AWS Lambdaの利用料金の計算方法メモ

2022/12/18に公開

補足: 2022年12月18日時点の計算方法です。

円安でAWSのコストが増額していたため、費用削減を目的にリソースの整理を行った。
コスト削減方法の一つとして、arm64アーキテクチャへの移行に着目した。
arm64アーキテクチャは様々なサービスに置いて活用できるが、
私の環境では、AWS Lambda(以下、Lambdaと略)に活用できたため、
arm64への置き換えを検討した。
利用にあたって前提条件はあるものの、まずは置換え前後のコスト差額を計算した。
その計算方法をまとめる。

請求対象のメトリクス

Lambdaにおいて、請求対象となるメトリクスは次の二つ。Cloud Watchで計測。

  • Invocations
    Lambda関数が呼び出された回数。成功しても失敗しても加算される。また、失敗時のリトライも加算。
  • Duration
    Lambda関数のイベント処理時間。ミリ秒時間に切り上げ。

料金の計算方法

Lambdaの料金は、処理時間とリクエスト回数によって算出される。
処理時間が大きくなるほどコストは安くなるが、リクエスト回数による料金は増減せず一定。
おおよその料金はAWSの価格表を参照。以下は東京の料金。(2022年12月18日時点)

アーキテクチャ 期間 リクエスト
x86 価格
最初の60億GB秒/月 GB-秒あたり 0.0000166667USD リクエスト 100 万件あたり 0.20USD
次の 90億GB秒/月 GB-秒あたり 0.000015USD リクエスト 100 万件あたり 0.20USD
150億GB秒/月 以上 GB-秒あたり 0.0000133334USD リクエスト 100 万件あたり 0.20USD
Arm 料金
最初の75億GB秒/月 GB-秒あたり 0.0000133334USD リクエスト 100 万件あたり 0.20USD
次の 112.5億GB秒/月 GB-秒あたり 0.0000120001USD リクエスト 100 万件あたり 0.20USD
187億5千万GB秒/月 以上 GB-秒あたり 0.0000106667USD リクエスト 100 万件あたり 0.20USD

かなり多大な無料枠がある。
例えばx86の場合は、100万件までのリクエスト回数で、最初の60億GB秒/月までの利用時間であれば、無料で利用可能。実際に使ってみると分かるが、かなり太っ腹の無料枠。ただし設定をミスると300万以上貢いでしまうケースもあるようなので要注意。(絶対辛い。一生の教訓となりそう。)

※より詳細に料金を算出するためには下記を参照。今回は概算をしたかったため、下記は実施せず。
https://qiita.com/Keisuke69/items/e3f79b50b6039175401b#実行時間の価格表

参考

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