WordPressで動作しているWebサイトのドメイン移行時に試したこと
個人で運用しているWebサービスのドメインを、新ドメインに移行する対応を行いました。
対応手順を覚書として残しておきますので、類似の対応を検討している方は参考にしてください。
また、本記事では、旧ドメインを example.net
、新ドメインを example.com
として記事を書いていきます。
参考にする際は、適宜ご自身の環境に読み替えて対応を行ってください。
ドメイン側設定
筆者はもともとGoogle Domainsを利用していて、自動移管先のSquarespaceを現在も継続利用しているため、Squarespaceを例に解説します。
ドメイン ネームサーバー設定
Squarespaceの管理画面から、取得したドメイン(example.com)を選択し、 DNS/ドメイン ネームサーバー
を開きます。
この画面で、契約しているサーバーのネームサーバーを設定します。
筆者が契約している、ロリポップの場合は
- プライマリネームサーバー
- uns01.lolipop.jp
- セカンダリネームサーバー
- uns02.lolipop.jp
を使用します。
サーバ側設定
筆者は、 ドメイン ネームサーバー設定
の項目でも書いていたように、ロリポップを契約しているため、ロリポップを例に解説します。
独自ドメイン設定
契約しているサーバ側の設定画面から、独自ドメイン設定を行います。
このとき、 公開(アップロード)フォルダ
は、既に移行前ドメイン(example.net)で公開していたWordPressのディレクトリ(上記画像の例では wp
)をあらかじめ指定しておきます。
DNSが適切に設定されているか確認する
浸透を待つ…という表現をすると「浸透いうな」と怒られてしまうので、「浸透を待つ」のではなく、適切に設定されているか確認しましょう。
適切に設定されていても、ブラウザのキャッシュだったり、ネットワーク機器のキャッシュなどで反映されていないように見えたりするので、設定を見直したり、最終手段として「待つ」などしてみましょう。
SSL設定
DNSが適切に設定されていたら、契約しているサーバ側で用意されている手順などを参考に、設定したドメインに対してSSL設定を行います。
ロリポップの場合は、以下。
WordPress内部URL設定
WordPressへログインし、 設定/一般設定
から、WordPress自身が持っているURL情報を、新しいURLへ変更します。
サイトアドレスとWordPressアドレスのそれぞれに入力が必要です。
301リダイレクト
古いドメインへのアクセスがあった際に301リダイレクトをするため、サーバ上に、任意の名称のディレクトリを新規作成します。
301リダイレクトは、Webサイトが永続的に移転したことを示すステータスコードで、これを利用することで前ドメインのページランク等を新ドメインに引き継ぐなどの効果が得られます。
ディレクトリ作成
今回の例では、 301
という名称でディレクトリを作成してみます。
.htaccess追加
301リダイレクトのため、先ほど作成した 301
ディレクトリ直下に、以下の .htaccess
ファイルを配置します。
Redirect permanent / https://example.com/
旧ドメインの公開フォルダを変更
example.netの公開フォルダを、先ほど追加した 301
ディレクトリに変更します。
あとは、ドメインに対して設定した公開フォルダの変更が反映されれば、無事旧ドメイン(example.net)から新ドメイン(example.com)への移行が完了です。
Google AnalayticsやGoogle AdSenseなど、外部サービスを使用している場合は別途各サービス側で対応が必要です。
移管時に計測データ等が途絶えないように、確実に対応するように気を付けましょう。
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