感謝され、人に好かれる指摘の仕方
この記事に書いてあること
- 指摘の仕方に気を付ける事の利点
- オススメの指摘方法
※何かを強要したり、コミュニケーションの仕方を責めるものでは無いです。Tip 集みたいなものだと思って気楽に読んで下さい。
導入
社内外で関わる方(特にエンジニアの方)に対して、「指摘の仕方で損をしているな〜」と思う事が多くあります。
Twitter で呟いてみたところ、
「そうは言っても中々苦手…。」
「気を付けてるつもりだけど、キツい言い方になってないか不安」
といった反応をいただきました。
そこで下記について、私なりの考えをまとめました。
- 指摘の仕方に気を付ける事の利点
- オススメの指摘方法
本論
指摘の仕方に気を付ける事の利点
指摘の仕方について、ちょっと気を使うと良い事がたくさんあります。
具体的には、
- 感謝され
- 内容を前向きに検討してもらえ
- 誤解を受けずに済み
ます。
それぞれ解説します。
感謝される
まず感謝されます。
指摘は、ともすると「攻撃」や「吊し上げ」だと誤解されてしまいます。
上手な指摘は、「より良くする事が目的の情報共有」である事が明確なので、指摘を受けた人は感謝を持ってそれを受け止めます。
内容を前向きに検討してもらえる
次に、指摘内容を前向きに検討してもらえます。
せっかく指摘をするからには、内容を検討して欲しいですよね。
指摘の仕方によっては、せっかく良い内容であっても、「なんだこの言い方…。」と思われ、前向きに検討してもらえません。上手な指摘だと、「そういうならちょっと考えてみようかな」となりやすいです。
誤解されずに済む
誤解されずに済みます。
指摘の仕方によっては、以下のような誤解が発生し得ます。
「(私のことバカにしてるのかな…。)」
「(私この人に嫌われてるのかな…。)」
「(私のこの行動を、疎ましく思ってるのかな…。)」
こんな誤解は避けたいですよね。
おすすめの指摘方法
やっとこ本題です。
エンジニアの方はともすると、
> hogefugi
ここ誤字っぽい
とか、
> 2020-05-24
2020年…?(2022年の間違いじゃないの?の意)
みたいな指摘をしがちです。
前半に書いたような利点を得るには、下記のような指摘がおすすめです。
- 会話する
- 感謝とセットで伝える
- 良い点とセットで伝える
それぞれ解説します。
例も挙げているので、指摘を受ける側の気持ちになって眺めてみて下さい。
会話する
気づいた事を呟くのではなく、会話しましょう。
指摘の対象となる方に話しかける事で、これは吊し上げではなく情報共有なんだな、という事が伝わります。
Before
> hogefugi
ここ誤字っぽい
After
> hogefugi
ここ誤字っぽいです
私のために伝えてくれてるんだな、と受け止めやすいかと思います。
感謝とセットで伝える
感謝とセットで伝えましょう。
指摘点があるにせよ、その人は何かをしてくれたはずです。
その事への感謝も一緒に伝えましょう。
Before
> hogefugi
ここ誤字っぽいです
After
修正ありがとうございます!
> hogefugi
ここ誤字っぽいです
受ける印象がだいぶ違うんじゃないでしょうか。
良い点とセットで伝える
指摘点はありつつも、良い点もあるはずです。
せっかくなので、それも一緒に伝えましょう。
Before
修正ありがとうございます!
> hogefugi
ここ誤字っぽいです
After
修正ありがとうございます!
コミットが小さく、レビューしやすかったです!
> hogefugi
ここ誤字っぽいです
この人は私の頑張りを見てくれているんだな〜
指摘いただけてありがたい、早速直そう!
という気持ちになるんじゃないでしょうか。
(おまけ)質問として伝える
質問として伝える、というのも有効かと思います。
自分の間違い・勘違いかも知れないのですが、というニュアンスを含める事が出来ます。
Before
> hogefugi
ここ誤字っぽいです
After
> hogefugi
ここ誤字でしょうか?
(中級編?)ポジティブに言い換える
ちょっと難しいですが、「ここがダメです」という伝え方から、「ここを直すとより良くなります」という伝え方に変えるのもかなり効果的です。
「より良くする事が目的の情報共有」である事をさらに強調出来ます。
Before
> hogefugi
ここ誤字っぽいです
After
> hogefugi
ここの誤字を直せば完璧です!
「ダメな現在」ではなく「より良くなった未来」に自然に目が行き、よし直そう!という気持ちになるかと思います。
(上級編?)自分と相手の常識が異なる事を念頭に置く
そんなわけないでしょ
当たり前だろwww
こういう指摘、嫌ですよね…。
指摘を受けた側は、「いや、知らんよ…。」となったり、「常識が無い人・能力が低い人だと思われそうで恥ずかしい」という気持ちになり、口を閉ざしてしまいます。こうなると、成果物も質問も、出て来にくく、もしくは出てくるまでに不要に時間がかかるようになります。(物は完成しているのに、「これで大丈夫かな…。馬鹿にされないかな…。」と思い悩む時間が発生するので)
いわゆる心理的安全性が低い状態です。
「自分と相手は違う、生まれたところも積んできた経験も違うのだから、違っていて当然」という前提に立って指摘を行うのがおすすめです。
注意点1
なんやかんやと書きましたが、気にし過ぎても疲れてしまうと思うので、各々がやりたい範囲で気軽に取り入れていただければと思います。(めんどくさくなって指摘そのものをやめちゃったりしたら本末転倒ですし)
注意点2
「こんな気遣いは要らんから要点をシンプルに伝えてくれ!」な人も大勢います。相手や関係性、親密度に応じて使い分けられるとより良いと思います。
まとめ!
- 指摘の仕方を変えると良い事がたくさんあります
- 感謝される
- 内容を前向きに検討してもらえる
- 誤解されずに済む
- こういう指摘の仕方がオススメです
- 会話する
- 感謝とセットで伝える
- 良い点とセットで伝える
こんな感じです〜
どなたかのお役に立てば幸いです。
お気づきの点がありましたら、お気軽にコメント下さい。
Discussion
いいですね!
(僕の頭に)マージします
ここらへんの話をわかってない上司が結構多いです。
僕は、こういう配慮ができる人間でありたいです。