Ubuntu(WSL2)の導入
1.概要
この記事は下記を実施した際の記録です．
- Windows10へWSL2を使用してUbuntu-20.04を導入する．
WSL2がリリースされてから結構な時間が経っているため，導入に関する情報はネット上にいくらでもありますが，個人的な備忘録兼情報共有です．
また，今回Ubuntu-20.04(WSL2)を導入するPCは，WSL2を使用してUbuntuを導入したことがあるPCです(1~2年前に一度導入したけれどもUbuntuを完全に消去して，今回，再度導入しています)．そのため，まっさらなPCに導入するときと少し勝手が違う可能性があることに注意して下さい．
Ubuntu-20.04(WSL2)の導入はMicrosoftの公式HPを注意深く参照しながらやれば，基本的に間違えません．
2.WSL2(Ubuntu-20.04)の導入
WSL2を使用してWindowsにLinuxディストリビューションをインストールするには下記の前提条件を満たしている必要があります．この記事では下記の前提条件を満たしているものとして説明を進めます．もし満たしていない場合は，こちらの手順でLinuxをインストールするか，Windows UpdateでOSのバージョンアップをする必要があります．
- Windows 10 バージョン2004以降(ビルド 19041 以降)または Windows 11
私のPCのOSバージョンは図1のように条件を満たしていました．
図1. Windowsのバージョン確認
まずは，Windows PowerShellを起動します．このとき図2のように右クリックして，「管理者として実行」してください．
図2. PowerShellの起動
PowerShellが起動したらwsl --list --onlineでインストールできるLinuxディストリビューションを確認します(図3)．本当は最新のLTS版であるUbuntu 22.04 LTSをインストールしたかったのですが，ここから確認するとUbuntu 22.04 LTSが見当たりません．今回は代わりにUbuntu 20.04 LTSをインストールします．
図3. 配布されているOSの確認
wsl --list --onlineで確認したLinuxディストリビューションの中から好きなLinuxを選びます．今回は「Ubuntu-20.04」を選択します．打ち込むコマンドはwsl --install -d Ubuntu-20.04です(図4)．
図4. Linuxディストリビューションのインストール
インストールが完了すると，Ubuntuが自動的に立ち上がり，下記2点の入力を求められます(図5)．ユーザー名とパスワードは好きなものを入力して下さい．パスワードは2回入力する必要があります．また，文字を入力しても何も表示されませんが，自分を信じて入力していきましょう．
- ユーザー名
- パスワード
図5. ユーザー名とパスワードの決定
これで，Ubuntu 20.04 LTS(WSL2)の導入完了です．以下の手順でUbuntuとWSL2がきちんと導入できているかを念のため確認しましょう．色々方法はあると思いますが，例えばこれから説明する方法で確認することができます．
まずはUbuntuからです．Windowsロゴキーを押すと「Ubuntu 20.04 LTS」が最近追加されたものの欄に追加されているはずです(図6)．PowerShellからUbuntuに入って行っても良いですが，Ubuntuに直でアクセスしたい場合は，スタート画面などにUbuntuをピン止めしておきましょう．
図6. Ubuntu 20.04 LTSへのアクセス
WSL2がきちんと導入できているかは，PowerShellにwsl -l -vと打ち込むことで確認できます(図7)．VERSIONの欄に「2」と記入されていれば，WSL2を正しく導入できています．今回の記事のようにwsl --installで導入した場合は，WSL1ではなくWSL2がデフォルトで設定されます．WSL1を使いたい場合は手動で変更するこもできます．詳しく知りたい方はMicrosoftの公式HPを見てみて下さい．
図7. WSL2導入確認
今回の記事はこれで終わりです．ここまで読んで頂き，ありがとうございます．
環境
・OS：Windows 10 Home
・バージョン：21H1(OSビルド19043.1645)
参考
[1]. Microsoft公式HP:WSLを使用してWindowsにLinuxをインストールする
[2]. Microsoft公式HP:以前のバージョンの WSL の手動インストール手順
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