【App Store】ダウンロード増加のためにできることまとめ【iOS】

2022/09/16に公開

App Storeではより多くの人々にアプリを提供するため様々な機能や施策が行われています。これらを活用することでエンゲージメントの向上やダウンロード数の増加を見込むことができます。

Feature(フィーチャー)

App Storeでは、世界中の人々の暮らしにインパクトをもたらす卓越したAppやゲーム、そしてこれらの開発に携わる優れたデベロッパを紹介しています。また、新規App、ゲーム、大幅なアップデート、App内イベントや、素晴らしいストーリーも取り上げています。

https://developer.apple.com/jp/app-store/getting-featured/

Featureに採用されることで、App Storeのタイムラインに掲載され多くのPVが期待できます。また、Appleによるストーリー文と、独自のアートワークも掲載されます。

考慮すべきポイント

Featureに掲載されるためには、以下のようなポイントを考慮する必要があります。

UIのデザイン:優れたユーザビリティ、見た目、全体的な品質(魅力的なビジュアル、直感的なジェスチャーやコントロールなど)。

ユーザー体験:ユーザーにとって便利で使いやすく、一貫性と効率性を備えた機能性。

イノベーション:ユーザーが抱える固有の課題を解決するもの、または新しいテクノロジーを活かして最適なユーザー体験を実現するもの。

独自性:他とは一線を画している、新しいジャンルを確立している、あるいは従来のカテゴリで新たなアプローチを取っているAppやゲーム。

アクセシビリティ:広範囲のユーザー層がAppやゲームを楽しめるよう、十分に統合された機能性。

ローカリゼーション:高品質で関連性が高いローカリゼーション(文化に適したコンテツや多言語対応など)。

App Storeのプロダクトページ:魅力的なスクリーンショット、Appプレビュー、説明、評価とレビュー。

これらすべてを満たすことは必須ではありません。しかしながら、より多くの人々に素晴らしい体験を届ける上で必要な項目になっているため、満たしていればいるほど、掲載に有利に働きます。

Feature掲載のアピールを行う

以下のリンクから、Feature掲載のためにAppleにアピールを行うことができます。
新規リリースや大型のアップデートに合わせて申請を行うと良いでしょう。

https://developer.apple.com/contact/app-store/promote/jp/

以下は注意すべきポイントです。

  • 掲載不可の場合、返信やフィードバックはありません。
  • 掲載される場合、約12週間後になります。(Apple側での掲載準備期間を経て掲載)
  • 季節性のイベントに合わせて申請する

季節性(シーズナル)のイベントに合わせる

Featureは、クリスマスやアースデイなどイベントに合わせて掲載されることも少なくありません。したがって、季節性のイベントに合わせたFeature掲載を狙うのであれば、少なくともその12週間前までに、

  • 開発作業を完了
  • Featureのアピールを送信
  • すぐにリリースやアップデートを行う準備

するスケジュールで動く必要があります。

アートワークについて

Featureには、独自のアートワークが設定されます。Featureの採用にあたってはこのアートワークの有無は必須ではありませんが、掲載決定時にアートワークの準備がない場合、Apple DevelopperにAppleから連絡がきます。
その際は決められたレギュレーションにしたがって掲載までに画像を準備することになります。

アートワークのガイドラインは公開されており事前に準備することが可能です。
https://help.apple.com/asc/appspromoart/?lang=ja#/itcfa42befd0

App内イベント

App内イベントも重要な施策の1つであり、これ自体もFeature掲載の対象になります。(「クリスマスイベント特集」など)

App内イベントとは、ゲームコンペティションや新作映画の初公開、ライブストリーミング体験など、Appやゲーム内で行われるタイムリーなイベントです。ユーザーはiOSやiPadOSのApp Storeで直接App内イベントを見つけられるようになり、デベロッパはまったく新しい方法で、より広範囲にイベントを紹介できるようになります。これにより、新規ユーザーの獲得や既存ユーザーへの情報提供、以前のユーザーの再エンゲージメントなどを促すことができます。

https://developer.apple.com/jp/app-store/in-app-events/

App内イベントの設定

App内イベントの開催は、App Store Connect で設定を行います。アプリのアップデートは必須ではないので、準備さえしておけばリリース作業なしでイベントを開催できます。

ゲーム系のアプリでよく設定されているイメージですが、イベントの設定はゲームアプリ以外でも可能です。

ディープリンク

イベントにはディープリンクを設定することができます。アプリ実装時にはあらかじめディープリンクを開くことができるよう設定が必須です。

カスタムプロダクトページ

プロダクトページは複数のバリエーションを作成し、ターゲットに合わせて異なるページを閲覧させることが可能です。

App Storeプロダクトページの追加バージョンを作成して、特定のスポーツ、キャラクター、番組やゲームの機能などApp内の特定の機能やコンテンツをハイライトし、各ページ固有のURLを使って異なるユーザー層に共有できます。これらのページを使って、季節や文化に適したコンテンツを紹介することもできます。それぞれのカスタムプロダクトページでは、デフォルトのプロダクトページとは異なるスクリーンショット、プロモーション用テキスト、Appプレビューを使うことができます。

https://developer.apple.com/jp/app-store/custom-product-pages/

App Store Connectでカスタムプロダクトページを作成し、設定を行うことができ、アナリティクス画面で効果の比較測定が可能です。

プロダクトページの最適化

簡単に言うと、プロダクトページのバリエーションを複数作成し、A/Bテストのような測定ができます。

異なるAppアイコン、スクリーンショット、Appプレビューを使用したApp Storeのプロダクトページの結果を比較し、ユーザーへの訴求力が最も高いバージョンを特定しましょう。オリジナルのページに加えて最大3つのバージョンのプロダクトページをテストできます。Appアナリティクスで結果を確認して、最もパフォーマンスの高いバージョンを特定し、App Storeで全ユーザー向けに表示できます。

https://developer.apple.com/jp/app-store/product-page-optimization/

App Store Connectでカスタムプロダクトページを作成し、設定を行うことができ、アナリティクス画面で効果の比較測定が可能です。

まとめ

アプリの開発/リリース後に、しっかりとプロダクトページをメンテしたりApp Storeで掲載されるようアピールを継続することで、ユーザーの獲得やエンゲージメントの向上を狙うことができます。 より多くのユーザーに価値を届けるための仕組みを活用することが重要です。

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