし、ユーザーが集中するので、オートスケールなどとも親和性は高くなります
  • session host が自動で起動・シャットダウン・作成・削除されたりするものはありますか

  • リモートデスクトップ接続 (mstsc) は使わないんですか

    • ほぼ使いませんが、管理用途でシャドウ セッションという機能があり、使うかもしれません
    • Viewing a Remote User’s Desktop Session with Shadow Mode in Windows にやり方が書いてあります
    • 管理用マシンから PowerShell を開いて、mstsc /shadow:<Session ID> /v:<Computer name or IP address> という感じです
    • シャドウ セッションとしてログインすると、ユーザの見えている画面をそのまま見れるため、トラブルシューティングに役立ちます
    • <Session ID> は Azure Portal の AVD の画面から確認できます
  • そもそもマルチ セッションの意味は何でしょう

    • マルチ ユーザー (1 つの Windows Client OS に対して多数のユーザがログインできる、User profile が複数保存できるだけであって、同時にログインすると後勝ちで追いだされる) とマルチ セッション (1 つの Windows Client OS に対して多数のユーザがログインできる、同時にログインできる) という違いがあります

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