GPD Pocket 4でスリープ復帰時、画面がブラックアウトしたまま戻らない問題の対処
GPD Pocket 4で、ほぼ100%の確率で画面をブラックアウトさせる手順を見つけましたので、回避策をいくつか試して効果があるものを探しました。
GPD Pocket 4でスリープ復帰時などに同様の現象が発生している場合、同じものが原因の可能性が高いと思われるため、参考までに発生手順と暫定的な抑止方法を共有します。
(2025/08/09)解決策を見つけたので、更新しました。
発生環境
- GPD Pocket 4
- HX370 64GB 2TB
- Project Version: P4 2.10 x64
- EC FW Version: 1.13
- OS
- Windows 11 Home 24H2
- ディスプレイ設定
- 解像度: 2560 x 1600
- リフレッシュレート: 60Hz (144Hzでは発生せず)
強制的に発生させる手順
-
設定
アプリを開き、システム/電源とバッテリー/画面、スリープ、休止状態のタイムアウト
を選択 -
電源に接続
の項目で、後で画面をオフにする
次の時間の経過後にデバイスをスリープ状態にする
を両方ともなし
に設定 -
バッテリ駆動
の項目で、後で画面をオフにする
次の時間の経過後にデバイスをスリープ状態にする
を両方とも1分
に設定 - GPD Pocket 4を電源に接続し、キーボードやマウスを一切操作せずに1分待つ
- 電源を抜く
上記の手順で、画面がブラックアウトして復帰しなくなります。
ちなみに、この時はWindows自体は動作していて外部モニタをつなぐと映像が出力できるため、GPD Pocket 4に搭載されているディスプレイ側の制御に問題がありそうです。
発生要因の考察
「画面をオフにする」という挙動とスリープの相性が悪いのか、
- 画面を閉じることでスリープへ遷移
- 画面を閉じた際のスリープを無効にして画面を閉じ、そこから電源ボタンでスリープへ遷移
した際も同様の現象が発生します。
このとき、デバイスマネージャーから、該当のモニタをオンオフしても復帰できませんでしたが、周波数変更の設定を明示的に実行してあげると画面復帰させることができたので、スリープモードからの復帰時に60Hz向けの初期化が失敗しているのではないかと考えています。
また、休止モードからの復帰時は画面がちゃんと立ち上がってくれるので、スリープモード側に問題があるというのはまず間違いなさそうです。
暫定的な抑止方法
144Hzで運用する場合
筆者環境では、いまのところ144Hzにすれば、記事執筆時点のファームウェア(FW 2.10 / EC FW 1.13)では現象再現していないので、144Hzに設定すればひとまず解決はしそうです。
60Hzで運用する場合
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設定
アプリを開き、システム/電源とバッテリー
からカバー、電源とスリープ 個のボタン コントロール
を選択カバーを閉じたときは、電源接続状態を問わず休止状態
にする
-
コントロールパネル
を開き、ハードウェアとサウンド/電源オプション/コンピューターがスリープ状態になる時間を変更
を選択ディスプレイの電源を切る
を適用しない
に設定
以上で、ひとまず手元の環境ではブラックアウトが再現しなくなって安定してそうです。
電源接続時に 何もしない
に設定してクラムシェルモードで使いたい…というケースで困りそうですが、画面をフリップしてマルチモニタ運用としてクラムシェルモードを使えば運用でカバーはできないこともなさそうです。
解決方法
起動時にDELキーを押してUEFI画面に遷移し、本体左側の RESET
ボタンをSIMピンか何かで押してください。
海外フォーラム読んでいてそれっぽい記述を見つけたので、ダメ元で試したら現象発生しなくなりました。
Firmware更新後に、 Restore Defaults
を行ってはいましたが、古いファームの設定がどこかに残っていたのかもしれません。
ひとまず、GPD社側にも再現手順をメールしてみるので、将来的なアップデート等で修正されるといいなぁと願いつつ。。。
返信や更新等があれば、この記事に追記していきます。
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