2023年に読んだ本のまとめ
新年になってもう 1 ヶ月も経ってしまったけど、2023 年に読んだ技術書や EM 関連本を雑にまとめてみようと思う。
SOFT SKILLS
プログラマーのキャリアに役立つ知識が盛り沢山だった。特に、「遊びながら学ぶ」というアプローチや、仕事の量を把握することの重要性、タスクを分解することで情報が足りていないことに気づく方法など、気づきの多い 1 冊だった。
AI 分析でわかった トップ 5%社員の時間術
ため息が実は脳機能や精神的安定に良い影響をもたらすなど、すぐに使えそうな知識が豊富にあった。
Google のソフトウェアエンジニアリング
Google のエンジニアリングの知見が凝縮された 600 ページ超の大作。特に Hyrum の法則については、長くシステムを保守しているとすごく実感がある。再読の価値あり。
ある API に十分な数のユーザーがいるとき、API を作った者自身が契約仕様として何を約束しているかは重要ではない。作られたシステムが持つあらゆる観察可能(observable)な挙動に関して、それに依存するユーザーが出てくるものである。
エフォートレス思考
効率的な行動によって最小の努力で成果を出す方法を学べる本。アジャイルやリーンの考え方に近いが、エフォートレスになるためにはそれなりの努力が必要というのが何とも難しい...
This is Lean
リードタイムを短縮することの重要性や、フロー効率を高めるために意識すべきことが学べる一冊だった。余計な仕事は増やしたくない。
アジャイルメトリクス
チーム改善に役立つメトリクスの具体的な取得方法が紹介されている。実践の難易度は高めな印象だった。
ヤフーの1on1
1on1 の目的や実施のポイントについて理解を深めることができる。これを読んでから、自分の意見をあえて言わないよう意識するようになった(気がする)
How Google Works
Google の文化やスマートクリエイティブの重要性を強調している。20%ルールが実際は 120%ルールになっているというくだりは、考えてみればまあそうなるよなあという感じだった。
最新の脳研究でわかった!自律する子の育て方
管理職研修で推薦された本で、子育てだけでなく社員の育成にも通じる内容だった。メタ認知、そろそろちゃんと学ぼうかなあ。。
OKR(オーケーアール)
OKR に関する概要を理解するのに良い 1 冊。人事評価に悩んでいる時期に読んだのもあり、人事評価との関連についても知りたかった。
人事評価の「曖昧」と「納得」
評価の曖昧さをなくすことよりも、評価者と被評価者の信頼関係の構築に注力するべきというメッセージが強く伝わってきた。日々のフィードバックの重要性を再認識させられる一冊だった。
2023 年に読んだ本で一番良かったかもしれない。
最高の結果を出すKPIマネジメント
KPI 設定において重要なポイントが明確に示されており、実際に KPI を作る際に役立つ内容だった。
マネジメントはがんばらないほどうまくいく
肩の力を抜くことの大切さを教えてくれる一冊。ぼちぼちいこう。
神モチベーション
ギャップモチベーションの活用方法について説明されていたが、実践に移すのは難しそうだと感じた。
継続的デリバリーのソフトウェア工学
コードを書いているだけというのは工学ではないという主張には、グーの音も出ない。保守性大事。
入門 監視
監視に関する体系的かつコンパクトなまとめで、非常に読みやすかった。まさに入門書という感じでオススメ。
ダイアローグ 対話する組織
ダイアローグの重要性については理解できたし、理解しているけど、それを組織に根付かせる方法がもう少し具体的に書かれていたら良かった。
良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門
良いコードと悪いコードの判別基準が明確に示されており、コードレビューの際の参考になる。また、良いコードを設計するための組織文化についても触れられており、組織運営にも役立ちそうな内容だった。
駆け出しマネジャーの成長論
新米マネジャーとして日々感じる課題に共感しながら読み進めた。挑戦課題が多く感じられるが、「課長クライシスの時代」という言葉には少しホッとさせられた。自分と同じように悩むマネジャーが多いことを知り、孤独感が和らいだ一冊だった。
入門 Prometheus
Prometheus に関する網羅的な情報が詰まっており、逆引き的に使うのに適している印象。
誰もが人を動かせる!あなたの人生を変えるリーダーシップ革命
リーダーシップを発揮するためには、成し遂げたい欲をはっきり意識し、ストレスに対してメンタルを鍛える覚悟が必要だという点が強調されていた。「誰もが」なのかはやや疑問が残ったかも。
自分を「ごきげん」にする方法
ごきげんな状態を保つためのポイントが示されていた。「自動的にマイナスの意味づけをしてしまう」という脳の特性は知っていると自分の感情をコントロールしやすくなる気がした。
サーチ・インサイド・ユアセルフ
以前にマインドフルネスのワークショップに参加した経験があったので読んでみた。ちなみに最近はマインドフルネスはやってない...
アジャイルリーダーシップ
アジャイルな組織を目指すリーダーにとって、心の持ち方や実践のヒントが満載の一冊だった。近道はなく、勇気を出してチームに働きかけ、繰り返し対話をしていくことの重要性を改めて認識した。
直感と論理をつなぐ思考法
「余白」の重要性を主張している一冊。時間的な余裕(≒ 余白)がないところから良いアイデアはなかなか出てこないと思うし、共感できる内容が多かった記憶。
アジャイル開発とスクラム
アジャイル開発についての実例が豊富に紹介されており、理解を深めるのに役立った。第 3 部のスクラム論文についての議論は特に興味深く、他のアジャイル関連の書籍との差別化されている点だった。
限りある時間の使い方
大切なことにフォーカスし、「やらないこと」を決めようというよくある話だった。
プロダクトマネージャーのしごと
プロダクトマネジメントについて、実践的な内容が序盤から盛り込まれている。とにかく刺さる内容が多い。各章末のチェックリストが特に役立ち、プロダクト開発に関わる全員に読んでほしいと思うほどだった。オススメ。
図解 目標管理入門
MBO(Management by Objectives、目標による管理)について平易に説明されているが、一方で実践的な内容は少なかった印象。いや、目標管理なんて現場によって千差万別だから実践的な内容なんて書けないって話なのかもしれない...
エンジニアのためのマネジメント入門
エンジニア向けのマネジメント知識がまとめられているが、内容は思ったより難解だった。個人的には「エンジニアリングマネージャーのしごと」の方がオススメできる。
コミュニケーションの問題地図
コミュニケーションにおける問題を地図のように分解し、具体的な課題の所在を明らかにしている。自組織の課題を見つけるのにも役立ち、地図を見るだけでも学びが多い一冊だった。
まとめ
2023 年は 31 冊の本を読んでいた。(これに加えて数冊の育児書を読んだ)
EM 関連本が多めだったので、2024 年は技術書の比重を増やしていきたいところ。
あと、GhatGPT ホント便利ですね。この記事も、本を読んだ感想のツイートを雑に投げて生成されたものを少し手直しするだけで完成した。
ツイートは ↓ の仕組みを使って Notion に保存しているので、簡単に関係するツイートだけに絞り込んでダウンロードできて便利。
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