Looker StudioによるGoogle Analyticsデータの可視化と通知
この記事で紹介する内容
この記事では以下について記載します.
- Google Analyticsの数値を使ってダッシュボードを作る
- gmailなどのメールアドレスに定期通知する
以下は私が実際に作ったレポートです. Zennの私の記事ページへのアクセスデータを可視化しています. 直近だとPythonの記事にアクセスが集中しているようでした.
下記のようにアクセス元を地図を使ったグラフで見ることが可能です. 私のZennは東京や大阪からアクセスが多いことが図からわかります.
Looker Studio
Looker Studioとは, いわゆるBI(Business Intelligence)ツールです. レポートと呼ばれる, グラフや表の集まりを作り, 共有することができます.
なお,Looker Studioは無料のツールです. Proにアップグレードすると9$/member per project
かかるとのことでした. (2024.05.04時点)
Reportの作成
Looker Studioにログインすると以下のような画面が出てきます. Blank Report
ボタンを押して新しい空のレポートを作成します.
以下のような画面を見ることができれば成功です. 今はまだ, データソースとの接続がない為, [Add a chart]
は使えませんが, 次の章でデータソースと接続することで使うことができるようになります.
Google Analyticsとの連携
早速データを追加します. 画面中央上の [Add Data]
ボタンを押します. すると以下のようなデータソースの選択画面が出現します. 今回はGoogle Analyticsをデータソースとして選択します.
以下のような画面が出てきたら, 使用するGoogle Analyticsのプロジェクトを選択します.
以下のような画面が出れば成功です. 一つ前の章とは異なり, [Add a chart]
が使えるようになっています.
グラフを作る
[Add a chart]
ボタンを押して, 挿入したい図を選択します. ここでは[time series]
を選択しました.
時系列データを可視化した図が表示されました. データとしてはMetric (縦軸)
がView, Demension (横軸)
が日付のようです. 折角なのでMetric
にActive User
を追加して, 何人の人がzennを読んでいるのか可視化してみましょう.
[Metric]
ボタンを押して, 使いたいデータを選択します.
データが追加されたことを確認します. 50-100人程度の方からアクセスがありそうなことが読み取れます.
グラフの見た目を変えてみます. [Style]
ボタンを押すことで見た目を変更するサイドバーに切り替わります.
また, 画面上部の三点ボタンを押して出てくる, [Theme and Layout]
ボタンを押すとテーマの選択をすることができます.
ここまで来れば, 以下のようなダークテーマの表を作ることが可能です.
Gmailへ定期通知
Looker Studioのレポートの画面の右上の[Share]
ボタンの[▼]
の部分を押してください. 出現する選択肢の中からSchedule delivery
を選択します.
- ※
[Share]
の部分を押すとGoogleのアカウントによる共有の設定になるため注意
以下のようなポップアップが出るので, 定期通知の設定をします. [Send now]
ボタンを押すと, テストとして, 設定したGmailにレポートを送信できます.
Gmailに次のようなメールが届きます.
これで定期的にGmailに通知を行えるようになりました.
まとめ
- Looker Studioを使うと容易にデータの可視化や通知ができる
- グラフの見た目や通知頻度, 共有方法を柔軟に変えることができる
あとがき
同僚から紹介され試しに自分のZennのBIとして使ってみたのですが, 非常に強力なツールだと感じました.Data Sourceとして, PostgreSQL, MySQLといったDataBaseやBigQueryのようなData Warehouseなどとも連携できるとのことだったので業務でも使っていきたいと思います!
参照
より詳細に知りたい方はGoogleの公式ドキュメントのTutorial: Create a Google Analytics data sourceを参照してみてください.
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