🌟

Genspark Autopilot Agent とは何なのか?

2024/09/24に公開


ブログのタイトルをプロンプトに入れてDall-E 3に書いてもらいました。

はじめに

2024年9月18日にGensprkから新機能「Genspark Autopilot Agent」が発表されました。
今回はこのGenspark Autopilot Agentについてまとめていきます。

https://x.com/genspark_ai/status/1838582201111449637

Gensparkとは

Gensparkは、AI技術を駆使した次世代型の検索エンジンです。従来の検索エンジンとは異なり、複数のAIエージェントを組み合わせて、ユーザーのニーズに合わせた最適な情報を提供します。

https://www.genspark.ai/

特徴

  1. 複数のAIエージェントを活用した高精度検索: 異なる専門領域を担当する複数のAIが協力して、多角的な視点から情報を収集・処理します。
  2. Sparkpagesの自動生成: 従来のリンクリストではなく、関連情報をまとめたカスタムページ「Sparkpages」を自動生成します。
  3. リアルタイムでの情報更新: 最新のデータをリアルタイムで収集・反映し、常に最新の情報にアクセスできます。
  4. 高度なパーソナライゼーション: ユーザーの過去の検索や興味を学習し、個々のニーズに合わせた最適な結果を提供します。

Genspark Autopilot Agentとは

Genspark Autopilot Agentは、世界初の非同期AIエージェントとして紹介されています。
単なる検索ツールではなく、複雑なタスクを自動的に処理し、ユーザーの生産性を大幅に向上させることを目的としたAIアシスタントのようです。非同期処理とクラウドベースの機能により、ユーザーは複数の時間のかかるタスクを同時に実行させ、その間に他の作業に集中することができます。

特徴

  1. 非同期処理
    ・ ユーザーが複数の個人アシスタントを同時に利用しているような体験を提供します。エージェントがタスクを処理している間、ユーザーは他の活動に従事できます。
  2. クラウドベースのマルチタスク
    ・ クラウド上で複数のタスクを同時に実行できます。これにより、時間のかかる作業を効率的に処理することが可能
  3. 自動通知システム
    ・ タスクが完了すると、ユーザーにメールで通知を送信

実際に試してみる

ファクトチェック(情報の真偽を確認する作業)

現在はファクトチェックのタスクのみが使えるようです。
データ検索のタスクが近日公開となっています。

そこで早速ファクトチェックを試してみました。

今回は「バッテリーを一晩中充電するとバッテリーが劣化する」のファクトチェックをしてみたいと思います。

実行中

タスクが実行中になりました。
記載されている通り他のことをして待ちます。
タスクが完了したらメールでお知らせしてくれるそうです。

タスクの完了通知

アカウントを登録した際のメールアドレスに完了通知が届きます。
依頼したタスクが完了するまでページを開いておく必要はなく、ページを閉じてしまっても裏側でタスクを実行してくれるので全く別の作業を実施できるというのがこのGenspark Autopilot Agentの大きな特徴です。

実行結果

結論

まずはGenspark Autopilot Agentが導き出してくれた結論から

156の証拠を検討した結果、バッテリーを一晩中充電することが劣化を引き起こす可能性があるという主張は、部分的に支持されています。特に、満充電状態がバッテリーの劣化を促進する可能性があることが示されています。しかし、現代のバッテリー管理システム(BMS)が過充電を防ぐために設計されているため、一晩中充電することが必ずしも劣化を引き起こすわけではないという見解もあります。信頼性の高い証拠として、現代のデバイスには過充電を防ぐ機能があることが示されており、これにより劣化のリスクが軽減されます。したがって、バッテリーの劣化を防ぐためには、充電を80%程度で止めることが推奨されます。

最終的に導き出してくれた結論はこのようなものでした。

詳細フロー

実際にどういうフローを経てこの結論を導き出したのかというのもしっかり見れます。


タスクフロー
  1. 主張を分解
  2. 情報を検索してファクトチェック
  3. 予備的な要約を作成
  4. 反省
  5. 主張を分解

というサイクルを何度も繰り返しているようです。

最終要約

そして最終的な結論を出すのですが、その結論を導き出した際にどのソースのどの部分を利用したのかというものがわかりやすく表示されています。
ハイライトされている部分が利用されたものになります。


どれだけの時間が短縮できたか?

最後にこのように興味深い事実としてこのファクトチェックではどれだけの時間が短縮できたのか?というのが出てきます。
今回は156もの情報源からファクトチェックを実施したようです。

Autopilotエージェントが調査した156の情報源の総語数は、78,000から124,800語と推定されています。平均読書速度が1分間に200〜250語の場合、読むのに約312〜624分、つまりほぼ10時間かかります。
しかし、その時間を費やす必要はありません。 Autopilotエージェントがすべての重労働—読書、分析、処理—を行うので、あなたは本当に重要なことに集中できます。Autopilotエージェントが努力を引き受け、最も価値のある洞察だけをあなたに残します。

こちらのファクトチェックのタスクにエージェントが費やした時間は約11分でした。

タスクの公開

ファクトチェックのタスクを実行する際に公開 or 非公開を選ぶことができます。

今回実行したファクトチェックのタスクは公開設定にて実行しています。
詳細が気になる方は下記のリンクからご確認いただけます。
非常に興味深い内容になっていますのでぜひご確認いただきたいです。

https://www.genspark.ai/autopilotagent?id=286ac66b-77ef-48cc-ad7c-0d3b41172a37

まとめ

Genspark Autopilot Agentは、AIアシスタントに革新をもたらす可能性を秘めています。
その主な特徴と影響は:

  1. 非同期処理とクラウドベース機能による高効率な作業
  2. 複雑なタスクの自動処理による生産性の大幅向上
  3. 従来の検索エンジンやAIアシスタントを超える機能性

このツールは、私たちの働き方や情報との関わり方を変革する可能性があります。単なる効率化だけでなく、情報処理や意思決定のプロセスそのものを変える潜在力を持っています。

Genspark Autopilot Agentは、AIテクノロジーの最前線を行くツールとして、今後のさらなる進化と、それがもたらす新たな可能性に大いに期待したいと思います。

Discussion