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GoでSpotifyの新作リリース情報を配信するLINE Botを実装する

2022/12/18に公開約8,400字

Spotify Web APIを使って、最新のリリース情報を配信するLINE BotをGoで実装しました。

なお、作成したものについて、以下の記事でRenderCron Jobs使って定期的に配信するようにしました。
https://zenn.dev/shimpo/articles/run-line-bot-with-render-cron

作ったもの

以下のようにSpotifyの新作リリース情報を配信するLINE Botを作成しました。

今回の実装したアプリは下記レポジトリで公開しています。
https://github.com/t-shimpo/spotify-new-release-bot

使用技術

  • Go
  • Line Message API
  • Spotify Web API

事前準備

LINE Messaging API

LINE Messaging APIを使用するために、以下の手順で準備をします。

LINE Developersコンソールにログイン

こちらの手順に従ってログインを行なってください。

チャンネルを作成

こちらを参考にチャンネルを作成します。

チャネルシークレットの取得

チャンネルを作成したら、作成したチャンネルのページのチャネル基本設定の項目の中の
チャネルシークレットの値を確認します。
この値は、後述するチャンネルアクセストークンと併せて、認証に必要となります。

チャネルアクセストークンの発行

作成したチャンネルのページのMessaging API設定のタグをクリックします。
チャネルアクセストークンの項目の発行ボタンをクリックします。
発行した値を後の実装で使用します。

※トークンの概要については、こちらをご覧ください。

友だち追加

動作確認のために、作成したチャンネル(ボット)を友だちとして追加します。
作成したチャンネルのページのMessaging API設定のタグのクリックするとQRコードの項目がありますので、LINEで読み取り、友だち追加します。

Spotify Web API

Spotify Web APIを使用するために、Spotifyアカウントのセットアップ・クライアントアプリケーションの作成が必要です。
また、作成したアプリのClient IDClient Secretの情報も必要です。

以下の記事にそれらの設定の手順を記載してありますので、ご覧ください。
https://zenn.dev/shimpo/articles/trying-spotify-api-with-go

実装

使用するライブラリ

Line Message APIの操作

以下の公式SDKが手提供されておりますので、使用します。

https://github.com/line/line-bot-sdk-go

Spotify Web APIの操作

Spotifyのデータの取得には以下のライブラリを使用します。
APIエンドポイントリファレンスの全てを叩けるようにサポートされているライブラリです。

https://github.com/zmb3/spotify

その他

今回は、認可で使用する値を.envファイルで環境変数として扱うために、godotenvライブラリも使用しました。

https://github.com/joho/godotenv

以下のような形で実装できます。

.env
LINE_CHANNEL_SECRET=XXX  # チャネルシークレット
LINE_CHANNEL_TOKEN=XXX   # チャネルアクセストークン
main.go
package main

import (
	"fmt"
	"log"
	"os"

	"github.com/joho/godotenv"
)

func main() {
	err := godotenv.Load()
	if err != nil {
		log.Fatal("Error loading .env file")
	}
	secret := os.Getenv("LINE_CHANNEL_SECRET")
	token := os.Getenv("LINE_CHANNEL_TOKEN")

	fmt.Println(secret)
	fmt.Println(token)
}

LINE BotでHello Worldを送信

まずはLINE Botで簡単なメッセージを送信してみます。
前述したLINE Messaging API SDKをインストールします。
https://github.com/line/line-bot-sdk-go

$ go get github.com/line/line-bot-sdk-go/v7/linebot

また、前述したgodotenvライブラリもインストールします。
https://github.com/joho/godotenv

$ go get github.com/joho/godotenv

Messaging APIでのメッセージの送り方にはいくつかの種類があります。
今回は、全ての友だちに送信するブロードキャストメッセージの方法で送ります。
また、メッセージタイプはテキストメッセージです。
メッセージについて、詳しくは公式ドキュメントのこちらに記載されています。

以下のように実装します。

.env
LINE_CHANNEL_SECRET=XXX  # チャネルシークレット
LINE_CHANNEL_TOKEN=XXX   # チャネルアクセストークン
main.go
package main

import (
	"log"
	"os"

	"github.com/joho/godotenv"
	"github.com/line/line-bot-sdk-go/v7/linebot"
)

func main() {
	err := godotenv.Load()
	if err != nil {
		log.Fatal("Error loading .env file")
	}

	bot, err := linebot.New(
		os.Getenv("LINE_CHANNEL_SECRET"),
		os.Getenv("LINE_CHANNEL_TOKEN"),
	)
	if err != nil {
		log.Fatal(err)
	}

	message := linebot.NewTextMessage("Hello World")

	if _, err := bot.BroadcastMessage(message).Do(); err != nil {
		log.Fatal(err)
	}
}

送信するメッセージは、NewTextMessage関数で生成することができ、
それをbot.BroadcastMessage(message).Do()と呼び出すことで友だち登録しているユーザー全員に送信できます。

LINE画面

「Hello World」と送信することができました。

Spotify APIから新作リリース情報を取得する

事前準備

Spotify Web APIを使用するために、Spotifyアカウントのセットアップとクライアントアプリケーションの作成が必要です。
また、作成したアプリのClient IDClient Secretの情報も必要です。
設定がまだの方は、こちらの記事を参考に設定を行なってください。

認可については、記事と同様で、今回はユーザーの情報にはアクセスしないので、
Client credentialsで行います。

実装

Spotify Web APIの操作を行うために、以下のライブラリをインストールします。
https://github.com/zmb3/spotify

$ go get github.com/line/line-bot-sdk-go/v7/linebot

そして以下のように実装することで、新作リリース情報を取得できます。

.env
SPOTIFY_ID=XXX       # Client ID
SPOTIFY_SECRET=XXX   # Client Secret
main.go
package main

import (
	"context"
	"fmt"
	"log"
	"os"

	spotifyauth "github.com/zmb3/spotify/v2/auth"

	"golang.org/x/oauth2/clientcredentials"

	"github.com/joho/godotenv"
	"github.com/zmb3/spotify/v2"
)

func main() {
	err := godotenv.Load()
	if err != nil {
		log.Fatal("Error loading .env file")
	}

	ctx := context.Background()
	config := &clientcredentials.Config{
		ClientID:     os.Getenv("SPOTIFY_ID"),
		ClientSecret: os.Getenv("SPOTIFY_SECRET"),
		TokenURL:     spotifyauth.TokenURL,
	}
	token, err := config.Token(ctx)
	if err != nil {
		log.Fatalf("couldn't get token: %v", err)
	}

	httpClient := spotifyauth.New().Client(ctx, token)
	client := spotify.New(httpClient)

	res, err := client.NewReleases(ctx, spotify.Country("JP"), spotify.Limit(10))
	if err != nil {
		log.Fatal(err)
	}
	fmt.Println(res)
}

NewReleasesという関数が用意されていますので、これを使用します。
第一引数にcontext、第二引数以降で、オプションを渡すことができます。
オプションはCountry、Limit、 Offsetを指定できます。

Countryを指定することで、指定した国に即した情報を取得できます。
なお、取得対象が日本のアーティストに限定されるわけではありません。
ISO 3166-1 alpha-2 の二文字のコードを使用して指定します。日本はJPです。
(参考:ISO 3166 Country Codes

今回は、Countryを日本に設定し、また、10個のアルバムデータを取得するためにLimitをしていしました。

新作リリース情報をBotから送信する

Spotify APIから取得した新作リリース情報をLINE Botで送信します。
以下のように実装しました。

.env
LINE_CHANNEL_SECRET=XXX  # チャネルシークレット
LINE_CHANNEL_TOKEN=XXX   # チャネルアクセストークン

SPOTIFY_ID=XXX       # Client ID
SPOTIFY_SECRET=XXX   # Client Secret
main.go
package main

import (
	"context"
	"log"
	"os"

	spotifyauth "github.com/zmb3/spotify/v2/auth"

	"github.com/joho/godotenv"
	"github.com/line/line-bot-sdk-go/v7/linebot"
	"github.com/zmb3/spotify/v2"
	"golang.org/x/oauth2/clientcredentials"
)

func main() {
	err := godotenv.Load()
	if err != nil {
		log.Fatal("Error loading .env file")
	}

	ctx := context.Background()
	config := &clientcredentials.Config{
		ClientID:     os.Getenv("SPOTIFY_ID"),
		ClientSecret: os.Getenv("SPOTIFY_SECRET"),
		TokenURL:     spotifyauth.TokenURL,
	}
	token, err := config.Token(ctx)
	if err != nil {
		log.Fatalf("couldn't get token: %v", err)
	}

	httpClient := spotifyauth.New().Client(ctx, token)
	client := spotify.New(httpClient)

	res, err := client.NewReleases(ctx, spotify.Country("US"), spotify.Limit(10))
	if err != nil {
		log.Fatal(err)
	}

	bot, err := linebot.New(
		os.Getenv("LINE_CHANNEL_SECRET"),
		os.Getenv("LINE_CHANNEL_TOKEN"),
	)
	if err != nil {
		log.Fatal(err)
	}

	firstMessage := linebot.NewTextMessage("新作リリース情報をお届けします!")
	if _, err := bot.BroadcastMessage(firstMessage).Do(); err != nil {
		log.Fatal(err)
	}

	var messages []linebot.SendingMessage
	// NOTE: 1回のリクエストで送信できるメッセージオブジェクトは5つ
	for _, v := range res.Albums {
		messages = append(messages, linebot.NewTextMessage(v.ExternalURLs["spotify"]))
		if len(messages) == 5 {
			if _, err := bot.BroadcastMessage(messages...).Do(); err != nil {
				log.Fatal(err)
			}
			messages = nil
		}
	}
}

1回のリクエストで送れるメッセージオブジェクトは最大5つなので、
forループでスライスに格納し、5つずつ送信する形にしました。

LINE画面

リリース情報を送信できました。

RenderのCron Jobsで定期実行する

RenderCron Jobs使って定期的に実行し、毎週特定の時間にリリース情報を配信するようにします。

環境変数の設定をRender側で行うため、環境変数の取得周りを微修正します。
Render側でGO_ENVという環境変数を扱う前提で、その文字列がproductionでない場合にのみ、.envから環境変数をロードするとして、開発環境・本番環境ともに正常に動作するよう改善します。

main.go
+	if os.Getenv("GO_ENV") != "production" {
		err := godotenv.Load()
		if err != nil {
			log.Fatal("Error loading .env file")
		}
+	}

Render側の設定は以下の記事に書きましたので、参考にしていただければと思います。
https://zenn.dev/shimpo/articles/run-line-bot-with-render-cron

参考資料

https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/

https://developers.line.biz/ja/docs/line-developers-console/login-account/

https://developer.spotify.com/documentation/web-api/

https://www.iso.org/iso-3166-country-codes.html

https://zenn.dev/shimpo/articles/trying-spotify-api-with-go

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