100日後にRustをちょっと知ってる人になる: [Day 2]開発環境を用意する
Day 2 のテーマ
Day 1 では、Rust がどのような言語なのかをかなり粗々に概要を調べてみました。
しかし、まだコードは全然記述していません。そもそも開発環境さえ準備をしていません。
そこで Day 2 では、Rust をプログラムできる開発環境を整えようと思います。
次のような点を調べながら開発環境を準備してみます。
- ランタイムをどのように導入するのか?
- ビルドやパッケージ管理の仕組みは一体どのようなものなのか?
- 最適なコードエディタは一体何なのか?
ランタイムのインストール
どのようなプログラム言語も動かすためには概ね実行形態を生成するための コンパイラや動作させるために必要な標準ライブラリなどを含むランタイムが必要になります。
Java で言うところの、JDK
や JRE
のようなもののことです。これをインストールする必要たあります。
rustup
ここから始める Rust ということで、Rust の公式ドキュメントを見てみます。
Get Started から始めようとすると、まず最初に Rust のインストールが求められます。ここで推奨されているインストールツールが、rustup です。
以下のコマンドを実行して rustup を取得してインストールが実行されます。
curl --proto '=https' --tlsv1.3 https://sh.rustup.rs -sSf | sh
完了すると、次のメッセージが表示されます。
Rust is installed now. Great!
インストールが完了したら、以下のコマンドを実行してバージョンを確認してみましょう。
rustc --version
rustc 1.63.0 (4b91a6ea7 2022-08-08)
rustup サブコマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
show | インストールされているツールチェインやプロファイルを表示 |
update | Rustツールチェーンとrustupを更新 |
check | Rustツールチェーンとrustupの更新を確認 |
default | デフォルトのツールチェーンを設定 |
toolchain | インストールされたツールチェーンを変更または問い合わせ |
target | ツールチェインのサポートされるターゲットを変更 |
component | ツールチェインのインストールされたコンポーネントを変更 |
override | ディレクトリツールチェーンオーバーライドを変更 |
run | えられたツールチェイン用に設定された環境でコマンドを実行 |
which | 与えられたコマンドに対してどのバイナリが実行されるかを表示 |
doc | 現在のツールチェインのドキュメントを表示 |
man | 与えられたコマンドのマニュアルページを表示 |
self | rustupのインストールを修正 |
set | rustupの設定を変更 |
completions | シェル用のタブ補完スクリプトを生成 |
help | ヘルプを表示 |
Rust のアップデート
rustup
の以下のサブコマンドを実行することでアップデートが可能です。
rustup update
Rust のアンインストール
rustup
の以下のサブコマンドを実行することでアンインストールが可能です。
rustup self uninstall
参考
Rust のビルドやパッケージ管理の仕組み
Java であれば Maven や Gradle, Python であれば pip, また Node であれば npm のように各プログラム言語にはその言語で使用するパッケージを管理するためのツールが提供されています。Rust では、Cargo というパッケージ管理ツールを使用します。
Cargo
この Cargo は rustup
で Rust をインストールした際に同時に導入されています。
以下のコマンドで確認してみてください。
cargo --version
cargo 1.63.0 (fd9c4297c 2022-07-01)
この cargo
を使って Rust プログラムのビルドやコードが依存しているライブラリにダウンロードなどを実施することが可能です。
cargo サブコマンド
コマンド | 説明 |
---|---|
build | 現在のパッケージをコンパイル |
check | 現在のパッケージを分析、ただしオブジェクトのビルドは未実施 |
clean | ターゲットディレクトリを削除 |
doc | パッケージとその依存関係のドキュメントをビルド |
new | 新しいパッケージを作成 |
init | 既存のディレクトリに新しいパッケージを作成 |
add | マニフェスト ファイルに依存関係を追加 |
run | ローカル パッケージのバイナリを実行 |
test | テストを実行 |
bench | ベンチマークを実行 |
update | Cargo.lockにリストされている依存関係を更新 |
search | レジストリを検索 |
publish | パッケージを作成しレジストリにアップロード |
install | Rustのバイナリをインストール |
uninstall | Rustのバイナリをアンインストール |
Cargo を用いた Rust プロジェクトテンプレートの作成
cargo new <PROJECT_NAME>
でプロジェクトテンプレートを作成できます。
cargo new hello-rust
Created binary (application) `hello-rust` package
以下のような構造のプロジェクトが作成されます。
hello-rust
├── Cargo.toml
└── src
└── main.rs
コードエディタ
さてプロジェクトテンプレートもできたことなので、これを編集するためにエディタの設定をしたいなと思います。
ここで、どんなエディタが Rust 編集に対応しているのか調べてみました。
Rust の公式ドキュメントにエディタの紹介がありました。
ここには、以下のエディタが掲載されていました。
このうちのどれかを選んで明日からコード編集をやってみようと思います。
Day 2 のまとめ
Rust を Mac の上でビルドしたり動かしたりするための環境を rustup
を使用して準備しました。そして、Rust のパッケージマネージャの Cargo
を用いてプロジェクトテンプレートを作成してみました。
実際に編集するエディタを決めて設定するところまでは出来ませんでしたけど、明日はそれをやってみたいと思っています。
というような Day 2 でした。
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