BtoBスタートアップのエンジニア新卒採用戦略について
本記事は SimpleForm Advent Calendar 2024 の 17 日目の記事です。
シンプルフォーム株式会社 の中仙道と申します。
弊社は創業5期目にして、新卒採用に力を入れています。
今回は、学生に対して無名なBtoBスタートアップがエンジニア新卒採用においてどのような戦略を取るべきかについて、エンジニア兼エンジニア新卒採用担当の私の主観を交えながら母集団形成の話を中心に書かせていただきます。
採用を開始するまでに
採用を始めるにあたり、まず整理すべき重要なポイントが2つあります。
- 採用のゴールは何か?
- 自社の強みは何か?
1. 採用のゴールは何か?
採用の目的を再確認しましょう。
スタートアップは組織体制が整っていないことが多い中で、なぜ新卒を採用するのか。今、本当に必要なのか。
この問いに明確に答えられなければ、新卒採用は控えるべきです。
新卒採用は、結果が出るまでに時間がかかり、熱量と体力を要します。
短期的な成果を求めるのは難しいため、長期的な視点でゴールを設定することが重要です。
2. 自社の強みは何か?
自社の強みを明確化しましょう。
なぜ自分自身がその会社に入り、働こうと思ったのかを振り返り、それを言語化することがポイントです。
自分の言葉で語れる強みがあれば、それが採用活動の柱になります。
採用開始:勝つための3つのポイント
自社の分析が終わったら、採用活動を始めましょう。採用は競争です。
特に、メガベンチャーや有名大手企業が相手では、戦い方を工夫する必要があります。
以下の3つを意識すれば、スタートアップでも勝機があります。
- 自分たちの土俵で戦う
- 泥臭く行動する
- ありのままを見せる
1. 自分たちの土俵で戦う
メガベンチャーと真正面から戦っても勝てません。給料や福利厚生、ブランド力などでは太刀打ちできないからです。
では、どう戦うべきか?
それは「自分たちの土俵に持ち込む」ことです。
自社の強みが活きる場を選び、競合しない環境を作りましょう。
例えば、数十人規模のベンチャー企業であれば、大企業が出展するイベントに参加することで注目を集められます。
逆にベンチャー企業が多いイベントでは、ベンチャー同士の差別化が必要になります。
「どこで自分たちが輝けるか」を見極め、戦略的に行動しましょう。
2. 泥臭く行動する
誰でもできることを、誰よりも本気でやる。それが最もシンプルな差別化です。
例えば、スカウトメールを一人ひとりに合わせて個別に作成するなど。
一見地道で面倒に思える作業ですが、相手に「熱意」が伝わりやすくなります。
このような泥臭い努力は、長期的に見るとコスパが良く、採用成果に繋がることが多いです。
愛を持って、ひたむきに取り組みましょう。
3. ありのままを見せる
採用活動で事実を誇張したり、ネガティブな側面を隠したりするのは得策ではありません。
採用の最終的な目的は「お互いがハッピーであること」です。
採用したい人材を入社させても、その人が会社を好きになれなければ意味がありません。
ありのままの姿を見せ、それを魅力的だと思ってくれる人を採用する。
そうした方が、結果的に良い関係を築けるでしょう。
おわりに
今回お伝えした内容は、特別なテクニックではなく、当たり前の話かもしれません。
しかし、採用は結局「根幹の考え方」が重要です。
自社が業界内でどのような立場にあり、どのような強みを持つのかを理解した上で、泥臭く、真摯に活動することが、長期的には最良の結果をもたらすのではないでしょうか。
リアルタイム法人調査システム「SimpleCheck」を開発・運営するシンプルフォーム株式会社の開発チームのメンバーが、日々の開発で得た知見や試してみた技術などについて発信していきます。 Publication 運用への移行前の記事は zenn.dev/simpleform からご覧ください。
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