SORACOM Arcをスマートフォンで試してみた
これは
SORACOM Arcをスマートフォンでも動かしてみたという記事になります。
なお、今回の手順ではWireGuardの設定情報はPCで作ってコピーしていますので、Windowsで作成する場合は私のこちらの記事を、Macの場合はSORACOM UG運営の和田さんの記事を参照してください。
設定ファイルを作る
PCで作ったWireGuardの設定(以下のような感じ)をsoracom-arc.conf
という名前のテキストファイルで保存します。拡張子が.conf
である必要があるのでご注意ください。
[Interface]
PrivateKey = xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
Address = xxx.xxx.xxx.xxx/32
[Peer]
PublicKey = xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
AllowedIPs = 100.127.0.0/16
Endpoint = xxxx.arc.soracom.io:11010
ファイルをスマホに送り込む
このファイルをスマートフォンに送り込みます。機密情報なので、パブリックなWEBサーバに置いてダウンロードとかは避けた方がいいと思います。
今回私は、google driveを使いました。このファイルをgoogle driveに保存し、スマートフォンにgoogle driveアプリを入れて参照できるようにしておきます。
なお、私が試した環境ではgoogle driveからスマートフォンへダウンロードは不要でしたが、必要に応じてローカルストレージにコピーしてください。
Androidで繋いでみる
Oppo RenoA + ColorOS9で実施していますが、他の端末やOSバージョンでも手順は同様かと思われます。
WireGuardのinstallationページからリンクを辿るか、PlayストアからWireGuardをダウンロードします。
起動し、青い+マークボタンを押してトンネルを追加します。以下のような画面が出るので「ファイル、アーカイブからインポート」を選びます。
そうすると、google driveアプリが入っていれば参照先に出てくるので、先ほどのsoracom-arc.conf
を選びます。
ファイルを選ぶとトンネルが追加されるので、スライダーを右に動かしてONにします。初回はこの時にトンネルを作る権限の警告が出ると思いますが、許可してください。
pingを打てる適当なソフトを使ってpong.soracom.io
にpingを打ってみます。
無事に接続できました。
iPhoneで繋いでみる
iPhoneX + iOS 14.6で試していますが、他の端末やOSバージョンでも手順は同様かと思われます。
WireGuardのinstallationページからリンクを辿るか、App StoreからWireGuardをダウンロードします。
起動し、右上の青い+または中央の「トンネルの追加」を押してトンネルを追加します。以下のような画面が出るので「ファイル、アーカイブから作成」を選びます。
そうすると、google driveアプリが入っていれば参照先に出てくるので、先ほどのsoracom-arc.conf
を選びます。
ファイルを選ぶとトンネルが追加されるので、スライダーを右に動かしてONにします。初回はこの時にVPNの構成を追加する作る権限の警告が出ると思いますが、許可してください。
pingを打てる適当なソフトを使ってpong.soracom.io
にpingを打ってみます。
無事接続できました。
(2021年6月25日追記)QRコードで追加する場合
conf
ファイルの中身をそのままQRコードにして、トンネル作成で「QRコードをスキャン」から読み込むだけでもできました。
私はQRのススメで試してうまくいきました。
(2021年7月17日追記)
SORACOMコンソールから仮想SIMを追加すると、接続情報と一緒にQRコードも表示されるようになりました。こちらを読み込むことでさらに簡単に設定することができます。
まとめ
スマートフォンからもSORACOM Arcを使って簡単にSORACOMプラットフォームに接続できました。
スマートフォンで接続する場合、トンネルの設定は入力項目が多く、公開鍵など長い情報もあるので、PCなどでconfファイルを作成して読み込むのがお手軽でいいかなと思いました。
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