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Interactionにおける3つの重要な指標

2024/12/21に公開

Interactionにおける3つの重要な指標

Jakob Nielsen氏の研究結果によると、インタラクションに関しては、次の3つの重要な時間があると述べられています。

  • 0.1秒:システムが瞬時に反応しているとユーザーに感じさせる限界
  • 1秒:ユーザーが遅延に気付いても、ユーザーの思考の流れが中断されない限界です。通常、0.1 秒以上 1.0 秒未満の遅延では特別なフィードバックは必要ありませんが、ユーザーはデータを直接操作しているという感覚を失います。
  • 10秒:10 秒は、ユーザーの注意をダイアログに集中させ続けるための限界です。遅延が長くなると、ユーザーはコンピューターが終了するのを待っている間に他のタスクを実行したいと考えるため、コンピューターがいつ終了すると予想しているかを示すフィードバックを提供する必要があります。遅延中のフィードバックは、応答時間が大きく変動する可能性がある場合には特に重要です。そうしないと、ユーザーは何を期待すればよいか分からなくなってしまうからです。

https://www.nngroup.com/articles/response-times-3-important-limits/

この考え方は、W3CのEvent Timing APIにおいても引用されており、0.1秒に満たない入力イベントを明らかにすることが重要だと述べられています。

When a user engages with a website, they expect their actions to cause changes to the website quickly. In fact, research suggests that any user input that is not handled within 100ms is considered slow. Therefore, it is important to surface input events that could not achieve those guidelines.

Googleがウェブパフォーマンスとして重要とする指標のCore Web VitalsのINP(Interaction Next to Paint)を取得するライブラリweb-vitalsにおいても、このEvent Timing APIを利用しています。

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