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OpenAIが発表したAIエージェント構築のための新ツール

2025/03/13に公開

OpenAIは最近、開発者やエンタープライズ向けに「エージェント構築のための新ツール」を発表しました。これらのツールは、自律的なAIエージェントの開発をより簡単に実現するためのものです。
今回は、これらの新ツールの詳細について解説します。
https://openai.com/index/new-tools-for-building-agents/

主要な発表内容

OpenAIが発表した新ツールは主に以下の要素で構成されています

  1. Responses API:エージェント構築のための新しいAPIインターフェース
  2. Built-in ツール:ウェブ検索、ファイル検索、コンピュータ操作
  3. Agents SDK:オープンソースのエージェント管理フレームワーク

これらのツールは、開発者がより高度なAIエージェントを効率的に構築・デプロイ・スケールするための基盤を提供します。

https://platform.openai.com/docs/guides/agents

Responses API:新世代のインターフェース

Responses APIは、OpenAIの既存のChat CompletionsとAssistants APIの機能を統合・発展させた新しいAPIです。
この新APIには、以下のような特徴があります

  • 複数ツール対応:複数のツールを同時に利用可能
  • 複数ターン対応:複雑な会話の流れをサポート
  • 複数モダリティ対応:テキスト以外の入出力も処理可能

従来のAPIが主にテキスト入出力を想定していたのに対し、Responses APIはより複雑なインタラクションを簡潔に実装できるよう設計されています。大きな変更の1つは従来のAssistants APIでは多くの初期設定が必要だった機能が、Responses APIではより簡単に実装できるようになったことです。

Built-in ツール:エージェントの能力を拡張

Responses APIには、すぐに利用可能な3つの強力なツールが内蔵されています

1. ウェブ検索ツール

  • リアルタイムの情報を取得可能
  • AIモデルの事実的正確性を大幅に向上
  • 回答の情報源を引用可能

2. ファイル検索ツール

  • 社内文書やドキュメントからの情報検索が可能
  • バックエンドでは自動的にチャンキングや埋め込み(ベクトル変換)を実行
  • 開発者は単純なクエリを送るだけで、APIが適切なベクトルマッチングを実行

3. コンピュータ操作ツール

  • AIがコンピュータと直接インタラクションすることが可能
  • API接続がないレガシーアプリケーションの自動操作をサポート
  • OpenAIの「Operator」製品と同様の機能を開発者が活用可能

これらのツールは「すぐに使える」形で提供されており、開発者は最初元の設定をすれば機能を実装できます。

Agents SDK:マルチエージェントワークフローの管理

Agents SDKは、エージェントの構築と管理のためのオープンソースフレームワークです。
以下のような特徴があります

  • 軽量設計:少ない抽象化で簡単に使用可能
  • ワークフロー管理:複数のエージェント間の連携を調整
  • 柔軟性:OpenAIのモデルだけでなく、他のAIモデルも利用可能

基本的な使用例は次のようになります:

from agents import Agent, Runner

agent = Agent(
    name="Assistant",
    instructions="You are a helpful assistant"
)

result = Runner.run_sync(agent, "Write a haiku about recursion in programming.")
print(result.final_output)
# Code within the code,
# Functions calling themselves,
# Infinite loop's dance.

このSDKを使用することで、開発者は複雑なエージェントのオーケストレーションを簡単に実装できます。

今後の展開

OpenAIは2026年までにAssistants APIからResponses APIへの移行を計画しています。
開発者は、この移行期間中に新しいAPIへの移行を準備することが推奨されます。

まとめ

OpenAIの新ツールは、AIエージェントの開発に大きなメリットを提供する可能性があります。Responses API、内蔵ツール、Agents SDKの組み合わせにより、開発者はこれまでよりも簡単に高機能なAIエージェントを構築できるようになりました。
2025年は確実にAI界隈ではエージェントの波がきているようですね。

https://youtu.be/hciNKcLwSes

参考リソース

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