技術書典13で注目している新刊本
2022年9月11日(日)追記
技術書典が始まって2日経ちました。ありがたいことに筆者の本を買ってくださった方もいらっしゃいます。本記事で紹介した本はすべて購入し、ダウンロード可能なものには全部目を通しました。結論からいうと全部買ってよかったです。買って後悔するような本はひとつもないので、安心してお買い上げください。一部の本には購入後のコメントを書き加えました。しかし皆さんクオリティが高いですね。
もうすぐ技術書典13が始まります。筆者は今回初めて出展者として参加することもあり、とても楽しみにしています。オンラインマーケットも技術書典13仕様になり、新刊特集も登場しました。
新刊特集のキャプチャ(筆者の本も入っています。うれしい!)
DiscordやTwitterを見ているとギリギリまで執筆している方も多く、新刊特集の対象本は毎日のように増えています。まだまだ増えそうですが、とりあえず現時点で筆者が注目している新刊本を紹介します。
買う予定の本
筆者が買って読もうと思っている新刊本をジャンル別に紹介します。無料の本もあります。
React
りあクト! TypeScriptで始めるつらくないReact開発 第4版
筆頭は「りあクト! TypeScriptで始めるつらくないReact開発 第4版」です。筆者がReactアプリを作成したときには3.1版に大変お世話になりましたが、最新の改訂版が出ました。3.1版ではビルドツールにCreate React Appsを使っていましたが、本書ではViteに変わっています。またReactの対応バージョンも17から18になっています。ほかにもたくさん加筆修正があるようで、知識のアップデートが期待できます。読むのが楽しみです。
(購入後追記)
紙の本は技術書典オンラインマーケットでは手に入らないのでBOOTHで購入しました。
Reactで作る!名前変換小説
Reactで名前変換小説というアプリ(登場人物の名前を好きに変換できるウェブ小説)を作ってデプロイするまでの手順を説明した本のようです。表紙が素敵ですね。無料の本です。
Python
Pythonの2歩目でGUIアプリ制作をやるならTkinter
PythonでGUIアプリを作る方法を解説した本です。PythonでGUIを作ったことはないので、この本を読みながら試してみるつもりです。
セキュリティ
筆者は情報処理安全確保支援士なので、一応セキュリティの専門家ということになっています。実際にはセキュリティは苦手ですし、面倒なのですが、セキュリティ関連の情報収集だけは続けています。
サイバーセキュリティお嬢様〜セキュリティの基本のき〜
見るからに読みやすそうですわー。お目次を見る限り、内容もきちんとしてそうですわー。
(購入後追記)
とても読みやすかったです。オフライン会場では紙の本が1時間で完売したそうです。おめでとうございます。
徹底比較研究 OWASP ZAP vs Burp Suite 外観&自動診断編
脆弱性診断ツールの本です。脆弱性診断をすることはほとんどないのでこの本を読んで勉強します。
Go言語
APIを作りながら進むGo中級者への道
今まであまりGoには興味がなかったのですが、この本からは良書のにおいがプンプンするので、ぜひ読まねばと思いました。これを機にGoを始めてみようかなと考えています。540ページもあるので、ざっと目を通したあとは辞書的に使うとよいかもしれません。技術書典13のMVPは本書になると予想しています。
(購入後追記)
期待通りの素晴らしい本でした。500ページ以上あるのに、どこを読んでも丁寧に書かれていて読みやすいのはすごいとしか言いようがありません。Goを使わない人でもサーバーサイドエンジニアは読んでおいた方がよいです。
Go初心者でも作れるスクレイピングツール
Goの入門にはこちらが良いかなと思ってピックアップしました。環境構築から説明されていてわかりやすそうです。表紙も可愛くて好きです。
開発手法
ぼくのアジャイル100本ノック
とても分厚いアジャイル本です。ぜひ物理本で読みたいと思っています。
(購入後追記)
紙の本は技術書典オンラインマーケットでは手に入らないのでBOOTHで購入しました。届くのが楽しみです。
ゼロからわかるgit入門
Gitは日常的に使っていますが、体系的に学んだことはなかったので、本書を読んで頭の中を整理してみる予定です。
(購入後追記)
Git入門者だけでなく、筆者のように雰囲気でGitを使っている人にもちょうどよい内容でした。
その他
Nanchatte Chemie 新刊落としたエディション ーベンゼン類縁体の分⼦軌道に関する羅列ー
私は大学では有機化学を専攻していました。「分子軌道計算か。懐かしいなー」と思いながら読むのを楽しみにしています。
(購入後追記)
読む前はもっとネタに走った本かと思っていましたが、理論部分の解説が想像以上にしっかりしていました。量子化学を履修したことのある人なら間違いなく楽しめると思います。
薬局をつくろう ~全年齢対応版~
筆者が今後の人生において薬局開業に関わることはまずなさそうですが、読み物として面白そうです。
(購入後追記)
事前の予想を超えて面白かったです。コラムにあった事業譲渡の件が本全体に緊張感をもたらしていて、ノンフィクションの技術書(?)なのにドラマチックです。「お話を退屈にしないためには、コップ一杯の水でもいいから登場人物に〝何か〟を欲しがらせろ」[1]という格言があるそうですが、まさにそれだなと思いました。無事開業できてよかったです。
たかが文字コード、されど文字コード/ShiftJISerへ贈る鎮魂歌
仕事では文字コードに悩まされることが多いですが、文字コードの話を読むのは大好きなんです。
余裕があったら買おうと思っている本
お財布と相談して、余裕があったら買うつもりの本たちです。
Firebase
Testable Firebase
Firebaseでテストを実施する方法の解説です。こういう知見を本にまとめてくれるのは大変ありがたいです。
はじめてのBigQuery データ基盤・データ分析の第一歩
BigQueryでDWHを構築してデータ分析することはたまにあるのですが、可視化は毎回適当にスプレッドシートで報告しているだけです。この本を読んでほかの手法も覚えたいです。
機械学習
やさしい日本語自然言語処理
形態素解析はいつも雰囲気で使っているので、一度本を読んでみようと思いました。
機械学習レベル0(旅する機械学習シリーズ)
読みやすそうな機械学習の本です。たくさん並んだ本の中でも目立つ良い表紙ですね。
リモートワーク
最高のおうちオフィスではたらく vol. 2 ~快適なリモートワーク環境の作り方~
面白そうだけど、この本を読んだら金銭感覚がおかしくなりそうでちょっと怖いです。
(購入後追記)
vol.1とあわせて購入しました。読んでも金銭感覚はおかしくなりませんでした。楽しく読めました。
注目している本はまだまだありますが、いったんここまでにしておきます。ぜひご自身でも良い本を探してみてください。
自分の本の宣伝
最後に筆者の本も宣伝させてください。
ReactとPythonでAPI販売サービスを作ろう
ReactとPythonを使って、認証やDB接続、決済機能まで備えた本格的なWebサービスを作る方法を解説した本です。各章に対応するソースコードをGitHub上に用意しているので、動かしながらステップ・バイ・ステップで学習を進められます。筆者が商用サービスを作ろうと思って始めたプロジェクトが元になっているので、学習用のサンプルプログラムにありがちな妥協は一切ありません。実際、校正を兼ねて本の内容の通りに手を動かしてWebサービスを作り、最後に少しだけ修正したところ、3日ほどで独自の商用Webサービスが完成しました。また、最近Herokuの有料化が話題になっていましたが、本書のサービスはNetlifyとAWSの無料枠で動かせるので、学習中に費用がかからないのは利点といえるでしょう。
それでは技術書典13を楽しみましょう!
(2022年11月25日追記)
私の本が株式会社インプレス R&Dさんより出版されました。イラストは鍋料理さんの作品です。猫のモデルはなんとうちのコです!
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