狩野モデルで考える、自分が希望する労働環境
きっかけ
- これまで色々なプロジェクトに参画し、それぞれのプロジェクトに対して「いいな」と思う面もあれば「ここは嫌だな」と思う面もありました
- そんな中「そもそも自分はどういう環境で働きたいのか?」を言語化できていないなと思ったので、ここに整理してみます
- フリーランスの強みは参画するプロジェクトを選べることだと考えていますので、次のプロジェクトを選ぶ際にはこの内容を参考にしようと思っています(自分の希望が全て叶うプロジェクトはなかなかないとは思いますが・・・)
狩野モデルとは
狩野モデルは、東京理科大学名誉教授の狩野紀昭教授によって1980年代に開発されました。
このモデルは、競合と差別化する属性(魅力品質)と、顧客満足に不可欠な属性(当たり前品質)を区別する優先順位付けの方法です。
出典: https://uxdaystokyo.com/articles/glossary/kano-model/
自分が考える労働環境における当たり前品質
人間関係
「すごくいい人」は求めていないですが「変な人(悪い意味)」には近づきたくないです。アンガーマネジメントができない人、人を攻撃する人にも出会ったことがありますが、著しく自身のモチベーションと集中力が下がってしまいます。
設備、ツール
「ハイスペックマシン」「たくさんのディスプレイ」「高価な椅子」などは求めていないですが、自身にとって以下は必須です。
- パソコンはローカルでサクサク動く:VDIはネットワーク環境の影響を受けすぎるので嫌いです。メモリは担当するタスクによりますが、Webアプリケーション開発するのであれば16GBは欲しいです
- ほぼ制約なくWebサイトを閲覧できる/サービスを使える:特定のサイトをブラックリストで制限するくらいであればまだいいですが、仕事に必要なサイトの閲覧を制限されてしまうと困ります。ChatGPTやBing AI Chatも必須です
- コミュニケーションの中心はビジネスチャット:メール、電話がコミュニケーションの中心になっているプロジェクトにはもう戻れそうにありません。ビジネスチャットはSlackが嬉しいです(Teamsは苦手ですがCopilotにより評価が変わるかも)
情報開示、共有
仕事に直接必要ない情報にアクセスしたいとは思いませんが、仕事に必要な情報が開示、共有されていない(特定の誰かの頭の中にだけある)のは困ります。仕事の前提となるある情報を知らないまま仕事を進めて、最終的にその一連の仕事が無駄に終わってしまうのは徒労感を覚えます。
自分が考える労働環境における一元的品質
場所と時間の裁量
「オフィスで毎日9時~18時で働く」などはもはや受け入れられそうにないです。裁量が大きいほど満足度が高くなります。
報酬、評価
「最低x万円/月の報酬が必要」といった基準はないのですが、報酬は評価の尺度だと考えますので多いほど満足度が高くなります。
ワーク以外の事務作業や会議時間
ワークに集中して自身の技術スキルを磨きたいという思いが強いので、事務作業や会議時間は少ないほど満足度が高くなります。このあたりはその組織の運営力に左右されると考えています。
自分が考える労働環境における魅力的品質
関心のある技術スタックや、その技術に精通したメンバー
自分の関心のある技術スタックを採用しているプロジェクトだと満足度が高くなります。さらにその技術に精通したメンバーと一緒に働けると嬉しいです。
オフィス設備、福利厚生
オフィスに出社したときにペアワークしやすい大きなディスプレイやホワイトボードがあったり、飲み物やお菓子が提供されていると満足度が高くなります。
まとめ
- 改めて整理してみることで、自分は人間関係や設備、ツールなどを当たり前品質と捉えていて、これらが基準を満たしていないプロジェクトには参画したくないんだなと思いました
- 逆にこれまで技術スタック中心に考えてしまいがちでしたが、実は「自分の関心とマッチしていると嬉しい」程度なように思います。さすがにレガシーなスキルだと戸惑ってしまいますが、割と幅広い分野に関心はあるのでそのプロジェクトで採用している技術スタックのスキルを高められればそれで満足できそうです
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