【Salesforce】選択リストの種類
Salesforceの選択リストについて
1. 選択リストとは?
選択リストとは、特定の項目に対して予め定められた値の中から選択する形式の入力フィールドです。例えば、顧客のステータスを「新規」、「進行中」、「完了」から選ぶ場合に使われます。これにより、入力ミスを防ぎ、データの一貫性を保つことができます。
2. 選択リストの種類
標準選択リスト
標準選択リストは、Salesforceが提供するデフォルトの選択リストです。例えば、取引先の業種やケースの優先度などが含まれます。これらはシステムによって事前に定義され、変更することができません。
例: ケースのステータス
オープン
処理中
解決済み
クローズ
カスタム複数選択リスト
カスタム複数選択リストは、ユーザーが複数の選択肢を選択できるカスタムフィールドです。これは、ユーザーが複数のカテゴリにタグ付けしたい場合などに便利です。
例: 興味のある技術
・プログラミング
・デザイン
・データ分析
・クラウドコンピューティング
制限付き選択リスト
制限付き選択リストは、特定の条件に基づいて動的に選択肢を制限することができるカスタムフィールドです。これは、他のフィールドの値に基づいて選択肢を変更したい場合に使用します。
カスタム複数選択リストに対して、制限付き選択リスト≒カスタム単独選択リストのようなものであると理解していいと思います。
以下の画像のチェックを入れると、"制限付き"となります。ユーザが独自の値を入力できる"制限なし"は管理が煩雑になるため避けたほうがいいでしょう。
例: 地域による価格設定
・北アメリカ
・ヨーロッパ
・アジア太平洋
連動選択リスト
連動選択リストは、1つの選択肢を選択すると、それに関連する別の選択肢が表示されるように設定されたカスタムフィールドです。これは、地域を選択した後に国を選択する場合などに使用します。
例: 地域と国
・地域: アジア太平洋
・国: 日本、中国、韓国
・地域: ヨーロッパ
・国: イギリス、フランス、ドイツ
カスタム複数選択リストと制限付き選択リストの違いは、複数の選択肢を選択できるかどうかです。カスタム複数選択リストでは、複数の選択肢を選択できますが、制限付き選択リストでは1つの選択肢しか選択できません。
3. 選択リストの作成手順
他記事でも多く言及されているため、詳しくは割愛します。
- Salesforceにログインし、オブジェクトマネージャへ移動します。
- 選択リストを追加したいオブジェクトを選択し、「項目とリレーション」から「新規カスタム項目」をクリックします。
- 「選択リスト」を選び、選択リストの名前と選択肢を設定し、保存します。
4.選択リストのメリット
- データの一貫性:固定された選択肢から値を選ぶため、データの一貫性が保たれます。
- 入力ミスの防止:ユーザーが値を手入力する必要がないため、入力ミスが減少します。
- レポートの精度向上:一貫性のあるデータにより、正確なレポートや分析が可能になります。
まとめ
Salesforceの選択リストは、データ入力を効率化し、一貫性を保つための非常に有用なツールです。標準選択リストとカスタム選択リストの違いや、具体的な作成手順を理解することで、業務に合わせた最適な設定が可能になります。初学者でも簡単に設定できるので、ぜひ活用してみてください。
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