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WindowsにWSL2をインストールしてみた

2024/07/01に公開

こんにちは!WindowsにWSL2(Windows Subsystem for Linux 2)をインストールしてみました。WSL2を使うことで、Windows環境でLinuxを利用できるようになり、開発や学習がとても便利になります。例えば、LinuxからWindows上のアプリをLinuxファイルシステムの上で起動したり、Windows GUIからLinuxへファイルを作成したりといったことも容易にできます。これにより、両方の環境の利点を最大限に活用することができます。

WSL2には以下のようなメリットがあります:

  • 高速なファイルシステム:WSL2では、ファイルシステムのパフォーマンスが大幅に向上しており、開発作業がスムーズに行えます。
  • 完全なLinuxカーネル:WSL2は完全なLinuxカーネルを使用しているため、Dockerなどのコンテナ技術も利用可能です。
  • シームレスな統合:WindowsとLinuxの間でシームレスな統合が実現されており、例えばWindowsのファイルエクスプローラーから直接Linuxのファイルにアクセスしたり、Visual Studio CodeなどのエディタでLinux上のコードを編集することが簡単にできます。

実行環境

私の実行環境は以下の通りです:

  • エディション:Windows 11 Pro
  • バージョン:22H2
  • OSビルド:22631.3737

この環境では、WSLの有効化は不要です。ただし、Windows 10 バージョン 2004 以上(ビルド 19041 以上)またはそれ以前のバージョンを使用している場合は、WSLの有効化が必要です。以下のリンク先にある公式手順を参考にしました:こちらのリンク

ステップ1:WSLの有効化(必要な場合)

Windows 11を使用している場合、このステップは不要です。しかし、Windows 10 バージョン 2004 以上(ビルド 19041 以上)またはそれ以前のバージョンを使用している場合、以下の手順でWSLを有効にする必要があります。

  1. PowerShellを管理者として起動する

    • スタートメニューを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
  2. WSL機能を有効化するコマンドを実行する

    • PowerShellに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
      dism.exe /online /enable-feature /featurename:Microsoft-Windows-Subsystem-Linux /all /norestart
      
  3. 仮想マシンプラットフォームの機能を有効化する

    • 続けて、以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
      dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
      
  4. PCを再起動する

    • 以上のコマンドを実行した後、PCを再起動します。

ステップ2:WSL2をデフォルトに設定する

再起動後、WSL2をデフォルトのバージョンに設定する必要があります。

  1. PowerShellを再度管理者として起動する

  2. WSL2をデフォルトに設定するコマンドを実行する

    • PowerShellに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
      wsl --set-default-version 2
      
    • 実行結果は以下のようになります。
      PS C:> wsl --set-default-version 2
      WSL 2 との主な違いについては、https://aka.ms/wsl2
      を参照してください
      この操作を正しく終了しました。
      

ステップ3:Linuxディストリビューションのインストール

次に、好みのLinuxディストリビューションをMicrosoft Storeからインストールします。

  1. Microsoft Storeを開く

    • スタートメニューからMicrosoft Storeを開きます。
  2. 検索バーに「WSL」と入力し、好みのLinuxディストリビューションを検索する

    • Ubuntu、Debian、Kali Linuxなど、好きなものを選んでください。ここでは、Ubuntuを例にします。
  3. Ubuntuを選択し、「入手」ボタンをクリックする

  4. インストールが完了したら、「起動」ボタンをクリックする

ステップ4:初期設定を行う

インストールが完了し、Ubuntuを起動すると、初回設定が始まります。もし初回設定が始まらなかった場合は、以下のコマンドをPowerShellで実行してください。

  1. PowerShellを管理者として起動する

    • スタートメニューを右クリックし、「Windows PowerShell(管理者)」を選択します。
  2. 希望のユーザー名とパスワードを設定する

    • 画面の指示に従って、希望のユーザー名とパスワードを設定します。この情報はLinux環境で必要となりますので、忘れないようにしてください。

ステップ5:WSL2の確認

WSL2が正しくインストールされているか確認します。

  1. PowerShellを管理者として起動する

  2. 以下のコマンドを入力し、インストールされているLinuxディストリビューションがWSL2で動作しているか確認する

    wsl -l -v
    
    • 出力結果にインストールしたLinuxディストリビューションが表示され、「VERSION」列に「2」と表示されていれば、WSL2で動作しています。

以上でWSL2のセットアップは終了です。

まとめ

これで、WindowsにWSL2をインストールし、Linux環境を利用する準備が整いました。WSL2を使えば、Windows上で手軽にLinuxを扱うことができ、開発環境を整えるのが一段と楽になります。例えば、WindowsでVS Codeを使ってコードを書き、そのままLinux上でコンパイルして動作を確認する、といったことも可能です。

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