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SAP on AWSを勉強したときのHA, Backup, Migrationサービスまとめ

2023/04/30に公開

SAP on AWSの認定試験用に勉強をしていたときの、高可用性、バックアップ、移行に使えるサービス・機能が多くて自分用にまとめていた表です。似たものが多くて混乱しますね。

(Markdownのテーブルが見づらい説...)

名前 ユースケース 使える 使えない ダウンタイム 備考
pacemaker High Availability S4/HANAのSUSE, RHLE構成 ニアゼロ SUSE,Red Hat提供のクラスタリングソフトウェア
類似: SIOS Protection Suite、WSFC: MS Win Server Failover Clustering
SAP HANA system replication (HSR) High Availability ・同リージョンの別AZ
・オンプレミスも可能
別リージョン ニアゼロ 障害検知は別途(Lifekeeperなど)
HANA backup/restore Backup SAP HANA studio、SAP HANA cockpitから設定
AWS Backint Agent Backup SAP HANA on EC2からS3に アーカイブ系S3には保存不可 エージェント【必要】
「Backint for SAP HANA」はSAP製のもの
CloudEndure = AWS MGN
(AWS Application Migration Service)
Migration ・SAPからSAP
・On-Prem→AWS
・AWSで別アカウント移行
・異種は不可
・OS変更できない
ニアゼロ
(RPOサブ秒/RTO数分 )
ブロックレベル、エージェント【必要】
90日無料(ほぼ完了するらしい)
AWS SMS
(Server Migration Service)
Migration ・唯一のエージェントレス
・ VMのリフト&シフト
CloudEndureよりダウンタイム長い エージェント【※不要※】
AWS DMS
(Database Migration Service)
Migration SAP Adaptive Server Enterprise (ASE) ターゲットとしてSAP HANA をサポートしない AWS Schema Conversion Tool で変換できる
増分レプリケーションでダウンタイムを大幅に削減
2023 / 12でサポート終了(延長の可能性?)
DMO (Database Migration Option)
・SUMの機能 (Software Update Manager)

Migration ・anyDBからのHANA移行
・SAP On-Prem からAWSへ
・異種可能
DBのOS変更は不可能 ・ある。標準で1TB40時間とか
・ニアゼロにする→SUMのnear-zero downtime and zero downtime
SAPのアップグレードとユニコード変換を同時に実行可能
DBの移行なので、SAP Appサーバーは別途移行
移行時だけインスタンスサイズを上げておくことも可能。平行処理も可能。
SUM DMO with system move option SAP On-PremからAWSの移行 DMO SUMを(AWSサービスと連携して)強化したもの。ワンステップでanyDBからHANAへ
SWPM(Software Provisioning Manager) Migration(異機種) ・DBの変更ができる
・唯一DBのOSの変更ができる
・異種も可能
アップグレードはできない ある システムのインストール、アンインストール、コピー、および移行を行うためのツール。アップグレード機能は含まれない
SWPM Migration(同機種) AIX OS with IBM Db2(On-Prem)をそのままAWSに ※ターゲットがDb2のときはSWPMのみ
※DMSでソースとしてDb2はOK
※DMS、SMS、CloudEndure MigrationではターゲットがDb2は不可
Export/Import(R3load) Migration 異種(anyDBからの移行)で使える
長い SAPの停止が必要
同種 でも使えるが、その場合はR3Copyを使う
Backup/Restore(R3COPY) Migration 同種のみ。シンプル、早い (R3load)より短い SAP classical migrationと呼ばれる
SAPを停止せずにバックアップがとれる
AWS での VM Import/Export Migration VM を AMIでEC2 にインポート 異種混在は不可
Transportable Tablespace (XTTS) conversion Migration Oracle(On-Prem)からOracle(AWS) ※AWS blogがある
  • backup/restore、Replication ができるのは、lift and shift. のときだけ
  • SAP classical migration toolsets = Export/Import(R3load)などのこと
  • 費用はSAPのものはほとんどがサービスに入っている(はず)。AWSのものは別サービスとして費用がかかる(CloudEndure、DMS、SMSなど)
  • 選択時の考慮点が「それしかできない」、「それはできない」、というパターンがある
    • エージェントレスはAWS SMSのみ
    • Oracle DBのOSはOLEしかできない
    • など、、

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