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出先でadbのワイヤレス デバッグをしたい

2024/12/14に公開

MMA Advent Calendar 2024 14日目の記事です

はじめに

ふと出先でAndroidアプリを開発していると,手元の実機でテストしたくなる時があると思います.

基本,ワイヤレスデバッグは基本PCと実機がWi-Fiにつながっていることが前提です.
しかし,フリーWi-Fiでは,フィルタリングが効いていて,実機につなげられないことも多いと思います.

今回は,そんな環境下であってもワイヤレスデバッグをどうにかしてみたいと思います.

Android Studioは使えない


QRコードペアリングはとても便利なのですが

残念ながら,Android StudioのGUIで扱える,QRコードやコードペアリングは今回のケースではうまく機能しません.つなげようとしても,実機側でProgressBarがグルグルしたまま永遠につながりません.

adbコマンドで接続します.

PCのホットスポットの有効化

フリーWi-Fiではできないので,代わりのWi-Fiとして,PCのホットスポット機能を使います.

Windows 11なら,以下の画像の通り,ボタン1つでできます.

有効にしたらスマホを接続しましょう.

スマホ実機のホットスポット機能は使えません.ワイヤレスデバッグは,Wi-Fiに繋いでいないと有効にできないからです.

adbでペアリング

実機の設定から「システム」→「開発者向けオプション」→「ワイヤレスデバッグ」に遷移します.
「ワイヤレスデバッグの使用」を有効にします.

「ペア設定コードによるデバイスのペア設定」を押し,出てきたコードをもとに下記のコマンドを実行します.

$ adb pair <IPアドレス:ポート番号>
Enter pair code: <ペアコードを入力>

adbで接続

ペアリングは完了しましたが,接続はできていません.

実機の「ワイヤレスデバッグ」に表示されている「IPアドレスとポート」の情報をそのままadb connectに使います.

$ adb connect <「IPアドレスとポート」>

これで接続が完了しました.

Android Studioのほうでも,接続されていることが確認できるはずです.

一度ペアリングすれば,次回からはconnectだけで接続できるようになります.

おわりに

PCのホットスポット機能を使ってなんとかワイヤレスデバッグできました.

今回はWindowsで紹介しましたが,MacやLinuxでも同様にできるはずです.

これでどこへ行っても開発が捗るようになりました.

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