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2h で構築する Azure Virtual Desktop
TL;DR
- 社内勉強会で 2h で構築する Azure Virtual Desktop (AVD) をやったのでそれの解説記事的なやつです
- AD DS 構築から全部やる手順は docs にも意外とない気がするので書いておきました
- ハマりポイントを目立たせておいた (★) ので参考になれば幸いです
はじめに
社内勉強会で「2h で構築する Azure Virtual Desktop (AVD)」というのをやったんですよね。
で、まー、3 分くらい足が出たような気もするのですがほぼ間に合いました!
の、ログというか、あとから説明を付けてもいいよね、というモチベーションの記事です。
簡単な手順
ばーっと書ききって思ったが簡単とは・・・???
あまりに長くなってしまったので、Zenn の本として別の場所に移しました。。。
無料公開にしているので、見ていただければと。
補足情報
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docs に手順書ありますか
- Azure Virtual Desktop をデプロイする がありますが、Microsoft Entra Connect は設定済みの前提になっているので少しわかりづらいかもしれません、ので今回書きました
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コストはどんな感じですか
- Azure Virtual Desktop の価格 にあるんですが、Windows 10/11 Enterprise もしくはそれが含まれているライセンスがある場合には 実質無料() でお使いいただけます
- 別途インフラのコストはかかりますが、ライセンス的なコストはかかりません、という意味です
- FSLogix の前提条件 にあるとおり、fslogix のライセンスは AVD と同等にしてあるので AVD が使えるなら fslogix も使えます
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CPU とかメモリの参考はありますか
- Azure Virtual Desktop およびリモート デスクトップ サービスのセッション ホスト仮想マシンのサイズ設定ガイドライン というのがあるのですが、Word/Excel/PowerPoint 使う人は全員パワーユーザーになってしまうのであんまり当てにならないかもしれません
- 少人数のパイロットユーザーを集めて実際に試していただくのがよいです
- 試す場合には、同時ログイン時にどれくらい待たされるか、をまず確認したほうが良いです (login storm って呼ばれてます)
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幅優先とか深さ優先ってなんですか
- Azure Virtual Desktop でのホスト プール負荷分散アルゴリズム に一応書いてあります
- 幅優先 (Breadth-first) の場合には、ユーザーがなるべく別の session host にログインするように動作するため、全体的が平均的な負荷となり、ユーザー目線での使い勝手はいい感じになります
- ただし、ユーザーがちらばってしまうので、16 コアのマシン 3 台にユーザが 1 人ずつログインしている、みたいな状況が発生しコスト最適化の観点からはやや不利です
- 深さ優先 (Depth-first) の場合には、ユーザーがなるべく同じ session host にログインするように動作するため、1 台あたりの負荷は高くなり、ユーザー目線ではなんか重い、という感じになります
- ただし、ユーザーが集中するので、オートスケールなどとも親和性は高くなります
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session host が自動で起動・シャットダウン・作成・削除されたりするものはありますか
- Azure Virtual Desktop の自動スケーリング プランを作成する というのがあります
- シングル セッションとマルチ セッション、それぞれに対応しているものがあります
- Azure Virtual Desktop 用の Start VM on Connect を設定する を使うとユーザーがログインしたときに自動で session host が起動するようになるため、コストが最適化されます (シングル セッションでもマルチ セッションでも使えます)
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リモートデスクトップ接続 (
mstsc
) は使わないんですか- ほぼ使いませんが、管理用途でシャドウ セッションという機能があり、使うかもしれません
- Viewing a Remote User’s Desktop Session with Shadow Mode in Windows にやり方が書いてあります
- 管理用マシンから PowerShell を開いて、
mstsc /shadow:<Session ID> /v:<Computer name or IP address>
という感じです - シャドウ セッションとしてログインすると、ユーザの見えている画面をそのまま見れるため、トラブルシューティングに役立ちます
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<Session ID>
は Azure Portal の AVD の画面から確認できます
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そもそもマルチ セッションの意味は何でしょう
- マルチ ユーザー (1 つの Windows Client OS に対して多数のユーザがログインできる、User profile が複数保存できるだけであって、同時にログインすると後勝ちで追いだされる) とマルチ セッション (1 つの Windows Client OS に対して多数のユーザがログインできる、同時にログインできる) という違いがあります
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