スクラム

PBI(Product Backlog Item)
アジャイルソフトウェア開発における要求事項や機能の単位です。PBIは、ソフトウェアプロダクトのバックログ(要求事項のリスト)に含まれ、開発チームが取り組むべき仕事の単位として使用されます。
PBIは、ユーザーストーリーやタスクなどの形式で表現されることがあります。ユーザーストーリーは、ユーザーの観点から要求事項を記述し、通常は以下の形式で表現されます: "As a [ユーザーの役割], I want [目的/欲求] so that [理由/ビジネス価値]"。一方、タスクは、具体的な作業やアクションステップを表す場合に使用されます。
PBIは、プロダクトの優先順位付けやスケジューリングに使用されます。プロダクトオーナーやステークホルダーは、PBIのリストを保持し、ビジネスの優先順位や戦略的な目標に基づいてPBIの順序を決定します。開発チームは、バックログからPBIを選択し、スプリント(開発イテレーション)の間に取り組むべき仕事を決定します。
PBIは、アジャイル開発における柔軟性と進化性をサポートする重要な概念です。バックログは継続的に更新され、新しい要求やフィードバックに基づいてPBIが追加、変更、削除されます。開発チームは、優先度とビジネス価値に基づいてPBIを選択し、ソフトウェアの開発を進めていきます。
以下は、PBIの一例です。
ユーザーストーリー形式のPBI:
As a user, I want to be able to log in to the application using my email and password, so that I can access my personalized account and data.
タスク形式のPBI:
Task: Implement user authentication
- Create a login page with email and password fields
- Set up a backend API endpoint for user authentication
- Implement logic to verify user credentials and generate authentication tokens
- Integrate authentication functionality with the frontend UI
Q. どうやって生まれるねん
A.
要求の特定と収集: プロダクトオーナーやステークホルダーは、ユーザーやビジネスのニーズを理解し、要求事項を特定・収集します。ユーザーストーリーや機能のアイデアが生まれます。
ユーザーストーリーの作成: プロダクトオーナーは、特定された要求事項をユーザーストーリーの形式で記述します。ユーザーストーリーは、ユーザーの視点から要求事項を表現し、利用価値や目的が明確にされます。
ユーザーストーリーの優先順位付け: プロダクトオーナーは、ビジネスの優先度や戦略的な目標に基づいてユーザーストーリーに優先順位を付けます。これにより、開発チームが取り組むべき重要な要求事項が明確になります。
タスクの洗練: 開発チームは、各ユーザーストーリーを詳細なタスクに分割します。これにより、具体的な作業ステップや実装の細部が明確になります。タスクは、開発作業をより具体的かつ管理しやすくするための単位です。
バックログの管理: ユーザーストーリーとタスクは、プロダクトバックログ(要求事項のリスト)に追加されます。バックログは、プロダクトオーナーが所有し、優先順位付けや更新を行います。開発チームとのコミュニケーションによって、バックログは継続的に洗練され、変更や追加が行われることがあります。
スプリントの計画と実行: スプリント計画会議において、開発チームはバックログから優先順位の高いPBIを選択し、スプリントの目標を設定します。タスクはスプリントバックログに追加され、開発チームが実装やテストなどの作業を進めます。