【新コネクタ LT会登壇資料】TROCCO CONNECT 100+スマレジ直営店データの取得
背景
シロクは「N organic」や「FAS」などの化粧品ブランドを展開しています。各ブランドの成長に伴い、データに基づく意思決定の重要性が増しており、顧客体験の向上とマーケティング効果の最大化のために、日々多様なデータが活用されています。
「N organic」「FAS」は日本全国に直営店を展開しております。百貨店やショッピングモール内の店舗を通じて、顧客との直接的な接点を持っており、オフライン領域におけるデータの重要性も高まっています。
TROCCO CONNECT 100+
この背景で注目したのが、primeNumber社のデータ統合サービス「TROCCO」です。TROCCOでは100種類以上のコネクタが提供されており、2024年5月には新たに「スマレジ」コネクタも正式リリースされました。
今回、スマレジAPIを活用し、直営店データをTROCCO経由で柔軟に取得できるようになったことで、各店舗ごとのデータをDWHへ連携しました。これにより、データのサイロ化を解消や、オンラインとオフラインを統合した分析が可能になります。
スマレジ
スマレジは、小売業やサービス業を中心に広く導入されているクラウド型のPOSレジシステムになります。各直営店の売上や在庫の管理、お客様情報などを一元管理し、リアルタイムでの業務支援を実現します。APIも提供されており、外部システムと柔軟に連携できる点が大きな特徴です。今回TROCCOとスマレジを利用したデータ取得の仕組みと、利活用事例について紹介させていただきます。
やったこと
スマレジの設定方法
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「接続情報一覧」スマレジのコネクタの選択

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スマレジアプリでTROCCOのリクエストを許可

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転送設定の新規作成でデータを設定
「部門一覧」「商品一覧」「在庫一覧」などのデータを取得することができます。詳細はこちらのドキュメントを参照ください。

データ設計
スマレジのデータは、TROCCO経由でS3にCSV形式で転送。その後、Snowflakeへ同期し、dbtによるデータ変換、Lightdashを用いたBI分析という構成です。

ワークフローの構成
N organicとFASでスマレジのアカウントごとでワークフローを並列化しています。同一アカウントを並列処理をすると、スマレジのAPIの仕様上のエラーが出てしまうため、同じアカウントは直列処理を行いました。

アウトプットイメージ
以下のように、Lightdashを用いて日毎の売上と予算を可視化することによって、各店舗ごとのROI分析などを行うことができます。(下図のデータはダミーデータになります。)

謝辞
この取り組みについて、2025年6月にprimeNumber社主催イベントにてご紹介させていたいただきました。他にも、梶谷様のBacklogユーザー棚卸しの事例や、primeNumber社の山口様のTROCCOコネクタの拡充の紹介などをご紹介しております。こちらも併せてご覧ください。
primeNumber社の皆様、この度は貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
「N organic」、「FAS」等の化粧品ブランドを展開している株式会社シロクのエンジニアブログです。 ECサイトを中心とした自社サービスの開発・運用を行っています。 sirok.jp/norganic
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