Vue Fes Japan 2023 所感
素人意見ですが Vue Fes Japan に初参加してみて感じたことを記します。
技術的な話はなくあくまで感想文です。
たくさんの参加者とお祭り感
参加企業や参加者の多さはやはりVue.jsの注目度の高さを再確認させられました。
v-tokyo Meetupには参加したことがありましたが、やはり規模が違いましたね。
人気のセッションでは席に座りきれずにたくさんの立ち見がでるほどでした。
また、運営スタッフの方々がお祭りとして盛り上げてくれているので、楽しい雰囲気でテンションもあがります。
Vue.jsやViteなどのロゴタトゥーシールなんて面白いアイディアですよね。
気になるVue.jsの今後
パネルディスカッションから感じた不安
世の中的にはReactの勢いが凄まじく、Vue.jsは押され気味というイメージを持っていたので(個人的見解)、「なぜVue.jsを選んだのか」というパネルディスカッションをきいてみました。
しかし、ここで少し不穏な空気を味わうことになります。
というのも、登壇者の方々から「新しいプロジェクトはReactなどほかのフレームワークで制作されることが多く、Vue.jsが新規採用されることは少ない」とか、「もともとVue.js・Nuxtを利用していたが、バージョンアップ(2から3)の際に、React・Nextに乗り換えた」といった旨の発言が多くみられたからです。
Vue.jsのいいところをたくさんきけると思っていたので、これには少しびっくりしましたが、登壇者のみなさんは現状を正直に話してくれているのだと感じました。
では、なぜそのようになってしまうかということを意訳としてまとめると、「決してVue.jsが技術的に劣っているというわけではなく、Vue.js・React共に技術的に成熟してきていてどちらも遜色ない。ただし、世の中の流れとしてReactのニーズが多いのは事実で、Vue.jsを扱えるエンジニアがなかなか採用できなくなっているなどの事情もある」ということでした。
Vue.jsから生まれる技術
一方で、Vue.jsが礎となっている技術についての言及もありました。
ViteやUnjsなどVue.jsやNuxtに縛られずに利用できる技術はフロントエンド全体に利益をうみだしています。
そう考えるとReactとかVue.jsとかといった枠組みで考えること自体が少し古くなっているのかもしれませんね。
Anthony Fu氏のトークセッションでもプラグインをオープンにしていくという話をききました。
同氏の開発したプラグインなどには私も普段からお世話になっていますが、今までVue.jsでしか使えなかったプラグイン(たとえば「vue-i18n」という多言語化のプラグイン)を様々な環境で使えるものにアップデートして、ニーズの拡大をめざしていくといった内容でした。
最後に
なんだかネガティブなことも書いてしまいましたが、これだけの人を集められるイベントを開催できているという点で、Vue.jsは現在も注目の技術であることは間違いないです。
個人的にはVue3・Nuxt3という素晴らしい技術がふたたび世界でムーブメントを起こしてくれたらと思いますし、もし自分になにかできることがあれば協力できればとも思います。
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