フリーランス10年目に気づいた走り初め続けることの大切さ
はじめに
今年で正社員からフリーランスに転身して9年、来年から10年目になるWebエンジニアです。
来年は記念すべきDecade yearということで今までの振り返りと、
そこで感じたことを記事にしてみようと思います。
この記事はキャリアブレイク Advent Calendar 2024の25日目の記事として投稿しました。
フリーランス0年目(正社員時代)
元々エンジニアでも理系専攻の大学を出たわけでもなく大学卒業後、新卒で食品スーパーの正社員をやっていました。
漠然とした将来の不安から独立系SI(未経験歓迎という言葉に釣られて)に転職したのがキャリアのスタートです。そこからPHPのサーバーサイドエンジニアなっていくことができました。
時代的には汎用機からサーバー、Java言語がはやり始めたころだったきがします。
当時の経歴
- PCのキッティング、汎用機の運用業務、エクセルやパワポの資料作成、簡単なWEBサイト作成
- PHPの案件(信用組合コミュニティーサイト)を無償で開発を引き受ける
- GREE、Mobage、AU公式サイトなどのガラケー向けコンテンツの開発(PHP)
- iOSカジュアルアプリの開発
- スマホ向けのソーシャルゲームの開発
振り返って
当時はかなりきつかったですね。未経験だからという理由で開発案件はやることができませんでした。
まず未経験というレッテルを剥がすのにかなり時間が掛かった覚えがあります。周りの人から露骨に見下されたりもよくありました。
今では笑い話ですがリーマンショックをもろに喰らい無職になった時は人生詰んだかなと思いましたね。
今思うとかなり冒険でしたが無償で開発して、その経歴を武器にソシャゲバブルに上手くのれたのはものすごく運がよかったなと思います。
フリーランス前期(1~4年目)
当時の会社の同調圧力の息苦しさからフリーランスになりました。
最初の案件は同じスマホ向けネイティブアプリのバックエンド開発でしたが、
事業会社の案件になってからバックエンドエンジニアからiOS、Androidのなどのネイティブアプリの開発をするようになりにフルスタックになりはじめたころでした。
時代的にはオンプレからクラウドへの移行が盛んにおこなわれていた時代だと思います。
当時の経歴
- ネイティブアプリ、ソーシャルゲームのバックエンド開発
- 事業会社のWeb(php)、iOS、Androidのコンテンツ開発
- iOS(Swift)アプリの開発
振り返って
正社員を思い切ってやめたのはすごく勇気がいることでしたが、結果的に僕にはすごくあっていました。
正社員のころはただ仕事をするだけでしたが、フリーになるとそういうわけにはいかないので税金のことなどを含め社会がよく見えるようになったきがします。
エンジニアとしてはPHPerだったところから仕事断らないでやっていたら、
ネイティブアプリの開発をぜロからやらしてもらえたのでよりスキルの引き出しを増やすことができました。
ただ当時生活的には安定はしていたのですがほぼネイティブアプリの開発をやっていたので、
インフラを含めたバックエンドをやりたいという気持ちがあったのと、このままずっと同じような生活が続くのかと不安があったのを覚えています。
フリーランス(後期5年~)
ここから完全にフルスタックに移行していきます。
インフラも含めたバックエンド、フロントエンドなどの開発に関係するすべての技術にふれるようになります。また案件を円滑に回すためにどのように周りの人と向き合うかという意識が強くなったのもこのころからでした。
技術的な時代はフロントエンドがReact、Vueなどが主流になり、バックエンドはサーバーからコンテナもしくはサーバーレスへといった流れになりました。後コロナ渦の影響でリモートワークが当たり前の時代になったころでした。
当時の経歴
- Laravelを使用したバックエンド開発
- ReactNative+Laravelを使用したネイティブアプリの開発のマネージャー兼エンジニア
- マイクロサービス化されたサービスの運用と機能改修、新機能開発のサブリーダー(Next、Nuxt、Laravel、Lumen、AWS(全般))
- 外注会社と協業でのメディア開発のリーダー(Laravel、Vue、ECS)
- マイクロサービス化されたサービスの改修と新機能開発(Laravel、java、TypeScript、jQuery、React、Vue)
- WebRTCコンテンツの外注会社からの開発巻き取り(Laravel、Vue、AppSync、DynamoDB)
- FullTypeScriptサービスの決済機能の開発(NextJS、NestJS、ECS、Stripe)
振り返って
ここ5年でエンジニアとしてかなり成長できた気がしています。
フロントエンドからバックエンド、インフラの構築までを行えるようになったことで一つの案件で複数のプロジェクトを行うことも増えるようになりました。また4年前からフルリモートで働くようになり非同期でのコミュニケーションの仕方がすごくうまくなったと思います。
今年は決済機能の実装を開発することができたのは良い経験したなと思います。
これから
世の中的には完全に脱コロナになったなと感じてます。今後は対面でのコミュニケーションが増え人との距離が以前より近くなりそこで出てくる難しさも出てくるでしょう。
技術的にはChatGPTによって大幅に進化したなと感じます。生成AI(Copilot)を使用して開発するのが一般的になり事業開発のスピードがさらに求められる時代になっていくのではと思います。
生成AIを組み込んだ新規サービスも増えよりAIが身近になるでしょう。
僕自身も来年から案件が変わりリモートワークと出社のハイブリットになります。
時代は常に進化しつづけそれに合わせて自分も変わり続ける覚悟をもって10年目をむかえたいと思います。
最後に
振り返ってみると正直辛いなと思ったことや、エンジニアを辞めようかと思ったことは何度もありました。そのたびに立ち止まり、また走り初めつづけたことで10年目を迎えることできた気がしています。だからこれからも何度も立ち止まり何度も走り初めようと思います。
もしこれを読んで今辛いなと思っている人がいたら一旦立ち止まりましょう。
偉そうなことを言うつもりはないですが僕の経験上辛いと思った時はあたらしい何かが始まる兆しです。少し休んでまた変化の激しいエンジニアライフを共に楽しんで走り初めましょう。
キャリアブレイクとは意味あいが違う気がしますがこちらの記事が少しでも誰かの心の支えになりましたら幸いです。
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