SORACOM IoT SIM eSIMプロファイルを試してみた
これは
2024/7/17に開催されたSORACOM Discovery 2024で発表された、SORACOM IoT SIM eSIMプロファイルを試してみました。
IoT SIM eSIMプロファイルとは
SORACOM IoT SIM eSIMプロファイルは、SORACOMが提供するIoT SIMをeSIMプロファイルの形で提供するものです。
つまり、SORACOM IoT SIMをeSIMとして使えるようになったということですね。
詳しくはSORACOMの公式ページを参照してください。
発注
発注はいつものようにSORACOMのコンソールから行います。カバレッジをグローバルに変更し、左上のメニューボタンを押し、「発注」に進みます。
すると、以下のように「eSIMプロファイルを注文」という新しいメニューがあるので、これを選択します。
次に、サブスクリプションを選択します。現在はplan01s,planX1,planP1の3つが選べます。今回はplan01sを選択しました。
数量を選んで進むと発注内容の確認になります。1プロファイルの発行が3USDですね。
注文が完了するとeSIMプロファイル一覧が表示されます。この時点ではステータスは「確定済み」で、まだ利用はできません。
数分も経たないうちに、ステータスが「完了」になりました。
eSIMプロファイルを表示してみると、IMSIとICCIDが表示されます。また、設定用のQRコードを表示する画面と、プロファイル情報をCSVでダウンロードするボタンがあります。
スマホで使ってみる
では、早速使ってみましょう。今回はAndroidのスマホ(Oppo Reno7)を使ってみます。
eSIMの設定画面で、QRコードを読み取ります。この時、eSIMのプロファイル名が美味く表示されませんでした。この後インストール完了後も名無しのeSIMとして表示されたので、何か相性の問題があるのかも知れません。
インストールが完了したらローミングをONにし、公式ページの情報を参考にAPNを設定します。
設定したら接続できたか確認してみましょう。いつものようにpong.soracom.io
にpingを打ってみます。
接続できてますね!
センサーデータを送ってみる
せっかくなので、センサーデータを送ってみましょう。以前の記事で紹介した、RedMobile(Node-Redのモバイル版)を使いました。
GetLocationセンサーから取得した位置情報を、HTTPコネクタを使ってユニファイドエンドポイントに送信し、SORACOM Harvest Dataで確認してみます。
無事届いてますね!
RedMobileを使う際は、ブラウザでフローを作成する際はスマホのWiFiをONにしてPCから接続するのが楽ですが、SORACOMにデータを送る際はWiFiをOFFにしてeSIMから送信されるようにしないといけないのがちょっと面倒ですね。この点はWiFiをONにしたままで動作確認までできるWireguard + SORACOM Arcの方が開発時は楽そうです。
まとめ
SORACOM IoT SIM eSIMプロファイルを試してみました。
eSIMはデバイスが小さくできたり、物理SIMがないので故障率が下がるといったメリットがあります。これからeSIMに対応した色々なデバイスでSORACOMが使えるというのはワクワクしますね。
また、発注から数分ですぐにIoT SIMが使えるというのも個人的にはとても大きなメリットだと感じました。手元にeSIMに対応したスマホがあれば数分でSORACOMのサービスが試せるというのはPoCやハンズオンが捗りそうです。
皆様のお役に立てば幸いです。
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