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GitHub Remote MCP Serverが発表されたので試す

に公開

はじめに

2025 年 6 月 12 日、GitHub からRemote GitHub MCP Serverがパブリックプレビューとして発表されました!

これまで GitHub MCP Server を使うには、Docker コンテナを立ち上げる必要があり、MCP ホストごとに Docker が起動して重かったり、設定が複雑だったりと課題がありました。

しかし、Remote MCP Server の登場により、これらの問題が一気に解決されます。この記事では、従来の方法と新しい Remote MCP Server の違い、そして実際の設定方法を紹介します。

従来の GitHub MCP Server の課題

Docker ベースの複雑な設定

これまで GitHub MCP Server を使うには、以下のような設定が必要でした:

{
  "mcpServers": {
    "github": {
      "command": "docker",
      "args": [
        "run",
        "-i",
        "--rm",
        "-e",
        "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN",
        "ghcr.io/github/github-mcp-server"
      ],
      "env": {
        "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "your_access_token"
      }
    }
  }
}

主な問題点

  1. Docker の起動オーバーヘッド: MCP ホストごとに Docker コンテナが立ち上がる
  2. 動作の重さ: 複数のコンテナが同時実行されることによるパフォーマンス低下
  3. 設定の複雑さ: Docker のインストールが必要で、初心者には敷居が高い

GitHub Remote MCP Server とは

Remote GitHub MCP Server は、GitHub がホストするリモート MCP サーバーです。ローカルで Docker を実行する必要がなく、HTTPS エンドポイント経由でアクセスできます。

設定方法の比較

Before: 従来の Docker 方式

{
  "mcpServers": {
    "github": {
      "command": "docker",
      "args": [
        "run",
        "-i",
        "--rm",
        "-e",
        "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN",
        "ghcr.io/github/github-mcp-server"
      ],
      "env": {
        "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "your_access_token"
      }
    }
  }
}

After: 新しい Remote 方式

{
  "mcpServers": {
    "github": {
      "type": "http",
      "url": "https://api.githubcopilot.com/mcp/",
      "headers": {
        "Authorization": "Bearer your_access_token"
      }
    }
  }
}

めっちゃ楽

注意点・制限事項

対応状況

まだ VSCode でのみ OAuth2.0 認証が対応しており、Cursor 等他の主流な MCP ホストでは未対応です。

組織での利用

GitHub Copilot を VS Code や Visual Studio で使用する場合、組織で Editor Preview Policy を有効にする必要があります(GA 後は不要になる予定)。

まとめ

GitHub Remote MCP Server の登場により、MCP 環境の構築が劇的に簡単になりました:

  • 設定の簡素化: Docker が不要になり、設定ファイルもスッキリ
  • パフォーマンス向上: コンテナ起動のオーバーヘッドが解消
  • 運用負荷軽減: 自動更新により手動メンテナンスが不要

AI エージェント時代において、外部ツールとの連携はより加速していきます。最近では Figma も Remote MCP Server に対応しましたが、今後こういった実装は増えていくでしょう。

まだパブリックプレビュー段階ですが、ぜひ試してみて、フィードバックを公式リポジトリに送ってみてください!

参考リンク

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