タイでSORACOM IoT SIMを使ってみた
この記事は
SORACOM IoT SIMをタイで使ってみたので、そのメモです。
SORACOM IoT SIMとは
SORACOM IoT SIMは、SORACOMが提供する、IoTデバイス用のSIMです。日本を含む、140を超える国と地域で利用できます。
対応している国とデバイスであれば、世界中どこでも同じ設定(APNなど)でそのまま使えるので便利!・・・とはいうものの、日本国内にいる限りでは残念ながらそれを体験することはできません。
ところが、先日AWS APJ Community Summit 2022というイベントに参加させていただける機会を得て、2022年9月14日~17日にタイに行くことになりました。そこで、せっかく行くならIoT SIMが繋がることを確認しよう!ということで色々機材持ち込んで実際に試してみました。
使った機材
持ち込む機材は当然現地の電波法に従っているもの(日本で言うと技適通ってる奴ってことですね)である必要があります。幸い、手元にHuawei MS2372h-607というUSBドングルがあり、これはタイでも使えるということが確認できました。
これを挿して動かす端末は、raspberry Pi Zeroだと荷物増えなくてよさそう・・と思ったのですが、現地でのWifi接続や諸々のオペレーションで画面が無いとハマりそうなので、ここはreTerminalを使うことにしました。あと、キーボードも必要なので小型のものを持っていきました。こういうときに画面と一体になってるreTerminalは便利ですね。
そして、単に繋がるだけでは面白くないのでちゃんとセンサーで計測してみようと思い、Grove Base HatとGrove - CO2 & Temperature & Humidity Sensor - SCD41を持っていくことにしました。
当初よりだいぶ荷物が増えましたね・・・。しかも動作検証で一瞬しか使わないのに。まぁ、これはこれで面白いかと(笑)
国内での準備
まずは国内でセットアップしておきます。こちらの記事を参考にしました。特にハマることもなくつながり、データもアップロードできました。
温湿度とCO2濃度がアップロードされてるのが分かります。そろそろ換気が必要ですね(笑)
現地でやってみる
現地に無事ついたので、早速ホテルの部屋でセットアップして接続します。
...あっけないほど簡単に接続できました。最初に電波をつかむまで少し時間がかかりましたが(10数秒程度)、その後は何の問題もなく接続できました。
SORACOMコンソールから、SIMの状態を確認したら「国または地域」がちゃんと「Thailand」になってますね。
喜び勇んでFacebookにアップしたところ、ソラコムのCTOの安川さん(kenta)から「セッション情報も見てみて!」とコメントいただいたので確認してみました。
渡航前(2022/09/10)はDoCoMoで接続され、渡航後(2022/9/15)はAIS/Advanced Info Serviceで接続されてることが分かります。
データ使用量を確認したら、ちゃんと接続先ごとに集計されています。
ということで一通り確認できたところで満足したので機材は片付けて、旅を続けました。
まとめ
SORACOM IoT SIMを使うと同一の構成で世界中どこでも(対応した地域なら)接続できる・・というのを実際に体験してみました。知識としては知っていたものの、現地で電源を入れるだけで繋がるというのを実際に体験すると感動しました。
GPSマルチユニットだと旅行中持ち歩くと楽しそうなんですが、GPSマルチユニットは残念ながら対応しているのが国内のみなんですよね・・・国際版が出てくることを期待してます!
みなさんも海外に行かれることがあれば、ぜひ旅のお供にSORACOM IoT SIMを持っていって、現地で繋がることを体験してみてください。
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