GPD Pocket 4(US配列)で、外付けキーボードだけをJIS配列にする
GPD Pocket 4に限らず、海外製のWindows PCで内蔵キーがUS配列にもかかわらず、普段お使いの外付けキーボードがJIS配列という場合に役に立つ設定手順を自分なりにまとめました。
検索で出てくる既存の方法では上手くいかなかった(そもそも、既存記事のレジストリ値が、名前も値も異なっているなどした)ため、手元のハードでうまくいった方法を記録しておきます。
同様の現象で困っている方の一助になると幸いです。
構成
- GPD Pocket 4
- HX370 64GB 2TB
- Project Version: P4 2.10 x64
- EC FW Version: 1.13
- US配列 (英語 104キー)
- OS
- Windows 11 Home 24H2
設定手順
設定画面から入力方式をJIS入力で固定
まずは、PC全体の入力方式をJISで固定します。
これで、内蔵も外付けも両方ともJIS設定が優先されます。
-
設定/時刻と言語/言語と地域
から日本語
の横の…
を選択し、言語のオプション
をクリック
-
キーボード
からキーボードレイアウト
を日本語キーボード (106/109 キー)
に変更
-
一旦再起動
レジストリの編集
先ほどの設定画面での操作を受けて、 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters
の設定が更新されています。
ここに OverrideKeyboardSubtype
と OverrideKetboardType
の値があると、以降の手順で追加するキーよりもこの値が優先して読まれてしまうため、あらかじめ削除しておきましょう。
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regedit
でレジストリエディター起動 -
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\i8042prt\Parameters
を開く-
OverrideKeyboardSubtype
キー削除 -
OverrideKetboardType
キー削除
-
次に、内臓キーボードのインスタンスパスを確認して、レジストリ側からUSキー設定で上書きします。
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デバイスマネージャー
から内蔵キーボードを選択してプロパティ
を開きます
-
詳細
からデバイス インスタンス パス
を選択して、値を確認します
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HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Enum
以下で、デバイスインスタンスパスの値に該当するキーを探します-
KeyboardSubtypeOverride
というDWORD値を16進数の0で設定 -
KeyboardTypeOverride
というDWORD値を16進数の4で設定
-
- 再起動
以上の手順で、内蔵キーボードはUS、それ以外のキーボードはすべてJISで動作するようになるかと思います。
環境の違いやOSバージョン違いにより動作しなくなることがあれば、コメント欄などで補足いただけると助かります!
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