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SORACOM UG夜のもくもく会について

2021/10/25に公開

2021年10月23日(土)に開催されたSORACOM UserGroup(UG)の年次イベント「SORACOM UG Explorer2021」で発表されたとおり、SORACOM MVC 2021に選出されました。

素晴らしいサービスを提供され、MVCに選定頂いた(株)ソラコム様、一緒に活動している運営メンバーの皆さん、もくもく会やイベントにご参加頂いた皆さん、定期的に夜は役立たずになる(もくもく会や打ち合わせ参加で家事をやらなくなる)僕を温かい目で見守り、支えてくれた妻と娘に心から感謝いたします。

SORACOM MVCとは?

SORACOM MVCとは、「SORACOM Most Valuable Contributor」の略です。SORACOM コミュニティ活動の体現者として、2020年8月から2021年7月までの1年間の活動において、

  • SORACOM UG の立ち上げや継続的な開催を通じて SORACOM コミュニティの拡大に貢献
  • 積極的な情報発信を通じて SORACOM の認知度向上に貢献

こういった活動を勘案し、数名の個人に(株)ソラコム様から数名の個人に対して送られる賞です。

今回、私はもくもく会での活動と仮想IoTボタンの開発が評価されての受賞となりました。

受賞記念ということで、ここではもくもく会のちょっとした裏話をお話ししてみようかと思います。なお、記載されている全ての内容は2021年10月時点のものとなります。内容は完全にポエムで、技術的なこと一切ございませんのでご了承ください。

発想の原点はJAWS-UG福岡

私はJAWS-UG(Japan AWS Users Group)福岡のコアメンバーもしているのですが、JAWS-UG福岡では定期的に「もくもく会」を開催していました(2021/10/28(木)から毎週開催で復活します!)。

毎週木曜日の夜に開催し、みんなでおやつやお酒を持ち寄ってAWSの新しいサービスを勉強したり、資格試験の勉強をしたりと楽しくやっていました。
その時の流れが

  • 最初に全員一言自己紹介と、今日やることを話す
  • 1時間程度「もくもく」する。もちろん会話やLTの練習なども自由に可能。
  • 途中からの参加や退席も自由
  • 最後に全員一言感想や今日できたことなどを話す

というものでした。これを完全にパクらせて参考にさせてもらい、SORACOM UGでもやってみたいなと思ったのが出発点となります。

イベント本編やLT登壇者を増やしたい

私はSORACOM UGでは「SORACOM UG九州」の所属で、オフラインで開催できていた頃(2017~2019年)は、九州各県を巡ってイベントを開催していました。その後オンライン開催に活動がシフトしたのですが、オンでもオフでもいつも頭を悩ませていたのが登壇者をどうやって探すかということでした。

私は業務でIoTの案件をガッツリやっているわけではなく、SORACOM UGやIoTはあくまで個人的な趣味のため、事例セッションやLTで喋ってもらえそうな人の心当たりというのがほとんどありません。LTならまだしも、自分が事例を喋れるわけでもありません。そのため、毎度ソラコムの人(テクニカルエバンジェリストのmaxやコミュニティマネージャーのnao)や他の運営メンバーに紹介してもらってなんとかやりくりしていましたいました。UGとして自走してるとはとても胸を張って言える状態ではなく、モヤモヤとしたものをずっと抱えていました。

LTの公募をかけても応募されるのがだいたい決まったメンバーだったりで、運営メンバーの中でもどうやって登壇者を見つけるか、新しい発表者に来てもらえるかが議論になっていました。

ビギナーズの存在

2020年末、運営メンバーの藤田なつみさん(藤田さんはこの活動を評価され、SORACOM MVC2021に選定されました)の声かけで、「SORACOM UGビギナーズ」が開催されました。こちらはSORACOMはもとより、「IoTってなんだろう?」という初心者の方を対象に、ブラウザだけで「デバイスでセンサーデータを取得し、それをクラウド(SORACOM)にアップロードし、可視化する」ということを経験してもらうというイベントです。

ソラコムさん謹製のGPSマルチユニットエミュレータ(Webアプリ)のおかげで実現した企画でしたが、大変好評でこれまで5回開催されています。

ビギナーズ#1の開催ブログはこちらです。興味をもたれた方、定期的に開催していますので次回ぜひご参加ください!

ビギナーズの開催によってIoT/SORACOMの裾野が広がり、新しい人が参加してくれるようになったのですが、「次のステップ」がないと私は当時感じていました。

ビギナーズに参加した人に「開催ブログ書いてみてね!」「次はUG Onlineやソラコムさんのイベントにも来てね!」とは言ったものの、次にどこから手を付けたらいいのか?勉強するにしてもどうしたらいいのか?分からないことは誰に聞けばいいのか?オンラインでの開催が主になっていた状態で、見ず知らずの人が何十人もいる場でいきなりマイクをONにして質問するなんて敷居が高いし・・・。

ビギナーズ自体は藤田さんの工夫もあってイベント終了後の交流でもみなさん積極的にマイクをオンにして喋ってくださってますので、その場での質問はできてるのですが、参加者のアフターフォローがもうちょっとできないものかと思いました。

企画

こういったことをあれこれ考えてた私は、ビギナーズの次のステップになるようなイベントとして、少人数で行うもくもく会をやるといいのでは?と2020年末に思い立ち、SORACOM UGのSlack上で運営メンバーに相談してみました。

運営メンバーからも好意的な意見をいただけたし、もし人がぜんぜん集まらなくても私自身がなかなか買ったデバイスを開封したりブログ書いたり新しいサービスの検証したりという時間も取れていなかったので、定期的に勉強する時間を作れたら良いかなと言うくらいの気軽さでやってみようかと思い、企画を進めることにしました。

日程はJAWS-UG福岡が毎週木曜日にやってたので、被らないように第2・第4水曜日を選び(どのぐらい自分もいけるか分からなかったのでとりあえず毎週ではなく隔週に)、時間は自分が家族の対応が概ね終わって時間に余裕のできる21時スタートを選びました。完全に私個人の都合ですね。

ただ、始まってみると「『もくもく』会なんだから木曜と思ってた」と言われたり、妻の勉強会が定期的に水曜日に開催されて家庭内がドタバタしたりすることもあったので、木曜開催でも良かったかなと今更ちょっと思ったりもしています(笑)

もう一つ、Twitterで告知するときにキャッチフレーズがあるといいなと思い、「水曜日の夜はSORACOM UG 夜のもくもく会!」というフレーズを使ってみることにしました。

やってみた

初回(2021/1/13)は直前まで誰も参加登録されてないし、当日は私が仕事のトラブルでドタバタしたりと色々と不安なスタートではありましたが、運営メンバー以外にも多くの方、それもSORACOM UGへの参加自体が初めてというような方も多く参加いただきました。

ソラコムからも、max、moto、mickも何度も参加して他の参加者と交流していただけました。ソラコムのみなさんはユーザとの距離感が近く、気さくに対応していただけて、私はその雰囲気が本当に大好きなのですが、もくもく会に参加した皆さんにもそれを感じてもらえたらいいなと思います。

そして、いつも来てくれるメンバーに気軽に「次のUG Onlin、LTしません?」「今度本編喋ってもらえません?」と声をかけていったのですが、皆さん快く引き受けてくださり、当初の目的であった登壇者の開拓には成功したと思っています。

そして、開催が10回を数える頃には、ビギナーズ→もくもく会→本編LTや登壇という流れは完全に確立されました。運営メンバーの木澤さんが、このスキームを社内の勉強会に持ち込みたいと相談いただいたのもその頃だったと記憶しています。

「もくもく会」の存在やその進め方に私のオリジナリティがあるわけではなく、私がやったことと言えばそれをSORACOM UGにも持ってきたこと、そして定期的に(なんとか20回までは)開催し続けたということだけです。もし、同じスキームを使ってコミュニティ活動や会社の社内勉強会を活性化したいと思われた方がいらっしゃいましたら、何の遠慮もなくどんどん使っていただければと思います(なんてことを私が言うこと自体おこがましいですが・・)。

サブタイトルについて

もくもく会参加者の方には雑談でちらっとお話ししたことがあるのですが、もくもく会のサブタイトルにはちょっとしたお遊びが隠れています。実は、サブタイトルにはSORACOMのサービス名が順に隠れているんです(誰か気がつくかなーと思っていたのですが、これまで1度も指摘されませんでしたw)。

以下、#1~#20までのものと、元ネタを列挙してみます。ちょっと無理矢理な所もありますね。

  1. 初めての人ももくもく会の雰囲気を体験してみよう
    雰囲気=空気=air
  2. もくもく会の灯は夜空に射す一条の光
    一条の光=beam
  3. もくもく会に出れば悩みも困りごともなんとかなる
    なんとかなる=なんとcanal。SORACOM Discovery2020のナイトイベントでのIoT川柳でのmickの名言。
  4. IoTの扉を開くのは今
    扉=door
  5. 僕らはSORACOMを支持します
    指示します=endorse
  6. 初めての人も尻込みせずに楽しくもくもく!
    尻込み=funk
  7. もくもく会の扉を開けてみよう!
    扉=gate。doorと被ってますね・・・
  8. 種まき花咲き収穫期
    収穫=harvest
  9. たまには積んでるデバイスの棚卸し
    棚卸し=inventory
  10. IoT仲間の活動の交差点
    交差点=junction
  11. 怖くないから隠れてないで参加してみない?
    隠れて=krypton。これはギリシャ語らしいですね。
  12. IoT沼のはまりどころも何のその
    沼=lagoon
  13. 逆から読むと威嚇も雲乗るよ
    逆から読む=mocaros。困ったときのエイプリルフールネタw
  14. 必要になったら港町で翻訳家の住所を調べよう
    港町=port、翻訳家=translator、住所=addressで、network address and port translator(napt)=napter
  15. もくもく会も軌道に乗ってきた
    軌道=orbit
  16. 初めての方も、もくもく会を覗いてみませんか?
    覗く=peek
  17. SORACOMが描く円弧は栄光への架け橋だ
    円弧=arc。時節柄オリンピックネタで(ちょっと古い)。a~pまで一周したので、先頭文字が被ってるサービスに。
  18. 中の人に直接質問できるかも?
    直接=direct
  19. たまには第5水曜日もやろうと思いました
    やろうと=や漏斗=funnel。一番酷いw
  20. 曇りガラス越しに愛を叫ぶ
    曇りガラス=mosaic。ちょっと無理矢理ですが、mosaicって訳語が「モザイク」しかなくて、それだとあまりに直接的すぎるかなと・・

というわけでネタバレしてみました。というか、ネタ切れなので今後どうしようかと頭を抱えています。これが今後の一番の問題かもしれません(笑)

今後について

幸い、これまで1回も休むことなく開催して来れたので、どこまでいけるか頑張っていきたいと思います。

平日夜だと参加しにくい方もいらっしゃるかもしれないので、時々番外編として土日の昼間や平日もランチタイムに開催してみるとか、何か新しい企画をやってみたいなとは運営メンバーにもお話ししています。開催ブログも1回書いただけなので、もう少しマメに書いたり(Slackにメモは残してるんですけどね)Twitterで実況したりしてこの雰囲気を多くの人に伝えて、一人でも多くの方に興味を持ってもらえたらなと思います。

これからも皆さんと一緒にSORACOM UGを盛り上げていけたらいいなと思います。機会がありましたら、ぜひもくもく会にもご参加ください。

これからも「水曜日の夜はSORACOM UG夜のもくもく会!」です!

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