ovaをqcow2に変換し、UTMで起動するまで
Virtual Boxの仮想環境をUTMに移行したい!
Qiitaにも同じ記事があります。
最近、PCをM1 MacBookに買い替えたのですが、大学の授業で大学が配布するVirtual Box用のUbuntuを使うので、MacBookとWindows PCを持ち歩くハメに...(重いし、めんどい)。なので、Windows上のVirtual Boxにある既にあるUbuntuの仮想環境をUTMに引っ越すことにしました!!
色々調べた結果、引っ越すことができました!!
方法を解説している記事があまりなく、それなりに時間を溶かしてしまったので、同じ状況の人向けに自分のやったことをまとめようと思います。
環境
引っ越し元
- Windows 11
- Virtual Box(6.1.30)
引っ越し先
- M1 MacBook Air
- UTM(3.1.5)
- ダウンロードはUTMからできます。
- App Storからだと有料になるので注意!
引っ越し対象
- Ubuntu 20.04
作業の大まかな流れ
- Virtual Boxでova形式のディスクイメージを出力
- Mac上でovaからqcow2に変換
- UTMでインポート
- 起動
Virtual Boxでova形式のディスクイメージを出力
- Virtual Boxで
File > Export Appliance
を開き、出力するマシーンを選択し、Next
-
Format
をOpen Virtualization Format 1.0
を選択 -
File
は出力先を指定し、Next
-
Virtual system settings
は必要に応じて修正し、Export
- 終わるまで待つ(結構時間がかかるので、他のことをしておくことをおすすめします)
参考(画像あり)
VirtualBoxの仮想マシンをエクスポートする
Mac上でovaからqcow2に変換
- 出力した
.qcow2
ファイルを何らかの方法でMacにコピーする
※ファイルサイズが大きいので注意。私はOneDriveの容量を1TB持っているのでOneDriveで共有した。USB等のフラッシュメモリがあれば、それで共有すればいいかと。 -
tar -xvf
コマンドでovaに含まれているディスクイメージを展開
tar -xvf <ファイル名>.ova
実行すると.vmdk
や.ovf
、.mf
ファイルが生成される。
- qemuをインストール
brew install qemu
-
qemu-img
コマンドで変換
qemu-img convert -O qcow2 <ファイル名>.vmdk <ファイル名>.qcow2
実行すると<ファイル名>.qcow2
が生成される
これでインポートの準備が完了!
UTMでインポート
-
左上の+ボタンを押す
-
Virtualize
を選択
-
Other
を選択
-
Skip ISO boot
をチェックし、Next
-
Virtual Boxのときの割り当てと同じか、上位の割り当てを行う
-
名前を設定し、
Save
-
追加したマシーンを右クリックし、
Edit
を選択
-
Architecture
をx86_64
にする
System
は自動で選択されるので、そのままにしておく
-
UEFI Boot
のチェックを外す
-
New Drive
を選択し、Interface
はIDE
、Size Size
は.qcow2
ファイルが入る大きさを指定し、Import
-
モーダルが開くので、作成した
.qcow2
ファイルを選択し、Open
-
ロードが終わったら、
IDE Drive
をドラックして一番上にし、Save
- 起動する
おそらくちゃんと起動するはず!起動したら終わり!!
感想
.ova
から.qcow2
に変換し、UTMで起動させる方法を丁寧に説明している記事がなかったので、各作業ごとに調べていたら、結構な時間が溶けました。そして、とても疲れました。あと、UTMの記事がどれもUTMバージョン2系の記事で、UIの違いに戸惑いました。UI変わりすぎ!!
今回一番苦戦したのが、UTMで.qcow2
形式のディスクイメージをどうインポートすればいいのかが分からなかったこと。Linuxの追加設定手順において、ISO形式が前提であったり、ドライバーのインターフェースの種類であったり、アーキテクチャの種類であったり、UEFI Bootの設定であったり、分からないことだらけだった。片っ端から試した結果がこの記事ですw
起動はできたが、動作がもっさりしていて、あまり快適ではない...CPUを使いまくるので、CPUの割り当ては可能な限り多くした方がいいかも!!とういか、本当ならArm版を一から構築すればいいのだが、大学の授業用に環境構築するのがめんどくさいので、諦めました😓
でも、こういうことは初心者レベルの私がちゃんと起動までできたので、上出来かとw
素人なので、言葉の使い方とか、やり方が間違ってるところがあると思いますが、ご了承ください。何かそういった間違いやもっといい方法があれば、教えてください!!
この記事が誰かの時間や労力の削減になれば嬉しいです😆!!
追記
2022/06/19追加)パフォーマンス改善
2022/12/20追加)qcow2形式のイメージをUTMにインポートする手順の動画が合ったので載せておきます。
2022/12/20追加)UTMはqcow2形式のインポートを推奨している
Discussion
この記事で助かりました。ありがとうございます。
タイポがあるので、もしよろしければ修正お願いします。
-> qemuをインストール
-> brew install qemu
-> qemu-imgコマンドで変換
コメントありがとうございます!
この記事が手助けになって嬉しいです!!
タイポ件指摘ありがとうございます。全く気がつきませんでした。。。修正しておきました!