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Webエンジニアが「JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level」を取得した理由
JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level に合格しました
2025年6月、「JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level(以下:JSTQB FL)」に合格しました。
この記事では、受験の背景や、取得を通じて得られた気づき・実務への活用についてまとめます。
自己紹介
- 現在4社目、エンジニア歴は11年目
- 一貫して自社開発企業にて開発エンジニアとして勤務
- 業界:CAD/CAM、セキュリティ、モバイルPOSなど多岐にわたる
- 最も経験が長い言語は C++ と C#(同率)、現在は Ruby を中心に開発
- 趣味:音楽(聴く8割+弾く2割)、ドライブ、野球観戦、金魚の飼育、怪談話
- 音楽 × IT の可能性に惹かれ、2024年9月より SKIYAKI にジョイン
- 社内では QA 推進委員会のメンバーとして改善提案などを担当
※ただし、QAエンジニアではなく開発エンジニアです(ここ重要)
JSTQB Foundation Levelとは?
JSTQB FL は、ソフトウェアテストの基礎知識や考え方を体系的に学べる
国際標準の認定資格です。
試験では主に以下の内容が問われます:
- テストに関する基本用語や概念の理解
- 効率的なテスト設計と実行方法
- 品質保証やテスト工程における役割の理解
なぜWebエンジニアの自分がJSTQB FLを受けようと思ったのか?
- 入社後、QA推進委員会の活動を通じて、テストや品質保証の知識を
体系的に整理する必要性を感じたため - これまでの職場では OJT 中心で「感覚的」にテストを行っており、
理論に裏付けられた自信ある提案ができるようになりたかったため - 「QAがわかる開発エンジニア」という、ありそうでなかった社内ポジションを築きたかったため
学習を通じて得られた気づき・メリット
-
開発フローの全体像を再確認できた
→ 特にアジャイル開発に関連する用語や考え方を改めて整理できた -
業界標準の用語や考え方が明確になり、共通言語での対話がスムーズに
→ テスト自動化に関する書籍やドキュメントも理解しやすくなった - QA的な視点での提案に自信が持てるようになった
-
検証アプローチに対する柔軟な思考が身についた
→ コンテキストによって検証の適切な方法が異なるという考え方を習得 -
開発者とテスターの役割・マインドセットへの理解が深まった
→ コミュニケーションのすれ違いを減らし、協力体制を築く土台に
→ バグ報告を「否定」ではなく「より良い製品づくりのための建設的な行為」として捉える文化づくりの重要性を実感
JSTQB FL取得後の実務での活用例
取得から1ヶ月ほどですが、すでに以下のような形で活用しています:
- 退行テスト(RT)を開発プロセスに明示的に組み込む
- バグ報告のトレーサビリティを確保して観点漏れ防止やプロセス改善に活かす取り組みの遂行
- 検証の証跡を記録し、品質の定量的な可視化を推進
JSTQB FLをおすすめしたい人
- 初級QAエンジニアから中級を目指したい方
- 対外的な品質保証が求められるが、何から手をつけるべきか悩んでいるマネージャー・開発者
- テクノロジー志向から、プロダクト志向・ビジネス志向へ視野を広げたい開発者(特におすすめ)
まとめ
- JSTQB FL は、QA・テストの基礎を効率よく体系的に学べる資格
- QAエンジニアに限らず、製品品質に関わるすべての開発者・マネージャーにとって価値ある内容です
今後の展望
- 現在、社内ではテスト自動化が発展途上
→ 開発スピードと品質の両立を目指し、積極的に導入を進めていきたい - 個人としては、より実務に直結する
「ISTQB認定 上級テスト技術者(テスト自動化エンジニア)」の取得を目指しています - また、今後もQA・検証スキルを深めつつ、「QAと開発を同時に推進できるエンジニア」を目指していきます
おまけ:使用した教材
合格にあたっては、以下の書籍をメイン教材として活用しました。
株式会社SKIYAKIのテックブログです。ファンクラブプラットフォームBitfanの開発・運用にまつわる知見や調べたことなどを発信します。主な技術スタックは Ruby on Rails / React / AWS / Swift / Kotlin などです。 recruit.skiyaki.com/
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